プロジェクトマネージャ PM の 羅針盤 の PMBOK とは?
プロジェクトマネージャ PM の 羅針盤 である PMBOK (ピンボック)は世界基準です。PMBOKの内容を把握していれば、システム業界だけでなく、仕事に役立つこと間違いなしです。
今回はPMBOKで定義されている構成の概要を説明します。すべて把握しておくべきですが、気になるところから、学んでも十分効果あります。身近な、悩んでいることからレッツスタディです!
まずは概要から
PMBOK※1987年米国プロジェクトマネジメント協会から発刊されています。
まだまだ日が浅いと感じるかもしれませんが、それ以後、世界中の広い分野(当初は建設業と製造業)の実務者からフィードバックを受け、得られた知見を収集し、改定されています。
すなわち、まだまだ進行形で完結している概念ではないということです。
これからも色々な業界から情報を収集し、改定され、アップデートされていうことでしょう。
その中でも重要なポイントが2つあります。
一つ目は、実務者からのフィードバックにより成り立っている。
実務者が有益であると認めている、多くのプロジェクトに適用可能な実務から得ています。
その為、特定分野に限った話ではないため、世界基準と言われる所以です。
二つ目は、概念化に基づく標準化がされている。
言葉で書くと難しいですが、個々の事例から導き出された成功例は、往々にして各業務が関連付けされています。因果関係があるということですね。
その因果関係が整理されている。各事例が体系的にまとめれれているため、参考書としても使えるようになっています。
その為、プロジェクトマネジメントの羅針盤と言われるものとなっています。
実際、筆者はPMBOKを知らずに業務を遂行していたのですが、PMBOKに当てはまることが多々あり、業務レベルでの参考に十分なリえると体感しています。
PMBOKは決まり事ではなく、ガイドラインである。
上述の通り、PMBOKは各分野の実績・経験からなっており、概念化されているため、ルールではなく、ガイドという取り扱い方となります。
PMBOKをガイドとして用い、各分野で、ルール・標準化されるのが一般的です。
PMBOKは守らなければならないものではなく、あくまでも参考書・お手本となる位置づけという形であることは認識しておきましょう。
順番が前後となりましたが、PMBOKは、Project Management Body of Knowledge の略です。決め事というよりは、know-howを指していることもよくわかると思います。
プロジェクトマネージャの認定資格について
少し余談ですが、プロジェクトマネジメントはtechnicalスキルであると同時に資格としても認められています。
似たような名前ですが、PMP(プロジェクト マネジメント プロフェッショナル)の資格認定の基本的な学習書です。
これは冒頭に記載した、米国プロジェクトマネジメント協会が認定する資格となっており、国際規格に近い取り扱いになっているのではないでしょうか。
なお、上記、米国プロジェクトマネジメント協会が認定した資格だけではなく、国内の資格として、高度情報処理技術者試験にもプロジェクトマネージャという科目が存在します。
ITに関する、資格認定団体の中に、実務に近いプロジェクトマネジメントの資格が組み込まれているのは違和感がありますが、プロジェクトと呼ばれる有期性のある取り組みは、システム開発にかなり近い考え方となるため、よくよく考えると理にかなっている構成となっていると思います。
高度情報処理技術者試験に含まれるので、PMBOKの基本知識だけでなく、ITに関する知識も必要となるため、IT業界に従事している方の方が、挑戦しやすいかもしれませんね。
さいごに
話が長くなったので今回はここまでですが、PMBOKが世界基準であること。プロジェクトを遂行するための羅針盤(ガイド)であるため、各業界に適合できることが分かっていただいたと思います。
今後、細かく公開していきますので、ぜひプロジェクトを遂行している方、これから遂行しようとしている方も一緒に、知識の拡充を実施していきましょう。
資格認定が目的でなくとも、得た知識は必ず役に立つこと間違いなしです。