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グラフの要素名がわかる!そして[書式設定]ダイアログをすぐ開くコツ

k.w
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Contents
  1. グラフ作成前の準備:リボンとクイックアクセスを整える
  2. グラフを構成する主な要素と役割(表示/非表示)
  3. [書式設定]を開く3つの基本(右クリック/ダブルクリック/リボン)
  4. Excel 2013以降:書式設定ウィンドウの出し方と旧ダイアログ対応
  5. グラフタイトルの書式設定(塗りつぶし・フォント・配置・セル参照)
  6. 凡例の書式設定(位置・書式・順序の考え方)
  7. 項目軸(横軸)の書式設定:目盛・表示形式・配置
  8. 数値軸(縦軸)の書式設定:範囲・単位・負の値
  9. プロットエリアの書式設定:背景・枠線・目立たせ方
  10. グラフエリアの書式設定:余白・背景・印刷の見え方
  11. 実用コツ集:系列の重なり・要素間隔・ラベル・近似曲線・目標線・省略波線・予測
  12. 付録:ショートカットと覚えておくと便利な操作
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グラフ作成前の準備:リボンとクイックアクセスを整える

グラフを素早く整えるには、よく使うコマンドを手の届く場所に置くことが近道です。まずはリボンとクイックアクセスツールバーを自分用に整えましょう。標準のままでも操作はできますが、[書式]タブや[グラフの要素を追加]など、使用頻度の高いものを固定しておくと迷いが減ります。

手順の例:

  • リボンのタブ上で右クリックし、[リボンのユーザー設定]を開く
  • 使うことが多いコマンド(例:グラフ要素、データラベル、凡例、軸タイトル)を追加
  • 独自のグループ名を付け、順番を入れ替える
  • 画面右上のクイックアクセスツールバーにも、[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]から同様に追加

整えるポイント:

  • 1~2クリックで届く場所に集約する
  • 作成系(グラフの挿入)と整形系(書式設定)を分ける
  • 使わないボタンは外し、視線移動を減らす

最初に少し時間をかけて設定しておくと、以後の作業がずっと速くなります。共有PCでは、個人設定が保持されるかも確認しておくと安心です。

よくある質問:初期状態に戻す方法は?

[リボンのユーザー設定]または[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]で[リセット]を選びます。個別のタブだけ戻すことも、すべて初期化することもできます。

グラフを構成する主な要素と役割(表示/非表示)

グラフは複数の部品でできています。名称を知ると、目的の設定に迷いません。主な要素は次のとおりです。

  • グラフタイトル:グラフの内容を短く示します。
  • 凡例:色や模様がどの系列に対応するかを示します。
  • 項目軸(横軸):分類名や日付を並べる軸です。
  • 数値軸(縦軸):値の目盛りが並ぶ軸です。グラフの種類により位置は変わります。
  • データ系列:棒・線・点など、データそのものを表す部分です。
  • データラベル:各データの値や名前を直接表示します。
  • 目盛線:軸の読み取りを助ける補助線です。
  • プロットエリア:データが描かれる内側の領域です。
  • グラフエリア:枠や背景を含む外側の領域です。

表示/非表示を切り替える主な方法:

  • グラフの右上にある[+(グラフ要素)]ボタンでオン/オフ
  • リボン[グラフ要素を追加]から個別に追加・削除
  • 要素を選んで[Delete]キーで一時的に非表示(後で追加し直せます)

迷ったときは、対象部分を一度クリックして名前ボックス(数式バー左のボックス)を確認します。そこに要素名が表示されるので、どの設定を開くべきか判断しやすくなります。

よくある質問:要素が選べないときは?

細かい部分はクリックが難しいことがあります。矢印キーで選択を移動するか、[グラフ要素の選択](リボンのドロップダウン)から目的の要素名を選ぶと確実です。

[書式設定]を開く3つの基本(右クリック/ダブルクリック/リボン)

グラフの見た目を整える中心操作は「書式設定」です。開き方を3通り覚えておくと、どの画面でも対応できます。

1. 右クリックから開く:

  • 変更したい要素をクリック
  • 右クリック → [○○の書式設定]を選択
  • 目的の項目(塗りつぶし、枠線、効果、サイズなど)を調整

2. ダブルクリックで開く:

  • 対象要素をダブルクリック
  • すぐに該当の書式設定ウィンドウが表示されます

3. リボンから開く:

  • 要素を選択
  • リボン[書式]タブの該当グループ(図形のスタイル、文字のスタイルなど)から詳細設定を開く

開き方の早見表:

操作特長向いている場面
右クリックメニューの選択肢が多い慣れた環境、確実に開きたいとき
ダブルクリック最速で開ける同じ要素の微調整を繰り返すとき
リボン併せて他のコマンドも触れる複数の要素に同じスタイルを当てたいとき

よくある質問:最短で開くコツは?

対象をダブルクリックするのが最速です。誤って別要素を開いたら、Escで閉じてから再度ダブルクリックすると素早くやり直せます。

Excel 2013以降:書式設定ウィンドウの出し方と旧ダイアログ対応

Excel 2013以降では、従来の小さなダイアログに加え、右側に縦長の「書式設定ウィンドウ(作業ウィンドウ)」が表示されます。ここでは、旧ダイアログのタブ構成と新しいウィンドウの項目対応をまとめます。

開き方:

  • 要素をダブルクリック
  • 右クリック → [○○の書式設定]
  • リボン[書式]タブ → 詳細設定

旧→新 対応の早見表(代表例):

旧ダイアログのタブ新ウィンドウの場所・名称(例)
パターン塗りつぶしと線 → 塗りつぶし/枠線
フォント文字のオプション → フォント
配置文字のオプション → 配置/配置(テキストボックス)
目盛軸のオプション → 目盛/主・補助
表示形式数値 → 分類/小数点/単位
位置凡例のオプション → 位置

使い分けの考え方:

  • 細かい調整は新ウィンドウで連続操作
  • 単発の変更は旧式ダイアログでも可(環境によって表示が異なる場合あり

よくある質問:どこが変わった?

大きな違いは、右側のウィンドウで同じ要素の設定を連続して行える点です。タブ切り替えの回数が減り、作業の流れが止まりにくくなりました。

グラフタイトルの書式設定(塗りつぶし・フォント・配置・セル参照)

読みやすいグラフは、タイトルで内容が一目でわかります。長すぎず、データの結論や範囲が伝わる短い文にしましょう。

基本操作:

  • タイトルを選択 → 書式設定でフォントサイズ・太さ・色を調整
  • 背景の塗りつぶしや枠線で視認性を上げる
  • 配置で中央揃え、折り返し、余白の調整

セル参照で自動更新:

  • タイトルを選択 → 数式バーに「=」を入力 → 対象セルをクリック → Enter
  • 以後、そのセルの内容がタイトルに反映されます(ファイル内で同じタイトルを繰り返し使うときに便利)

注意点:

  • 背景色と文字色のコントラストを十分に取る
  • 長文は改行やサブタイトルで分割する

よくある質問:セルの文字をタイトルに反映するには?

タイトルを選び、数式バーで「=参照セル」を入力します。セルを更新すると、タイトルも自動で更新されます。

凡例の書式設定(位置・書式・順序の考え方)

凡例は正しい意味を素早く伝える大切な要素です。グラフ本体とかぶらない場所に置き、読み上げ順と視線移動が一致するように調整します。

基本操作:

  • 凡例を選択 → 位置(右、上、左、下、上中央など)を変更
  • 文字サイズや間隔を調整し、表示密度を上げすぎない

凡例の並び順:

  • 元データの系列順に従います。順序を変えたいときは[データの選択]で系列順を並べ替えます。
  • 一時的な表示変更なら、凡例自体をクリックしてドラッグで配置の微調整も可能です。

よくある質問:凡例の並び順を変えるには?

グラフを選択 → [データの選択] → 系列を上下ボタンで並べ替えます。系列名は元データの見出しを変更すると反映されます。

項目軸(横軸)の書式設定:目盛・表示形式・配置

項目軸はカテゴリ名や日付を読みやすく並べる役目です。見出しの重なりや間隔を調整すると、情報が整理されます。

主な調整項目:

  • 目盛:主・補助の種類、内向き/外向き
  • 軸ラベル:間隔、角度(縦書き/斜め)
  • 表示形式:テキスト、日付、ユーザー定義
  • 軸の種類:日付軸/項目軸の選択(折れ線や面グラフでは重要)

日付軸の間隔:

  • 例:月次データを四半期ごとに表示したい場合、主単位を「3月」などに設定
  • 欠番や欠損の扱いも表示の整合性に影響するため、データの連続性を確認

見やすくする工夫:

  • 45度回転で重なりを回避
  • 長い項目名は改行や短縮、凡例との役割分担

よくある質問:日付軸と項目軸の間隔はどこで設定?

軸を選択 → 書式設定ウィンドウの[軸のオプション]で主単位・補助単位を指定します。日付軸では月・四半期・年などの単位が選べます。

数値軸(縦軸)の書式設定:範囲・単位・負の値

数値軸は値の読み取りを左右します。強調したい範囲を素直に読めるように、最小値・最大値・主単位を調整しましょう。

主な調整項目:

  • 最小値/最大値:自動から固定に切り替え、重要範囲を拡大
  • 主単位/補助単位:目盛の刻みを決める
  • 表示形式:小数点、桁区切り、単位(千、万、% など)
  • 軸の交差:横軸と交わる位置

負の値がある場合:

  • 横軸の位置が0に来るように設定すると、正負が分かりやすくなります。
  • 配色は正負でコントラストを付け、凡例やラベルの解釈が直感的になるようにします。

よくある質問:負の値があるときの横軸の位置は?

数値軸を選択 → [軸のオプション]で[軸の値=0]に交差を設定します。これで横軸が0の位置に移動します。

プロットエリアの書式設定:背景・枠線・目立たせ方

プロットエリアはデータが描かれる内側の領域です。背景や枠線の調整で、読み取りやすさが大きく変わります。

基本の整え方:

  • 背景は薄い色、または透明でシンプルに
  • 枠線は薄い灰色で細く、必要なときだけ濃く
  • 目盛線は主を中心に、補助は最小限に

目立たせ方のコツ:

  • 比較を強調したい系列だけ色を濃くする
  • 他の系列はやや淡くして主役を引き立てる

よくある質問:枠線だけ濃くするには?

プロットエリアを選択 → [塗りつぶしと線]で[枠線]のみ色と太さを変更します。背景は塗りつぶしなしのままで構いません。

グラフエリアの書式設定:余白・背景・印刷の見え方

グラフエリアは外側の領域で、タイトルや凡例も含む全体の箱です。余白や背景を整えると、印刷や貼り付け時の見え方が安定します。

整え方のポイント:

  • 余白をやや広めに取り、切り抜きやすく
  • 背景は白または透過を基本にし、資料の地の色と干渉しないようにする
  • サイズ比(縦横比)を固定して、複数グラフの並びをそろえる

印刷時の注意:

  • 背景色はプリンタや出力先で濃く出ることがあります。事前にプレビューで確認しましょう。

よくある質問:印刷したくない補足文字を隠すコツは?

補足文字をテキストボックスで作成し、必要に応じて非表示のシートに移す、または表示/非表示の切替を使います。印刷範囲外に置く方法もあります。

実用コツ集:系列の重なり・要素間隔・ラベル・近似曲線・目標線・省略波線・予測

ここでは、実務でよく使う調整をゴール別にまとめます。短い手順で最短ルートを書きます。

系列の重なり・要素間隔(縦棒)

  • 棒グラフを選択 → 書式設定 → [系列のオプション]
  • 系列の重なり:比較の意図に合わせて0~100%で調整
  • 要素の間隔:棒の太さ/間の広さを調整(視認性を最優先)

散布図のラベル付け

  • データラベルを追加 → ラベルオプションで[セルの値]を選択
  • 名前リストを参照して、点ごとに識別できるようにする

近似曲線(トレンドライン)

  • 系列を選択 → 右クリック → [近似曲線の追加]
  • 種類(線形、指数、移動平均 など)を選択し、必要なら式や決定係数を表示

目標線の追加

  • 目標値を別系列として追加し、折れ線や散布図で水平線を描く
  • 書式で色や太さを変え、凡例名を「目標」などにして区別

省略波線(軸の一部を省略した表現)

  • 図形の曲線やフリーフォームを使い、視覚的に区切りを示す
  • 誤解を避けるため、注記や凡例で省略の意味を記す

予測(予測シート)

  • 時系列データを選択 → データタブの予測 → 予測シート
  • 期間を指定して将来の傾向を表示し、グラフと表を自動生成

配色(テーマ色)

  • 文書のテーマ色を変更すると、グラフの自動配色も連動します
  • 強調したい系列はアクセント色、その他は近い明度で統一

よくある質問:配色(テーマ色)を変えると既存グラフは?

テーマ色に基づく自動色は一括で更新されます。個別に手動設定した色は変わらないことがあります。統一したい場合はスタイルをテーマ色に戻してから変更します。

付録:ショートカットと覚えておくと便利な操作

頻出操作の時短は積み重ねが効きます。代表的なショートカットと操作をまとめます。

目的操作
書式設定を素早く開く対象をダブルクリック/右クリック → 書式設定
グラフ要素の追加グラフ右上の[+]ボタン/リボンの[グラフ要素を追加]
系列の並べ替え[データの選択]で上下ボタン
軸の範囲を固定数値軸 → 最小値・最大値を手入力
タイトルをセル参照タイトル選択 → 数式バー=セル参照
スタイルのリセット要素選択 → 塗りつぶし/線を「なし」に戻す
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