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Excelのテーブルでスライサーを使う:クリックで直感フィルター

k.w
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Contents
  1. テーブルの作成
  2. スライサーの挿入
  3. [スライサーの挿入]が無効の場合
  4. スライサーで絞り込み(フィルター処理)
  5. 絞り込みの解除(フィルターのクリア)
  6. スライサーで複数フィールドを選択するには
  7. スライサーのカスタマイズ(配色・列数・大きさ・配置)
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テーブルの作成

はじめに、元のデータを「テーブル」にします。テーブルとは、見出し行があり、行や列がはっきり分かれた一覧です。テーブルにすると、見出しが自動で認識され、行が増えても書式や集計の範囲が自動で広がります。スライサーは、このテーブルに対して動きます。先にテーブル化しておくと、あとからの操作が楽になります。

作業の前に、表にしたい範囲をひとつにそろえます。空白行や、別の表とくっついている部分があると、うまく認識されません。見出しとして使う最上段の行には、列名を入れておきます。「部門」「担当者」「月」「金額」など、あとで選びやすい言葉にしておくとよいです。

手順の全体像(選択→挿入→テーブル→ヘッダー確認)

1. データ範囲のどこか1セルを選びます。2. 挿入タブを開き、テーブルを選びます。3. 範囲が合っているか確認し、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れます。4. OKを押すと、見た目が帯のある書式に変わります。これでテーブル化は完了です。

テーブル化の利点(自動拡張・ヘッダー認識・書式)

テーブルにすると、列の見出しがはっきりわかるので、スライサーで使う項目を選びやすくなります。新しい行を下に追加しても、テーブル範囲が自動で広がります。交互の帯や合計行など、見た目や集計の設定も簡単にできます。あとで列名を変えたときも、自動で反映されるので、管理が楽です。

テーブルにしないとスライサーは使えないの?(ミニFAQ)

スライサーは、テーブルやピボットテーブルに対して動きます。通常のセル範囲のままでは使えません。まずテーブル化してから、スライサーを挿入します。

スライサーの挿入

テーブルを選んだ状態で、スライサーを挿入します。スライサーは、項目ごとのボタンが並ぶ小さなパネルです。ボタンをクリックすると、テーブルの表示がすぐに絞り込まれます。スクロールや文字入力をしなくても、見たい条件に切り替えられます。

操作のポイントは、必ずテーブルの中を選んでおくことです。別のセルを選んでいると、ボタンが有効になりません。テーブルのどこか1セルをクリックしてから、次の手順に進みます。

どの列をスライサーにできる?(フィールド=列見出し)

挿入タブを開き、スライサーを選びます。ダイアログに、テーブルの見出し(列名)が一覧で出ます。ここに並ぶ項目が、スライサーにできる「フィールド」です。たとえば「部門」や「月」にチェックを入れると、それぞれの値がボタンになったスライサーが作成されます。

複数スライサーを同時に追加する方法

ダイアログで複数のチェックを入れてOKを押すと、選んだ分のスライサーが一度に作られます。あとから追加することもできます。複数のスライサーは同時に働きます。たとえば「部門=営業」と「月=4月」を両方選ぶと、営業部の4月だけに絞り込まれます。

挿入ボタンが見つからないときはどこを見る?(ミニFAQ)

テーブルのセルを選べていない可能性があります。テーブルの中をクリックしてから、挿入タブを開きます。もしくは、テーブルデザイン(またはテーブルツール)タブの中にスライサーがある場合もあります。

[スライサーの挿入]が無効の場合

スライサーの挿入ボタンが灰色で押せないときは、原因を切り分けます。多くは「テーブルを選んでいない」「シートやブックに制限がある」「ファイル形式が古い」「データがCSVのまま」などです。次の早見表で、症状と原因、確認方法、対処の順にチェックします。互換モード(古い形式)や共有/保護の状態では機能が制限される場合があります。

原因の早見表(症状/原因/確認方法/対処)

症状原因確認方法対処
挿入ボタンが灰色テーブル範囲外を選択テーブルの外側のセルに選択枠がないか確認テーブル内の任意のセルを選んでから再度挿入
スライサーが選べない通常の範囲でテーブル化していないテーブルデザインのタブが表示されているか確認挿入からテーブルに変換してから操作
一部機能が使えない互換モード(古い形式)タイトルバーや拡張子を確認最新形式で「名前を付けて保存」してから再操作
編集に制限があるブック共有や保護が有効共有/保護の状態を確認共有解除や保護の解除後に挿入
挿入自体が表示されないCSVやテキストをそのまま開いている拡張子がcsv/tsvになっていないか確認新しいブックに貼り付け、テーブルに変換して操作

再現→解決の流れ(テーブル再指定・形式更新・保護解除など)

まず、テーブルの中をクリックして挿入を開きます。それでも無効なら、ファイルを最新形式で保存し直します。共有や保護がある場合は、いったん外してから操作します。CSVのままなら、新しいブックに貼り付けてテーブル化します。順番に確認すれば、多くのケースで解決できます。

CSVや互換モードでも使える?(ミニFAQ)

CSVや互換モードでは、機能が制限されることがあります。新しい形式に変換し、通常のブックでテーブル化してからスライサーを使います。

スライサーで絞り込み(フィルター処理)

スライサーの基本操作は、ボタンをクリックして条件を選ぶことです。ボタンが押された状態になると、その値に一致する行だけがテーブルに表示されます。色つきの状態が選択中、白い状態が未選択です。複数のスライサーがあるときは、それぞれが同時に働きます。

テーブル側の見出しにも下向きの矢印があります。ここからの絞り込み(フィルター)とスライサーの操作は、同じテーブルに対して連動します。どちらで条件を変えても、表示は同じ意味になります。画面上で見やすい方を使えばよいです。

単一選択と複数選択(Ctrl/アイコンの使い分け)

ひとつだけ選びたいときは、ボタンを1回クリックします。複数を選びたいときは、キーボードのCtrlを押しながら、選びたいボタンを順にクリックします。スライサーの見出し部分に、複数選択用の小さなアイコンがある場合は、それを使っても選択の切り替えができます。

組み合わせ絞り込み(複数スライサー・既存フィルターとの関係)

「部門」と「月」のように、複数のスライサーを組み合わせると、条件は掛け算になります。どちらも満たす行だけが残ります。さらに、テーブル見出しのフィルターで数値の範囲などを設定すれば、細かい条件も扱えます。条件が多くなるほど、表示件数は少なくなります。

選択がテーブルに反映されないのはなぜ?(ミニFAQ)

別のシートや別のテーブルのスライサーを触っている可能性があります。対象のテーブルと同じシート上にあるか、テーブル名が合っているかを確認します。テーブル以外の範囲には反映されません。

絞り込みの解除(フィルターのクリア)

条件をすべて外して元の一覧に戻したいときは、スライサーのクリアボタンを使います。スライサー右上の「クリア」アイコンをクリックすると、そのスライサーでの選択がすべて解除されます。複数スライサーがある場合は、必要なものを順にクリアします。

テーブル見出しのフィルターで条件を付けた場合は、見出しのメニューから「フィルターのクリア」を選びます。スライサー側のクリアだけでは、テーブル側の条件は残ることがあります。どちらを使ったかを思い出して、両方を確認します。

スライサー上のクリアボタンの使い方

スライサーの右上に、小さな消しゴムのようなアイコンがあります。これをクリックすると、そのスライサーで選んだ条件がすべて外れます。複数選択中でも、一度で解除できます。

テーブル側のフィルター解除との違い

スライサーのクリアは、スライサーで設定した条件だけを外します。テーブル見出しのフィルター解除は、その列で設定した条件を外します。表示が思った通りに戻らないときは、両方の状態を確認します。

スライサーの削除(手順と影響)

スライサー自体を取り除きたいときは、スライサーを選んでDeleteキーを押します。削除してもテーブルは残ります。削除の前に、必要なら位置やサイズをメモしておくと、作り直すときに同じ配置にしやすくなります。

削除とクリアは何が違う?(ミニFAQ)

クリアは条件を外すだけで、スライサーは残ります。削除はスライサーそのものを取り除きます。あとでまた使う可能性があるなら、まずはクリアを試します。

スライサーで複数フィールドを選択するには

複数の視点で絞り込みたいときは、複数のスライサーを使います。たとえば「部門」と「月」を置いて、部門の中から見たい項目を選び、さらに月で期間をしぼります。順番を決めておくと、操作が迷いません。よく使う条件のスライサーを、左上など目につく場所に置きます。

全部を選んでから一部だけ外す、という操作も便利です。まず「すべて」を選び、そこから不要なボタンをCtrlを押しながら外していくと、抜け漏れが少なくなります。候補が多い列ほど、この方法が役立ちます。

順序の考え方(主要→補助の並べ方)

先に大きなくくり(主要)を選び、次に細かい条件(補助)を選ぶと、表示の変化が分かりやすいです。たとえば、先に「部門」を決め、そのあとで「月」や「担当者」を選びます。主要なスライサーは、左や上に置くと、目線の流れに合います。

「すべて選択/一部解除」の効率テク

一度に多くの項目を選びたいときは、まず全選択の状態を作り、そこから不要な項目だけを外します。候補が20件以上あるような列で効果があります。選択した項目はボタンの見た目が変わるので、外し忘れに気づきやすくなります。

重くなったときはどうする?(ミニFAQ)

条件が多すぎると、表示が遅くなることがあります。スライサーの数を減らす、列の候補をまとめる、明細行の数を見直すなどで軽くできます。必要な期間や部門に絞ってから、作業を進めます。

スライサーのカスタマイズ(配色・列数・大きさ・配置)

スライサーは、見た目やレイアウトを調整できます。色やスタイルを変えると、どの条件が選ばれているかが分かりやすくなります。ボタンの列数やサイズを調整すると、画面の空きスペースを有効に使えます。配置を整えると、操作の流れが自然になります。

まずはスライサーを選び、表示されるタブからスタイルや設定を変更します。複数のスライサーをそろえて配置するときは、整列やサイズの統一を使います。位置を揃えると、目で追いやすくなります。

スライサーの配色変更(スタイル/テーマ適用)

スタイルの一覧から好みの色を選びます。背景と文字色のコントラストがはっきりしていると、選択中かどうかが見分けやすくなります。シート全体のテーマに合わせると、資料としてのまとまりが出ます。

スライサーの列数の変更(ボタンを横に並べる)

スライサーの列数を増やすと、ボタンが横に並びます。候補が多いときでも、縦に長く伸びにくくなります。幅に余裕があるなら、2列や3列にすると、スクロール回数を減らせます。

スライサーの大きさを変更(ボタンの高さ/幅の最適化)

スライサーの枠をドラッグして、全体の大きさを調整します。文字が切れている場合は、幅を広げると読みやすくなります。行間が広すぎるときは、高さを詰めると情報量を保てます。実際の使用者の画面サイズで確認すると、無理のない配置にできます。

配置設定(整列/グリッド/重なり順)

複数のスライサーを等間隔で並べるときは、整列や配置のコマンドを使います。左揃え、中央揃え、上下間隔をそろえるなどで、見た目が整います。グリッドに沿って置くと、レイアウトのブレが減ります。重なり順も調整できるので、説明図やグラフと重なる場合は手前/奥を切り替えます。

画面が狭いときはどう配置すればいい?(ミニFAQ)

重要なスライサーを上段に集め、補助的なものは右側や下段に置きます。列数を増やして横に並べると、高さを節約できます。必要に応じてシートを分け、用途ごとに配置すると、操作が楽になります。

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