スクリーンショットで検索するやり方:Snipping ToolとEdgeでかんたん
まず結論:スクショで検索する最短ルート
スクリーンショット(画面の切り取り)で検索したいときは、まず「切り取り → 画像をBingに入れる → 結果を見る」の流れを覚えると迷いにくいです。いちばんシンプルなのは、Windowsの切り取り機能で必要な部分だけを切り取り、その画像をBingの画像検索に貼り付ける方法です。
最短の流れは次の3ステップです。
- Windowsで画面を切り取る(Windows + Shift + S)
- Bingの「画像を使用して検索」に画像を貼り付ける(またはアップロードする)
- 検索結果から、似た画像や元ページをたどる
この方法が向いているのは、商品画像、ロゴ、人物の写真、場所の写真、アプリの画面など「画像として特徴があるもの」です。逆に、文字だけの画面や、ぼやけた写真、切り取り範囲が広すぎる画像は、結果がズレやすくなります。
うまく探せないときは、次の点を見直すと改善しやすいです。
- 余計な背景を減らし、探したい部分だけを切り取る
- なるべく大きめに、ピントが合っている画像を使う
- 文字が目的なら、画像検索ではなく文字の検索も併用する
また、スクリーンショットには個人情報や仕事の画面が写りやすいので、共有やアップロードの前に一度確認しましょう。
Q&A:結果がズレるときはどうすればいい?
結果がズレるときは、切り取り範囲が広すぎることが多いです。背景や周りの要素を減らして、探したい部分だけに絞って切り取り直してみてください。写真が暗い、解像度が低い場合も精度が落ちるので、できるだけくっきりした画像を使うと改善しやすいです。
[Windows + Shift + S]で画面を切り取る(基本)
スクショ検索の土台になるのが、Windowsの切り取りショートカットです。Windows + Shift + S を押すと、画面の上に小さなメニューが出て、切り取り方を選べます。切り取った画像は、基本的にクリップボード(コピーしたものが入る場所)に入ります。
切り取り方はいくつかありますが、よく使うのは次の2つです。
- 四角形の切り取り:必要な範囲だけ四角で選ぶ
- ウィンドウの切り取り:開いているアプリの1画面だけを選ぶ
迷ったら、四角形の切り取りが扱いやすいです。検索したい部分に合わせて、余計なものが入らないように範囲を調整できます。
また、PrintScreenキー(PrtSc)を押したときに切り取り画面が出るように設定できる場合があります。キーボードにPrintScreenがある人は、よく使うなら割り当てておくと便利です。普段からスクショを取る人ほど、手が覚えて操作が早くなります。
切り取った直後に右下へ通知が出ることがあります。そこをクリックすると、Snipping Tool(切り取りツール)が開き、保存や編集ができます。通知が出ない設定のときもあるので、その場合は貼り付けや履歴を使って確認します。
Q&A:切り取りが反応しないときは?
Windows + Shift + S を押しても反応しないときは、別のアプリがショートカットを奪っている場合があります。いったん不要なアプリを閉じて試してみてください。それでも難しいときは、スタートメニューからSnipping Toolを開いて、アプリ内の切り取りボタンから実行すると回避できることがあります。
切り取り後に役立つ:クリップボード履歴[Windows + V]
切り取った画像は、保存しなくてもクリップボードに入ります。ただ、別のものをコピーすると上書きされることがあるので、複数の切り取りを使うときは「クリップボード履歴」が便利です。
Windows + V を押すと、過去にコピーした内容の一覧が出ます。履歴を初めて使う場合は、機能をオンにする画面が出ることがあります。オンにすると、切り取った画像も一覧に残りやすくなります。
この機能が役立つのは、次のような場面です。
- 切り取りを何回かやり直して、あとから良い方を選びたい
- 検索サイトに貼り付ける前に、別の作業をしてしまった
- 文章やURLも一緒にコピーしていて、戻りたい
もし履歴に画像が出てこないときは、切り取り直後に別のコピー操作をしていないか確認しましょう。画像の扱いは環境によって差が出ることがあるので、確実に残したい場合はSnipping Toolで保存してから検索に使うのも手です。
Q&A:履歴が残らないのはなぜ?
履歴が残らない理由として多いのは、クリップボード履歴がオフになっていること、または別のコピーで上書きされたことです。Windows + V で履歴が使える状態か確認し、必要ならオンにしてください。仕事用のPCなどでは、管理側の設定で使えない場合もあります。
Snipping Toolの便利機能(文字を読み取る・黒塗り)
Snipping Toolは「切り取って終わり」ではなく、切り取った後の作業も助けてくれます。特に便利なのが、画像の中の文字を読み取る機能(OCR)と、個人情報を見えなくする黒塗りです。
文字を読み取る機能は、画像の中にある文章や番号をテキストとして取り出したいときに使えます。たとえば、エラーメッセージ、注文番号、住所の一部などをコピーして検索したいときに役立ちます。画像検索は似た画像を探すのが得意ですが、文字そのものを探すなら、文字検索の方が早いこともあります。
黒塗りは、スクリーンショットを誰かに送る前に重要です。画面には、名前、メールアドレス、住所、社員番号、会議の情報などが写りやすいからです。見せなくてよい部分は隠してから共有すると安心です。
切り取りをしたあと、通知からSnipping Toolを開けたら、保存や編集がしやすくなります。保存しておけば、後で同じ画像を使って検索を試したり、別のサービスで調べたりもできます。
Q&A:文字がうまく読めないときは?
文字が読み取れないときは、画像が小さい、ぼやけている、文字が斜めになっていることが原因になりやすいです。切り取り範囲を文字だけに絞り、できるだけ大きめに切り取ってから試してみてください。背景が派手なときは、読み取りが難しくなることもあります。
Bingの[画像を使用して検索]でスクショを探す
スクリーンショットで「これは何?」「この画像はどこ?」を調べたいときは、Bingの画像検索が使えます。たとえば、見覚えのあるロゴの名前を知りたいときや、商品画像から販売ページを探したいとき、旅行先で撮った写真の場所を調べたいときなどに役立ちます。ポイントは、画像を貼り付けるか、ファイルとしてアップロードするかを選べることです。切り取り直後なら貼り付けが早く、画像を何度も試したいならファイルで用意しておくと扱いやすいです。
手順の考え方はシンプルです。
- Bingで画像検索の画面を開く
- 「画像を使用して検索」を選ぶ
- 切り取った画像を貼り付ける(またはファイルを選ぶ)
- 結果を見て、元ページや似た画像をたどる
貼り付けは、クリップボードにある画像をそのまま使えるので早いです。うまく貼れないときは、いったんSnipping Toolで保存し、画像ファイルをアップロードすると安定することがあります。
似た画像ばかり出るときは、切り取りを工夫すると変わることがあります。たとえば、ロゴだけ、商品のラベルだけ、顔だけなど、特徴がはっきりする部分に絞ると精度が上がりやすいです。逆に、背景の風景や余計なUIが多いと、検索がその要素に引っぱられることがあります。
スクリーンショットを検索に使う場合は、写っている内容に注意してください。個人情報や社内情報が入っている画像をそのままアップロードしないように、必要なら黒塗りしてから使います。
Q&A:同じ結果ばかりになる理由は?
同じ結果が続くのは、画像の特徴が少なく、検索側が判断しにくいときに起こりやすいです。切り取り範囲を変えたり、少し拡大して切り取ったりしてみてください。被写体が小さすぎる場合は、画像の中で主役がはっきり見えるように調整すると改善しやすいです。
Microsoft Edgeで画像検索(画像単体をその場で調べる)
EdgeでWebを見ているときは、画像をダウンロードしなくても、その場で検索できることがあります。画像の右上に小さなアイコンが出て、それを押すと画像検索につながる仕組みです。
この方法は「いま見ている画像が何か」をすぐ調べたいときに向いています。たとえば、ニュース記事の写真、ブログの画像、ネットショップの画像など、ページ上の画像をすぐ検索したい場面です。
一方で、アイコンが出るかどうかは状況によって変わります。画像が背景として表示されている場合や、ページの作りによっては出ないこともあります。また、アイコンが邪魔に感じる人もいるので、必要に応じて表示の設定を確認するとよいです。
Edgeの画像検索を使うときは、検索結果が「同じ画像」だけでなく、「似た画像」や「関連するページ」も出ることがあります。元ページを探したいときは、結果の中のサイト名や画像のサイズ、掲載日なども合わせて見て判断します。
Q&A:アイコンが出ないときは?
アイコンが出ないときは、その画像が通常の画像として扱われていない可能性があります。まずは画像を右クリックして、画像のメニューが出るか確認してみてください。メニューが出ない場合は、Edgeのスクリーンショット機能で必要な部分を切り取って、Bingの画像検索に貼り付ける方法に切り替えると進めやすいです。
Edgeの[スクリーンショット]で「ページの一部」を検索する
画像そのものではなく、Webページの一部分だけを調べたいときは、Edgeのスクリーンショット機能が便利です。ページ内の図、地図、商品説明の一部、エラー表示の一部分など、必要なところだけを切り取れます。
基本の流れは次のとおりです。
- Webページ上で右クリックする
- メニューから「スクリーンショット」を選ぶ
- 画面上で範囲を選んで切り取る
- 画像をコピーしたり、保存したりして検索に使う
Edgeのスクリーンショットは、Webページ上で使えるのが特徴です。さらに、手書きでメモを付けて保存できる場面もあります。たとえば「ここを見て」と指示したいときに、丸を付けて共有するなど、説明が楽になります。
ただし、手書きメモを入れた画像は、検索に使うときに邪魔になることがあります。画像検索を目的にするなら、できるだけ余計な書き込みは入れず、検索が終わってからメモ付きで保存するなど、使い分けると失敗が減ります。
Q&A:保存先が分からないときは?
保存先が分からないときは、保存するときの表示をよく確認し、ダウンロードフォルダーや指定した場所に入っていないか探してみてください。見つからない場合は、いったん「コピー」でクリップボードに入れ、すぐにメモ帳や画像を貼れるアプリに貼り付けて保存すると確実です。
どれを使う?用途別の使い分け早見表
スクショ検索にはいくつか入口があり、目的によって向き不向きがあります。迷ったら「いま見ているものをその場で調べたいのか」「手元の画面を切り取って調べたいのか」で分けると考えやすいです。さらに言うと、画像そのものを調べたいのか、ページの一部分だけを切り取りたいのかでも、使う機能が変わります。いったん使い分けが分かると、遠回りせずに検索まで進められます。まずは下の表で全体像をつかみ、次に自分の目的に近い方法だけ試すのがおすすめです。
| 目的 | おすすめの方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 画面の一部を切り取って検索したい | Windows + Shift + S → Bing画像検索 | アプリ画面、動画の一場面、資料の一部 | 個人情報が写りやすい |
| Webの画像をその場で調べたい | Edgeの画像検索(右上アイコンなど) | 記事やショップの画像 | アイコンが出ない場合がある |
| Webページの一部分を切り取りたい | Edgeのスクリーンショット | 図、地図、説明の一部 | メモは検索の邪魔になることがある |
| 画像を保存してから落ち着いて調べたい | Snipping Toolで保存 → Bing画像検索 | あとで比較したい、何度も試したい | 保存先の管理が必要 |
| 画像を見直しながら検索したい | Microsoft フォト → Bingで画像検索 | 画像がたくさんあるとき | 編集で見た目が変わる |
仕事の画面や個人情報が写る画面は、検索に使う前に写り込みを確認しましょう。必要なら黒塗りして、写ってもよい範囲だけを切り取ると安心です。
Q&A:仕事の画面を検索しても大丈夫?
仕事の画面には、名前やメール、顧客情報、社内資料などが写ることがあります。外部サービスへ画像を送る形になる場合もあるので、一般的には慎重に扱う方が安全です。どうしても調べたいときは、写ってよい部分だけを切り取り、個人情報や社内情報は隠してから使う方法が考えられます。
Microsoft フォトの[Bingで画像検索]と編集(ぼかし・生成消去)
手元の画像ファイルから検索したいときは、Microsoft フォト(写真を見るアプリ)からBingの画像検索につながることがあります。画像を開いた状態で、コマンドから「Bingで画像検索」のような項目を探すイメージです。
フォトを使うメリットは、画像を見比べながら検索できることです。たとえば、複数の候補画像があるときに、順番に検索して結果を比べられます。
また、フォトには簡単な編集機能があり、背景をぼかしたり、背景を削除・置換したりできる場合があります。さらに、生成消去のように、不要な物を自動で消す機能が用意されていることもあります。
ただし、編集した画像は元の見た目が変わるため、画像検索の結果に影響することがあります。検索のために編集するなら、まずは元画像のまま検索し、うまくいかないときに「背景を減らす」「不要な物を消す」など最小限の調整を試すと迷いにくいです。
編集機能は便利ですが、必ず思い通りになるとは限りません。特に自動処理は、境界が不自然になったり、消したい物が残ったりすることがあります。共有前には見た目を確認し、個人情報が残っていないかもチェックしておくと安心です。
Q&A:編集すると検索精度は上がる?
場合によります。背景がごちゃごちゃしていて主役が分かりにくいときは、余計な要素を減らす編集で探しやすくなることがあります。一方で、加工しすぎると特徴が変わり、逆にズレることもあります。まずは元画像で検索し、必要なときだけ軽く調整するのが無難です。