もう容量不足で困らない!Windowsのクリーンアップと自動整理の使い方
エクスプローラーから「ディスク クリーンアップ」を起動する
エクスプローラーから始めると、今見ているドライブをそのまま対象にできます。操作は短い流れにまとまっており、画面の名前をそろえて覚えると迷いません。ここでは手順と、画面で見える主な項目の意味をやさしく説明します。
エクスプローラーの開き方と表示(タブ表示のコツ)
エクスプローラーはタスクバーのフォルダーのアイコンから開けます。キーボードなら Windows キーと E の同時押しです。ウィンドウ上部のタブを使うと、複数のフォルダーを1つのウィンドウにまとめられます。必要な場所(例:PC、C: ドライブ)をタブで並べておくと、クリーンアップ対象の確認がはかどります。
タブを新しく出すには、フォルダーを中クリック、または右クリックして新しいタブで開きます。不要になったタブは×で閉じます。C: ドライブを選び、プロパティを確認できる状態にしておきましょう。
「もっと見る」から「クリーンアップ」を選ぶ
C: ドライブ(または掃除したいドライブ)を右クリックします。表示されるメニューの「プロパティ」を選びます。ドライブのプロパティ画面が開いたら、「全般」タブにある「ディスク クリーンアップ」ボタンを押します。Windows 11では「もっと見る」や「その他のオプション」から同等の場所に進む場合があります。ボタンを押すとスキャンが始まり、削除できる候補が集計されます。
「ディスク クリーンアップ」ダイアログの見方
ダイアログ上部に、削除できる項目とサイズの一覧が表示されます。チェックを付けた項目が削除対象になります。下側には選んだ項目の説明が出ます。気になる項目をクリックして説明を読み、意味を確かめながら選びます。削除の実行は「OK」から進みます。初回は少なめに選んで効果を確認すると安心です。
よく見る項目の例は次のとおりです。
- 一時ファイル:アプリが作った作業用のファイル。多くは消して問題ありません。
- 縮小表示(サムネイル):画像の小さな見本。再表示時に作り直されます。
- ごみ箱:ごみ箱に入っているファイル。完全に消えるので注意します。
- Windows Update の一時ファイル:更新時に残ったデータ。再起動後に増えることもあります。
「システム ファイルのクリーンアップ」との違い
「システム ファイルのクリーンアップ」を押すと、より広い項目が対象になります。例として、古い Windows の残りや、ドライバーのバックアップなどが含まれます。処理時間は長くなることがあります。普段は通常のクリーンアップで十分ですが、空き容量が足りないときは検討します。大きく減らせる場合もあります。
FAQ:実行前に閉じておくアプリはある?
はい。ブラウザーやファイルを開いているアプリはできるだけ閉じると安全です。使われている一時ファイルがあると削除できないことがあるためです。
検索ボックス/スタートから開く
タスクバー左側の検索ボックスに「ディスク クリーンアップ」と入力します。出てきたアプリをクリックすると起動できます。スタートメニューを開き、同じ名前で検索しても大丈夫です。ドライブを選ぶダイアログが出たら、C: ドライブを指定します。
コントロール パネルからたどる
コントロール パネルを開き、「管理ツール」や「システムとセキュリティ」内の「管理ツール」から「ディスク クリーンアップ」に進む方法もあります。慣れていない場合は検索のほうが早いですが、ネットワーク環境などで検索が遅い場合に役立ちます。
管理者として実行したいとき
検索結果のアプリを右クリックして「管理者として実行」を選びます。システム領域に関わるクリーンアップを行うときに必要になる場合があります。不要な場合は通常起動で問題ありません。
FAQ:Windows 11との違いは?
主にボタンの位置やメニューの表現が変わります。探し方は同じで、検索から開くか、ドライブのプロパティからボタンを押します。名称は共通なので、表示される説明文を確認しながら選べば大丈夫です。
「ストレージ センサー」で自動クリーンアップ
ストレージ センサーは、不要になった一時ファイルやごみ箱の中身などを自動で整理する機能です。設定しておくと、手動操作をしなくても一定の基準で掃除してくれます。放置しがちなPCでも空き容量を保ちやすくなります。
ストレージ センサーとは(できること/できないこと)
できることの中心は、一時ファイルの削除、ごみ箱やダウンロード内の古いファイルの整理、クラウド連携のオフラインキャッシュの最適化などです。できないことは、個人のドキュメントを自動で判断して削除することや、外付けドライブの中身を勝手に消すことなどです。自分の意思で保存した大切なファイルは対象外だと考えると安心です。
ユーザーコンテンツの自動クリーンアップの設定
設定アプリを開き、システムの「記憶域」から「ストレージ センサー」を探します。トグルをオンにし、詳細設定を開きます。自分の使い方に合うよう、期間や対象を選びます。迷う場合は、まずはごみ箱だけを短めの期間で自動削除にし、効果を見てから範囲を広げるとよいでしょう。
実行タイミングの選び方(定期/電源接続時/残容量しきい値)
実行タイミングは、毎日や毎週などの定期、電源接続時、残り容量が少なくなったとき、などから選べます。ノートPCでは電源につないだときに動かす設定にすると、バッテリーの持ちに影響しにくくなります。残容量で動かす場合は、しきい値を少し高めにしておくと、急な不足を避けやすくなります。
ごみ箱を自動削除する期間
ごみ箱に入ってから何日で消すかを選べます。短いほど空き容量は維持しやすいですが、うっかり削除の戻しが難しくなります。迷う場合は30日を目安にして、運用してみて調整しましょう。戻したい可能性が高い人は60日以上でもかまいません。
未使用の「ダウンロード」内ファイルの自動削除期間
ダウンロードフォルダーには、一度使ってそのまま残るファイルがたまりやすいです。最後に開いてから何日で消すかを設定できます。ここは慎重に決めます。仕事や学校で再利用するファイルがあるなら、まずは自動削除を無効にして、手動で整理する方法から始めるのがおすすめです。
FAQ:OneDriveや外付けドライブは対象?
OneDriveのオンラインのみのファイルは、ローカルのキャッシュを調整する対象になることがあります。外付けドライブの中身は通常対象外です。設定画面の説明に従い、対象範囲をよく確認してください。
今すぐストレージ センサーを実行する
空き容量をすぐ増やしたいときは、設定画面から手動で実行できます。自動化の設定とは別に、今だけ掃除したい場面に向いています。
実行場所とボタン操作
設定アプリの記憶域の画面で「ストレージ センサー」を開きます。詳細にある「今すぐ実行」を押すと処理が始まります。処理前に、一時ファイルやごみ箱の対象設定を確認しておくと、意図しない削除を避けられます。
処理中の表示と待ち時間の目安
処理中は進行状況や件数が表示されることがあります。所要時間は、ドライブの速さやファイル数によって変わります。数分で終わることが多いですが、更新ファイルが多いと長くなることもあります。PCを使いながらでも動作しますが、重い作業は避けると安定します。
中断したい/終わらないときの確認点(チェックリスト)
- 大きなアプリの更新が同時に動いていないか
- 外付けドライブの取り外し待ちになっていないか
- ウイルス対策ソフトのスキャンが競合していないか
- 再起動の案内が出ていないか
必要ならいったん中止し、PCを再起動してからもう一度実行します。
FAQ:バッテリー駆動だけで実行してよい?
はい、可能です。ただし長時間かかるときは、電源に接続してから実行したほうが安心です。意図しない削除を避けるため、処理前の対象設定の確認を忘れないでください。
クリーンアップ前に対象を確認してから実行
一度消すと戻せないものもあります。実行前に、どの項目が安全で、どれが注意が必要かを確認しましょう。ここでは代表的な項目を2つの視点で整理します。
一時ファイル/縮小表示(サムネイル)/更新ファイルの違い
一時ファイルはアプリの作業の通過点で、消しても多くは影響がありません。縮小表示は画像の見本で、また作り直されます。更新ファイルはWindows Updateが残したもので、次の更新や修復で役立つことがあります。空き容量が切迫していなければ、更新ファイルの削除は後回しでもよいでしょう。
ダウンロード・ごみ箱・一時展開ファイルの注意点
ダウンロードは自分で集めた大切な資料が混ざりやすい場所です。日付や用途で仕分けして、必要なものは別フォルダーに移すと安心です。ごみ箱は復元の最後の手段です。中身を開いて確認し、必要なものがないか見てから空にします。一時展開ファイルは、圧縮ファイルを解凍した際の作業データです。再インストールの予定があるなら残しておく選択もあります。
容量が大きい順に探す(サイズで並べ替え)
エクスプローラーで「表示」から並べ替えの基準をサイズにすると、容量の大きいファイルを見つけやすくなります。動画や仮想ディスク、古いバックアップが見つかることがあります。個人データはクリーンアップの対象外なので、移動や外付け保存も選択肢に入ります。
FAQ:復元ポイントやデバイス ドライバーは消してよい?
復元ポイントは不調時の戻しに使います。空きが足りない場合を除き、すべて削除はおすすめしません。デバイス ドライバーのバックアップも、トラブル時の手がかりになります。判断に迷う場合は、最新以外だけを削除するなど、慎重に進めましょう。
一時ファイルを安全に削除する
最後に、設定アプリやブラウザーなどから一時ファイルを整理する方法をまとめます。副作用が出やすい項目には注意点を添え、もし不便が出た場合の戻し方も紹介します。
設定アプリ「一時ファイル」から削除する
設定アプリの記憶域に「一時ファイル」という項目があります。ここを開くと、各種の一時データが一覧されます。項目の説明を読み、不要と判断したものにチェックを入れて削除します。まずは効果が大きい一時ファイルや縮小表示から試すと、影響を小さくできます。
ブラウザーのキャッシュ/履歴の扱い(効果と副作用)
ブラウザーのキャッシュを消すと、表示が軽くなる場合があります。ただし、初回の読み込みが遅くなることや、ログイン状態が解除されることがあります。履歴やCookieを消す前に、保存しておきたいサイトのアカウント情報を確認しましょう。必要な範囲だけに絞って消すのがコツです。
アプリごとの一時フォルダーの考え方(Office/Adobeなど)
OfficeやAdobeなどのアプリは、独自の一時フォルダーを持つことがあります。作業中に消すとファイルが壊れることがあるため、アプリを閉じてから操作します。不明なフォルダーは消さず、アプリ側の「キャッシュの削除」や「最近使用したファイルの整理」などの機能を使うと安全です。
トラブル時の戻し方(バックアップの基本)
削除後に表示が乱れたり、必要なデータが見つからないと感じたら、まずはごみ箱を確認します。重要なデータは普段から外付けドライブやクラウドにコピーしておくと、万一のときも安心です。大きな変更の前に復元ポイントを作る習慣も役立ちます。
FAQ:削除後に表示が遅い/再ダウンロードが発生するのはなぜ?
キャッシュやサムネイルを消すと、最初の読み込みで作り直すため遅くなります。しばらく使うと元の速さに戻ることが多いです。更新アプリやゲームの追加データも、再取得が必要になる場合があります。
「ディスク クリーンアップ」と「ストレージ センサー」の比較
| 項目 | ディスク クリーンアップ | ストレージ センサー |
|---|---|---|
| 用途 | 手動でその場で掃除 | 条件を決めて自動で掃除 |
| 設定場所 | ドライブのプロパティ内のボタン | 設定アプリの記憶域 |
| 主な対象 | 一時ファイル、縮小表示、更新ファイルなど | 一時ファイル、ごみ箱、ダウンロードの古いファイルなど |
| 向いている場面 | 今すぐ空きを増やしたいとき | 日常的に空き容量を保ちたいとき |