Wordで写真を白黒にするには?カラーへ戻す方法も紹介
まず確認:Wordで白黒にするのは「見た目」だけ?(導入)
Wordには、文書の中に入れた写真やイラストを「白黒っぽく見せる」機能があります。たとえば、配布資料を落ち着いた雰囲気にしたいときや、カラー印刷ができないときに便利です。
ここで大事なのは、Wordで色を変えたときに、画像ファイルそのものまで白黒になるとは限らない点です。Wordの中で見た目だけが変わっている場合もあれば、別の方法でファイル自体を編集している場合もあります。どちらなのかを最初に理解しておくと、あとで「戻せない」「思っていたのと違う」を避けやすくなります。
この記事では、Wordの中で白黒にする手順と、元のカラーに戻す手順を中心に説明します。さらに、画像ファイル自体を白黒にしたい場合の考え方と、標準機能でできる例も紹介します。
読者によっては「画面では白黒に見えるけど、印刷すると違う」「他の人に送ったら色が戻っていた」などの悩みも出やすいです。そのため、操作手順だけでなく、つまずきやすいポイントも一緒に整理していきます。
Wordでの変更は“画像ファイル自体”が変わらないことがある
Wordで画像を白黒にしても、それは「Wordの表示(見た目)」だけが変わっている場合があります。つまり、同じ画像を別の場所で開くと、元のカラーのままということが起きます。
たとえば、Wordから画像だけを取り出して別のアプリで開くとカラーのまま、というケースがあります。逆に、Wordの文書ファイル(.docx)をそのまま共有した場合は、受け取った人の画面では白黒に見えることもあります。このように「どこで、何を見ているか」で印象が変わるので、少しややこしく感じやすいポイントです。
一方で、画像ファイル自体を白黒にして保存し直すと、どこに持って行っても白黒の画像になります。用途によって、どちらが必要かが変わります。
また、会社や学校などで文書を共有するときは、「他の人の環境で見え方が変わらないか」も気になります。印刷する人が別だったり、PDFに変換して提出したりする場合もあるので、この点でも、Word内の変更とファイル編集は分けて考えると安心です。
さらに、後から「やっぱりカラー版も必要になった」となることも珍しくありません。作業の前に、元の画像を別フォルダに残しておく、文書を別名保存しておくと、やり直しがとても楽になります。
どっちを選ぶ?用途で決める早見表
迷ったときは、まず目的をはっきりさせると選びやすいです。次の表は、よくある目的と合う方法の目安です。
| やりたいこと | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| Wordの資料だけ白黒っぽく見せたい | Word内で白黒にする | 画像を作り直さなくてよい |
| あとで元の色に戻す可能性が高い | Word内で白黒にする | 設定を戻せばカラーに戻せる |
| 画像を別の資料やSNSでも白黒で使いたい | 画像ファイル自体を白黒にする | どこでも同じ見た目になる |
| 提出用にPDFへ変換して配りたい | 目的により選ぶ | 表示だけでよい場合と、ファイルが必要な場合がある |
| 印刷だけ白黒にしたい(画面はカラー) | 印刷設定も検討 | 画像編集をしなくて済む場合がある |
表のとおり、いちばん大事なのは「どこで使うか」と「戻す可能性があるか」です。ここが決まれば、必要な作業がはっきりします。
このあと、まずはWord内で白黒にする方法から見ていきます。
Word文書内の画像を白黒(モノクロ)にする方法
Wordで画像を白黒にする基本の流れは、画像をクリックして、画像用のメニューから「色」に関する設定を変更することです。画面上の表示はWordのバージョンやパソコンの設定で少し違うことがありますが、やること自体は「画像の色の効果を切り替える」という点で共通です。
なお、同じWordでも、Windows版とMac版、さらにMicrosoft 365か買い切り版かで、ボタンの並びが少し変わることがあります。見つからないときは、似た名前の項目(色、色の変更、再彩色など)を探すと近道です。
ここでは、できるだけ迷いにくいように、「どこを押すか」を順番に書きます。途中でうまくいかないときの原因と対処も、後の見出しでまとめます。
作業を始める前に、心配なら文書を別名保存しておくのもおすすめです。画像の設定を色々触っても、元の状態に戻しやすくなります。
手順:画像を選んで「色」から白黒にする
まず、Wordの文書で白黒にしたい画像をクリックします。すると、画像のまわりに枠が出て、上のリボンに画像用のタブが表示されます。表示名は環境により「図の形式」や「画像の形式」など少し違うことがあります。
次に、画像用のタブを開きます。そこに「色」や「色の変更」といった項目があるはずです。ここから、白黒(モノクロ)に近い設定を選びます。
このとき、似た見た目の候補がいくつか出ることがあります。たとえば「彩度が低いだけ」のものと「完全にモノクロ」のものが混ざっていることもあります。まずは一度クリックして見た目を確認し、イメージに合うものを選び直すと失敗しにくいです。
操作の考え方は次のとおりです。
- 画像をクリックして選ぶ
- 画像用のタブを開く
- 「色」の設定を探す
- 白黒の効果(モノクロ、彩度0など)を選ぶ
白黒の種類は、完全な白黒だけでなく、少し淡いグレーのような表示になるものもあります。資料の雰囲気に合わせて選びましょう。写真なら少し柔らかいグレーが合うこともありますし、説明資料ならはっきりしたモノクロのほうが見やすい場合もあります。
もし「色」が見つからないときは、次の点を確認します。
- 画像ではなく、図形やテキストボックスを選んでいないか
- 画像を1回ではなく、もう一度クリックして枠が出ているか
- リボンが折りたたまれていないか(表示を広げる)
加えて、画像が「ヘッダー」「フッター」「テキストボックスの中」など、少し特殊な場所に入っていると、クリックしても選びにくいことがあります。その場合は、画像の外側を一度クリックしてから、もう一度画像をクリックすると選択できることがあります。
また、Wordの画面が小さいと、ボタンが省略表示になることがあります。その場合は、同じグループ内の小さな矢印や「…」のようなボタンを押すと、隠れている項目が出ることがあります。
最後に、同じ文書に複数の画像がある場合は、白黒にしたい画像だけを選んでいるかも確認しましょう。1枚ずつ設定できるので、全部が一度に変わる必要はありません。反対に、複数の画像をまとめて選択していると、意図せず全部に適用されることもあるので注意してください。
うまく白黒にならないときの原因と対処
設定を変えたのに、思ったように白黒にならないことがあります。よくあるパターンと、試しやすい対処をまとめます。
まず多いのが、「完全な白黒ではなく、色が少し残る」ケースです。これは、選んだ効果がモノクロではなく、彩度を少し落とすだけの設定になっている可能性があります。別の白黒効果を選び直してみましょう。
もう1つよくあるのは、「背景だけが灰色っぽくなって、肝心の部分が見づらい」ケースです。写真の種類によっては、色がなくなることで主役が沈んで見えることがあります。この場合は、次のような調整が役立つことがあります。
- 明るさを少し上げる
- コントラストを少し上げる(明暗の差をはっきりさせる)
- いったん別の白黒効果に変えて見比べる
次に、「灰色っぽくなりすぎて見づらい」ケースです。この場合は、白黒にしたあとに明るさやコントラスト(コントラストは明暗の差)を調整すると見やすくなることがあります。画像の補正に関する項目があれば、少しずつ変えてみてください。
また、画像の種類によっては、白黒にしても境界がぼやけたり、文字が読みにくくなったりします。ロゴや図表のように輪郭が大事な画像は、Word内での白黒よりも、画像ファイルを編集してから貼り直すほうが安定することもあります。
「色」設定が反応しないように見えるときは、次の点も確認します。
- 画像がグループ化されている、または特殊な形式になっていないか
- 画像が「背景の削除」など別の処理中ではないか
- コピーして貼った画像が、貼り付け形式の影響を受けていないか
とくに、WebページやPDFからコピーした画像は、貼り付け方によっては調整がうまく効かないことがあります。いったん画像を保存してから挿入し直すと、通常の画像として扱えることがあります。
いったん画像を削除して、元の画像をもう一度挿入し直すと直ることもあります。操作が増えるのが不安なら、先に文書を別名保存しておくと安心です。
印刷の見え方も確認しておく(画面と違う場合)
画面では白黒に見えていても、印刷するとイメージが違うことがあります。とくに、薄いグレーが多い画像は、印刷するとさらに薄くなって見えにくいことがあります。
可能なら、いきなり本番印刷をせずに、1枚だけ試し刷りして確認しましょう。プリンター側の設定で「色」や「グレースケール」を変えている場合もあるので、印刷設定も合わせて見ておくと安心です。
また、印刷設定が白黒でも、写真の細部がつぶれて見えることがあります。写真の中に文字が入っている場合や、色で区別している図がある場合は、白黒にしたことで意味が伝わるかを必ず確認してください。
資料を配る予定がある場合は、白黒にしたことで重要な情報が見えなくなっていないかもチェックしてください。写真の中の文字や、色で区別している部分は注意が必要です。
Wordで白黒にした画像を元のカラーに戻す方法
Wordで白黒にしたあと、「やっぱりカラーに戻したい」と思うことはよくあります。Word内の設定で白黒にしているだけなら、多くの場合は元に戻せます。
ここでは、まず基本の戻し方を説明し、それでも戻らないときの方法も紹介します。
手順:白黒設定を解除してカラーに戻す
カラーに戻すときも、流れは白黒にするときと似ています。
- 画像をクリックして選ぶ
- 画像用のタブ(図の形式、画像の形式など)を開く
- 「色」の設定を開く
- 元のカラーに近い設定(既定、または色の効果なし)を選ぶ
白黒にしたときと同じ場所に、カラーに戻す選択肢があることが多いです。たとえば、白黒の効果をやめて、通常の色に戻す項目を選びます。
もし、どれが元のカラーか分かりにくい場合は、いちばん標準に見えるものを選びます。変更をやり直したいときは、元に戻す(Ctrl+Z)も使えます。
注意点として、白黒だけでなく、明るさやコントラストなども一緒に変えていると、色を戻しても少し見え方が違うことがあります。その場合は、次の見出しの方法も試してみてください。
戻らないときは「図のリセット」でまとめて元に戻す
いろいろ触ったあとで元に戻したいときは、「図のリセット」のような機能が役に立つことがあります。これは、画像にかけた調整や効果をまとめて元に戻す考え方です。
画像を選んで、画像用のタブを開くと、「リセット」や「図のリセット」といった項目がある場合があります。そこで、画像の変更を初期状態に戻す操作を選びます。
ただし、リセットをすると、白黒だけでなく、トリミング(切り抜き)や回転なども戻る可能性があります。もしトリミングを残したいなら、リセットを使う前に、今の状態をコピーして別の場所に貼っておくと安心です。
また、文書全体の見た目が大事なときは、リセットする前に別名保存しておくと安全です。あとから比較できるので、失敗したと感じても戻りやすくなります。
画像ファイル自体を白黒に変換したい場合(Word外で編集)
Word内で白黒にするのは手軽ですが、画像ファイルそのものは変わらないことがあります。別の資料でも同じ白黒画像を使いたい場合や、他の人に画像だけ渡したい場合は、画像ファイル自体を白黒にしておくと便利です。
たとえば、社内の共有フォルダに「白黒版のロゴ」を置いておけば、誰が使っても同じ見た目になり、資料の統一もしやすくなります。逆に、Wordの中だけで白黒にしていると、別の資料に使い回すたびに同じ設定をやり直す必要が出ることがあります。
また、提出先が「画像ファイルだけ欲しい」と言っているときや、SNSに投稿する画像をあらかじめ白黒にしたいときも、ファイル自体を変換しておくほうが分かりやすいです。用途がはっきりしているほど、ファイル編集のメリットが大きくなります。
ここでは、Word外で白黒にする考え方と、WindowsとMacでの代表的な方法を紹介します。
Word外で白黒にするメリット・デメリット
画像ファイル自体を白黒にすると、どこで使っても白黒のままなので扱いやすいです。たとえば、PowerPointやメール、別のWord文書でも同じ見た目になります。PDFに貼っても色が戻らないので、「見た目のズレ」が起きにくいのも利点です。
さらに、画像の内容によっては、Word内の効果よりも、画像編集で作った白黒のほうがきれいに見えることがあります。背景のノイズを減らしたり、輪郭をはっきりさせたりできる場合があるからです。
一方で、白黒にして保存してしまうと、元のカラーに戻したいときに手間が増えることがあります。作業の前に、カラーの元画像を別に残しておくのが基本です。保存形式によっては、画質が落ちたり、透明部分(透過)が消えたりすることもあるので注意が必要です。
メリットとデメリットをまとめると、次のようになります。
- メリット:どこでも同じ見た目、共有しやすい
- メリット:Word以外でも再調整が不要、PDF化しても色が戻りにくい
- デメリット:元の色に戻すには元画像が必要、やり直しが増える
- デメリット:保存形式しだいで画質や透過の扱いが変わることがある
「今の文書だけ白黒でよい」のか、「画像を今後も白黒で使う」のかで判断すると分かりやすいです。迷うなら、まずはWord内で試して、必要になったらファイル編集に切り替える、という順番でもかまいません。
Windowsで白黒にする例(標準機能を中心に)
Windowsでは、標準の写真表示アプリや簡単な編集ツールで、白黒にできることがあります。操作画面はWindowsのバージョンで変わることがあるため、ここでは流れだけを押さえます。
基本の流れは、画像を開いて編集メニューからフィルターや効果を選び、白黒(モノクロ)を適用して保存する形です。
- 画像を写真アプリなどで開く
- 編集(または調整、フィルター)を選ぶ
- 白黒(モノクロ)を選ぶ
- 別名で保存する(元画像を残す)
ここで大事なのは「別名で保存する」ことです。保存のときに上書きすると、カラーの元画像が消えてしまうことがあります。あとから困らないように、別名保存で新しいファイルを作るのがおすすめです。
ファイル名も、後から見て分かるようにすると管理が楽です。たとえば、末尾に「_mono」や「_bw」などを付けておくと、カラー版と混ざりにくくなります。
ロゴや図表など、はっきりした線が大事な画像は、白黒にすると見え方が変わりやすいです。必要なら、白黒にした後でコントラストを少し上げると読みやすくなることがあります。逆に上げすぎると、細い線がつぶれることもあるので、少しずつ調整するのがコツです。
Macで白黒にする例(標準機能を中心に)
Macでも、標準のプレビューなどで簡単な調整ができる場合があります。こちらも細かい画面は環境で変わることがあるので、まずは流れを理解しておきましょう。
- 画像をプレビューなどで開く
- 調整(色調整、フィルター)を開く
- 彩度を下げる、または白黒の効果を選ぶ
- 別名で保存する(元画像を残す)
彩度は色のあざやかさです。彩度を下げると、色が少なくなって白黒に近づきます。完全な白黒にしたいときは、白黒のフィルターがあるかも確認してみてください。
保存は、元のファイルを守るために別名保存が安心です。仕事や学校の提出で使う場合は、とくに元画像を残しておくとやり直しがしやすくなります。
また、透過PNGを使っている場合は、保存のしかたで透明部分が変わることがあります。ロゴの背景が白くなってしまうと困るときは、保存前にプレビューで見た目を確認し、必要なら元画像に戻せるようにしておくと安心です。
よくある質問(FAQ):Wordで画像を白黒にするときの疑問
最後に、Wordで画像を白黒にするときによくある疑問をまとめます。操作自体はシンプルでも、実際に作業してみると「これで合っているのかな?」と不安になる点がいくつか出てきます。ここでは、作業中や仕上げ前に確認しておきたいポイントを中心に整理します。困ったときのチェック用としても使ってください。
1枚だけ白黒にできる?
できます。Wordでは、画像ごとに設定を変えられるため、文書内の一部の画像だけを白黒にすることが可能です。白黒にしたい画像だけをクリックして選び、その画像に対して色の設定を変更してください。
このとき、ほかの画像が選択されていないかも確認しましょう。意図せず複数選択になっていると、まとめて設定が変わることがあります。
もし複数の画像がまとめて変わったように見える場合は、同じ画像をコピーして貼っているだけで、実際には別の画像ではない可能性もあります。コピー元とコピー先は同じ設定を共有するため、1枚ずつ選んで確認すると安心です。
白黒にすると画質が悪く見えるのはなぜ?
白黒にすると、色で目立たなくなっていた差やノイズが強調され、輪郭がぼやけて見えることがあります。特に写真の場合、色の情報がなくなることで立体感が弱くなり、平坦に見えやすくなります。
また、薄いグレーが多い写真は、白黒にしたときにメリハリが少なくなり、全体がのっぺり見えることがあります。これは写真自体の明暗差が小さいことが原因です。
対策としては、白黒にしたあとで明るさやコントラストを少し調整してみると改善することがあります。調整しすぎると不自然になるため、少しずつ変えながら画面で確認するのがコツです。必要であれば、別の白黒効果に切り替えて見比べるのも有効です。
印刷だけ白黒にしたい(画面はカラーのまま)
画面ではカラーのままにして、印刷だけ白黒にしたい場合は、プリンター側の設定で対応できることがあります。印刷の設定画面で、カラーではなくグレースケールや白黒印刷を選べるか確認してみてください。
この方法なら、Word上の画像設定を変更しなくても済むため、後からカラー資料として使い回したい場合に便利です。
ただし、プリンターや設定によっては、思ったより薄く印刷されたり、細かい部分がつぶれてしまったりすることがあります。重要な資料では、必ず試し刷りを行い、文字や図が問題なく読めるかを確認してから本番印刷に進むと安心です。
透過PNGやロゴでも白黒にできる?
透過PNGやロゴでも、Word内の色設定で白黒っぽくできる場合があります。ただし、透明部分の扱いや、元の色の作り方によっては、きれいに変わらないこともあります。とくに、グラデーションや細い線が多いロゴは、白黒にすると印象が大きく変わることがあります。
また、Wordで白黒にした場合、背景が透明だったはずの部分がうまく表現されないケースもあります。ロゴの背景処理が重要な資料では注意が必要です。
ロゴのように色の意味が大事な画像は、Wordで無理に変えるより、画像編集ソフトなどで白黒版を作ってから使うほうが安定します。そのほうが、意図したデザインを保ったまま、どの資料でも同じ見た目で使いやすくなります。
あなたに合う方法はこれ(選び方の結論)
Wordで画像を白黒にしたいときは、まず「Wordの見た目だけを変えたいのか」「画像ファイル自体を白黒にしたいのか」を決めるのが近道です。ここを最初に分けて考えると、作業の手順がシンプルになり、あとで混乱しにくくなります。
文書の中だけ白黒にしたいなら、画像を選んで色の設定から白黒の効果を選ぶ方法が手軽です。操作は数クリックで済むことが多く、必要な画像だけに適用できるのもメリットです。あとからカラーに戻したい場合も、設定を解除したり、必要なら図のリセットを使ったりできます。心配なときは、作業前に文書を別名保存しておくと、より安全に試せます。
一方で、画像を別の資料でも白黒で使うなら、画像ファイル自体を白黒にして別名で保存しておくと管理が楽です。Word以外(PowerPointやメールなど)でも同じ見た目で使えるため、毎回同じ調整をし直す手間が減ります。その場合も、カラーの元画像は残しておくと、やり直しがしやすくなります。ファイル名に「_mono」などの目印を付けると、整理もしやすいです。
目的に合わせて方法を選べば、無理なくきれいに仕上げられます。最後に印刷やPDF化まで行う予定があるなら、仕上げ前に一度プレビューや試し印刷で見え方を確認すると、安心して提出や配布に進めます。