【Chrome】気になるAIモードボタンを非表示にする手順まとめ
ChromeのAIモードボタンを非表示にする方法
最初に、この記事でいう「AIモードボタン」は、Chromeのツールバーやサイドパネル、右上メニューなどに出るAI関連の入り口をまとめて呼ぶ言い方です。例として、アドレスバー横のアイコン、ツールバーの星形付近のボタン、サイドパネルのAIタブ、メニュー内のAIショートカットなどがあります。環境やバージョンで見え方が変わるため、ここでは複数の方法を順に試せるようにしました。
はじめに確認しておくこと
- Chromeのバージョンを最新にしているか(または社内規定の指定版か)
- Windows / Mac / ChromeOS のどれか
- Googleアカウントで同期しているか(職場アカウントか個人アカウントか)
- 会社や学校のPCで「管理対象」になっていないか(右上のビルマークや「組織によって管理されています」の表示)
上の前提を確認したら、次の順番で進めます。
1) 方法A:Chromeの設定で隠す(表示の切り替え、ツールバーやサイドパネルの整理)
2) 方法B:実験機能(flags)で無効化する(将来変わる可能性に注意)
3) 方法C:拡張機能で見えなくする(UIカスタム・要素非表示系)
うまくいかなかった場合のチェックリストも、各節の最後に置いてあります。
方法A:Chromeの設定で隠す
この方法は一番やさしく、まず試すのに向いています。ボタンの置き場所は主に3か所です。
- ツールバー(アドレスバーの左右)
- サイドパネル(右側に開く細い欄)
- 右上のメニュー(三点アイコンの中)
基本の流れ(共通)
- 右上の三点アイコンを開く
- 設定を選ぶ
- 外観 または ツールバー などの表示に関する項目を開く
- サイドパネルやボタンの表示を必要に応じてオフにする
Windows / Mac 共通の具体例
- ツールバーのカスタマイズ:
- 右上のパズル型アイコン(拡張機能)を開く
- ピン留めのオン/オフで見せるボタンを整理する
- 不要ならピン留めを外す(AI関連の拡張がある場合)
- サイドパネルの表示切り替え:
- 右上のサイドパネルのボタンをクリック
- パネル右上の設定や「パネルを固定/非表示」を選ぶ
- 検索/読書リスト/AIなどのタブを並べ替え、不要なタブを閉じる
- 右クリックで隠す:
- ツールバー上のボタンを右クリック
- 「ツールバーから取り除く」や「表示しない」に近いメニューがあれば選ぶ
ChromeOS の補足
- 設定はドック右下からギアアイコンを開く
- Chromeの設定画面で外観やサイドパネルの表示を確認
Aでうまくいかないときの確認
- 再起動をしたか(Chromeをすべて閉じて開き直す)
- 別のユーザープロファイルでも同じか(右上のプロフィール切り替え)
- 管理対象のPCでポリシー固定になっていないか
- 同期の反映に時間がかかっていないか(数分待ってから確認)
方法B:実験機能(flags)で無効化する
設定だけでは隠せない場合、内部の実験機能を切り替えると、AI関連のモジュールが非表示になることがあります。ここは将来の変更に弱い場所です。操作前に「現在の既定値」を必ずメモしておき、元に戻せるようにしましょう。
手順(共通)
- アドレスバーに chrome://flags と入力して開く
- 検索欄に ai、side、toolbar などの語を入れて関連項目を探す
- 該当の機能を Disabled(無効)に切り替える
- 画面下の Relaunch を押してChromeを再起動する
ヒント
- 名前や説明はバージョンで変わるため、AIやAssistantの語が入る項目を中心に確認する
- 一度に複数を無効にせず、1つずつ試す
- 変化がなければ元に戻す(Defaultに戻す)
Bでうまくいかないときの確認
- 該当項目が見つからない:バージョン差の可能性。アップデートを確認
- 無効にしても表示が消えない:プロファイルやポリシーで固定の可能性
- 文字列検索が難しい:英語表記のままのことがあるため、説明文のキーワードを変えて探す
注意
- 実験機能は予告なく消えたり名前が変わったりします
- 企業や学校のPCでは flags の変更が無効化されている場合があります
方法C:拡張機能で見えなくする
UIをカスタムする拡張機能を使うと、特定のボタンやサイドパネルを視覚的に隠せます。設定やflagsで対応できない場合の最終手段として考えましょう。
基本の考え方
- 「要素を非表示にする」タイプの拡張機能を使う
- 権限が広すぎるものは避け、評価とレビューを確認する
- 常時オンではなく、必要なサイトだけで動かす方法も検討する
例としてできること
- ツールバーの特定アイコンを非表示にする
- サイドパネルのトリガーアイコンを隠す
- メニュー内のショートカットを展開しない
Cでうまくいかないときの確認
- 拡張機能の権限が不足していないか(すべてのサイト/特定のサイト)
- コンフリクト(似た拡張の重複)を解消したか
- シークレットウィンドウでは拡張がオフのことがある(個別に許可が必要)
うまくいかない時のチェックリスト(全体)
- Chromeを完全に終了→再起動したか
- OSを再起動したか
- 別プロファイルで再現するか
- Googleアカウント同期のオン/オフを確認したか
- 会社や学校のポリシーで固定されていないか
企業や学校のPCで非表示にできないのはなぜ?(ミニQA)
管理者ポリシーで設定やflagsが固定されていると、ユーザー側で変更できません。右上に「組織によって管理されています」と出ている場合は、IT担当へ相談してください。個人PCでは有効でも、管理PCでは反映されないことがあります。
AIモードボタンを再表示する方法
ここでは、上で行った変更を元に戻す手順をまとめます。順に試すと、表示を復元できます。
方法Aを元に戻す(設定)
- 設定の外観やサイドパネル項目を開く
- オフにした表示をオンに戻す
- ツールバーのピン留めを復活させる(パズルアイコンから)
- 右クリックで取り除いた場合は、同じ場所から「再表示」や「ピン留め」を選ぶ
方法Bを元に戻す(flags)
- chrome://flags を開く
- 変更した項目を探す(メモや履歴を参照)
- Default(既定)または Enabled に戻す
- Relaunch で再起動する
方法Cを元に戻す(拡張)
- 右上の拡張機能メニューを開く
- 対象の拡張をオフにするか削除する
- 権限を見直して、必要なサイトだけで動かす設定にする
反映されないときの確認
- Chromeのバージョンを最新化する
- キャッシュの影響がある場合は、一度プロファイルを切り替えて確認する
- シークレットウィンドウでは表示が異なることがある(拡張が無効)
設定を戻したのにボタンが出ないときのチェック項目は?(ミニQA)
プロファイルや拡張の影響が残っていることがあります。別プロファイルで新規ウィンドウを開いて再確認してください。flagsを変更した記憶がある場合は、Defaultに戻し、Chromeを再起動すると改善することがあります。
ChromeのAIモードボタンを非表示にする方法に関するよくある質問と答え
ここでは、短いQ&Aでつまずきを解消します。
Q. スマホ版のChromeでもこの方法は使える?
A. スマホ版は設定項目やflagsがPC版と大きく異なります。PC向けの手順はそのまま使えません。モバイルではアプリ側の設定やOSの表示制御になるため、ここでは対象外です。
Q. ゲストウィンドウやシークレットだと表示が変わるのはなぜ?
A. 拡張機能が無効になったり、プロファイルの設定が引き継がれなかったりするためです。通常ウィンドウと同じ条件にして比べてください。
Q. 同期をオンにしていると、隠したのにまた出ることがある?
A. あります。別の端末の設定が同期で上書きされることがあります。変更後に数分待ってから再確認し、それでも戻る場合は端末ごとに設定を見直します。
Q. flags は安全?壊れたりしない?
A. flagsは実験機能のため、将来の変更や不具合の可能性があります。困ったら Default に戻せるよう、変更前の状態を記録しておきましょう。
Q. どの方法が一番おすすめ?
A. まずは設定(方法A)を試し、ダメならflags(方法B)、それでもダメなら拡張(方法C)の順です。拡張は権限の確認を忘れずに。
方法の比較
| 方法 | 難易度 | 反映の早さ | 将来の安定性 | 管理PCでの可否 |
|---|---|---|---|---|
| 設定で隠す(A) | かんたん | 早い | 高い | 条件つきで可 |
| flagsで無効化(B) | ふつう | 早い | 中 | 制限されがち |
| 拡張で非表示(C) | 難しめ | ふつう | 低〜中(拡張次第) | 制限されがち |
どの方法が一番おすすめ?(ミニQA)
基本は「A→B→C」の順です。まずは設定で済むか確認し、必要最小限の変更にとどめると安全です。