キーボードでもマウスでもOK!タブを複製する3つのコツ
この記事の使い方と前提
この記事は、いま開いているウェブページのタブを「同じ内容のまま」もう1つ作る(タブを複製する)3つの方法を、やさしい言葉でまとめたものです。マウス派・キーボード派のどちらでも実践できます。Windows と macOS の主要ブラウザ(Chrome / Microsoft Edge / Firefox / Safari)を想定しています。
先に全体像を示します。
- 方法1:タブを右クリックして「タブを複製」を選ぶ
- 方法2:画面上部のメニュー(ファイルなど)から「タブを複製」を選ぶ
- 方法3:ショートカットで素早く複製する(手順型の組み合わせを含む)
注意点として、会社や学校のPCでは、設定や拡張機能の制限で動作が変わることがあります。うまくいかない場合は、末尾のチェックリストを参照してください。
タブの複製と新しいタブの違いは?
・タブの複製:同じURL・同じ表示状態(タイトルやアイコンなど)で、もう1つのタブを作る操作です。
・新しいタブ:空のページやホームページを開くだけで、元のページの内容はコピーされません。
[タブ]のショートカットメニューから複製する(右クリック)
右クリック(コンテキストメニュー)を使う方法は、はじめてでも迷いにくい定番のやり方です。基本の流れはどのブラウザでもよく似ています。
手順(共通の流れ)
- ブラウザ上部のタブバーで、複製したいタブを右クリックします。
- メニューから「タブを複製」や「複製」など、同等の項目を選びます。
- すぐ右側に、同じページのタブが1つ増えます。
見つからないときのヒント
- 表示される文言はブラウザごとに少し違います。例:「タブを複製」「複製」「Duplicate tab」など。
- 画面幅が狭いと、メニューの一部がサブメニューに入ることがあります。メニュー内を上下にスクロールして探してみてください。
- サイトによっては、タブではなくページ内の要素を右クリックしてしまうと、サイト独自メニューが出ることがあります。必ず「タブそのもの」を右クリックしてください。
よくある確認ポイント
- 複製後のタブの位置は、元タブの右隣に作られるのが一般的です。
- タブグループ機能を使っている場合、複製タブも同じグループに入ることがあります。
- 音声再生中のタブを複製した場合、複製先は静止した状態で開くことが多いです(自動再生の制限)。
Microsoft Edgeのタブ操作(ピン留めと複製とタブの切り替え)
Edgeでは、タブを右クリックすると「タブを複製」「タブを固定(ピン留め)」などの項目が並びます。ピン留め中のタブも複製できます。切り替えは、タブを左クリックするか、キーボードのCtrl+Tab(macOSはControl+Tab)でも移動できます。
右クリックメニューに「タブを複製」が出ないときは?
・タブそのものではなく、ページ内を右クリックしている可能性があります。タブバーの上で操作してください。
・似た名前の項目(例:「リンクを新しいタブで開く」)と間違えやすいので注意しましょう。
・企業や学校のポリシー、拡張機能、実験的機能の影響でメニュー構成が変わることがあります。いったん拡張機能を止めて試すと切り分けできます。
[ファイル]メニューの[タブを複製]を使う
マウス操作だけで確実に到達したい場合は、画面上部のメニュー(アプリのメニューバー)から選ぶ方法が安心です。表示名はブラウザやOSで違いますが、たどり方は似ています。
基本の流れ(共通)
- 複製したいタブをアクティブにします(見たいページのタブを一度クリック)。
- 画面上部のメニューバーで、ファイル(または同等)を開きます。
- 一覧から「タブを複製」「現在のタブを複製」に相当する項目を選びます。
メニュー経路の目安(例)
| ブラウザ | Windows | macOS |
|---|---|---|
| Chrome | ファイル > タブを複製(または同等) | ファイル > タブを複製(または同等) |
| Edge | ファイル > タブを複製 | ファイル > タブを複製 |
| Firefox | ファイル > タブを複製 | ファイル > タブを複製 |
| Safari | — | ファイル > タブを複製 |
ヒント
- メニューの文言が見当たらない場合でも、同等の機能が「タブ」や「ウィンドウ」メニューにあることがあります。
- Safari の Windows 版は提供されていません。Windows でSafariの行が空欄なのはそのためです。
- 一部の環境ではメニューバーが自動的に隠れます。Alt キー(macOSは画面上部にマウスを移動)で表示されることがあります。
メニューバーが見えない・場所が分からないときは?
・Windows:Altキーを押すと一時的にメニューバーが現れることがあります。全画面表示(F11)を解除するのも有効です。
・macOS:マウスカーソルを画面最上部へ移動すると、メニューバーが現れます。システム設定の「メニューバーを自動的に表示/非表示」によって動作が変わります。
・どうしても見つからない場合は、次章のショートカット手順を試すと早い場合があります。
[タブを複製]のショートカットキーを使う
ショートカットは慣れるほど最速です。ここでは「単独のショートカット」と「手順型の組み合わせ」の2通りを紹介します。ブラウザやOSによって挙動が異なるため、表を目安にしつつ実機で確かめながら使ってください。
単独のショートカット(例)
- Microsoft Edge(Windows):Ctrl+K で現在のタブを複製できます。
- そのほかのブラウザでは、単独の専用ショートカットが用意されていないことが多く、次の「手順型」を使うのが実用的です。
手順型のショートカット(多くのブラウザで有効)
- アドレスバーを選択(Windows:Ctrl+L、macOS:Command+L)。
- 同じURLを新しいタブで開くキーを押す(Windows:Alt+Enter、macOS:Option+Enter)。
この2ステップで、現在表示中のページと同じURLを新しいタブに開けます。ページの状態(スクロール位置やフォーム入力)は再読み込み扱いになることが多い点に注意しましょう。
ショートカット早見表(目安)
| 操作 | Windows(例) | macOS(例) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 単独で複製(Edge) | Ctrl+K | — | Edge限定の動作例。環境により無効のことあり |
| アドレスバーへ移動 | Ctrl+L | Command+L | どのブラウザでも覚えておくと便利 |
| 新しいタブで開く | Alt+Enter | Option+Enter | アドレスバー確定時に「新しいタブ」で開く動作 |
| タブの切り替え | Ctrl+Tab / Ctrl+Shift+Tab | Control+Tab / Control+Shift+Tab | 往復の移動 |
Microsoft Edgeのタブ操作(ピン留めと複製とタブの切り替え)
Edgeでは、単独ショートカット(Ctrl+K)と右クリックの両方が使えます。ピン留めしたタブも複製可能です。タブ切り替えはCtrl+Tab(またはControl+Tab)で左右に移動できます。多くのタブを開いている場合は、タブの検索(Ctrl+Shift+A など)も活用すると目的のタブに早く到達できます。
ショートカットが反応しない・効かないときの確認点は?
・入力フォーカスがアドレスバーやページ内のフォームにあると、ショートカットが無効になることがあります。いったんタブバーやページの余白をクリックしてから試してください。
・ブラウザ拡張機能がショートカットを上書きしている場合があります。シークレットウィンドウ(拡張が無効のことが多い)で再現するか確認しましょう。
・OS側のキーボード設定(例:IME切り替え、ショートカットのカスタム)と重複している可能性もあります。
うまくいかないときのチェックリストと小ワザ
最後に、タブの複製が思いどおりに動かない場合の切り分けと、作業を速くする小ワザをまとめます。
チェックリスト(原因と対処の対応表)
| 症状 | よくある原因 | 試すこと |
|---|---|---|
| メニューに「タブを複製」がない | UIの表示名が違う/拡張機能で隠れている | 似た文言を探す/拡張機能を一時停止 |
| 複製しても空白ページになる | URLが特殊/ログインが必要 | 直接URLをコピー&貼り付け/ログイン状態を確認 |
| フォーム入力が引き継がれない | ページを開き直しているため | ページ内の「複製」ではなく、サイトの複製機能やドラフト保存を使う |
| 音が二重に鳴る | 2つのタブで同じページを再生 | どちらかのタブをミュートする(タブのスピーカーアイコン) |
| ショートカットが効かない | 拡張機能/OS設定の競合 | シークレットで再現確認/設定のショートカットを変更 |
作業を速くする小ワザ
- ドラッグで並べ替え:複製したタブをつかんで、作業しやすい位置へ移動します。
- 新しいウィンドウへ分離:タブをタブバーの外へドラッグすると、別ウィンドウになります。左右に並べて比較に便利です。
- タブを固定(ピン留め):よく使うページはピン留めしておくと、誤って閉じにくくなります。
- 直前に閉じたタブを戻す:誤って閉じたら、WindowsはCtrl+Shift+T、macOSはCommand+Shift+Tで復元できることが多いです。
複製時の状態(スクロール位置・フォーム入力)はどうなる?
・多くの場合、複製タブは同じURLで開き直すため、スクロール位置や入力途中の内容は再現されないことがあります。
・サイト側が「状態をURLに含めている」または「自動保存している」場合は、ある程度引き継がれます。
・入力途中の長文は、ページ外に一時保存(メモ帳など)しておくと安心です。