パソコンとスマホでできる画像メタデータの消し方まとめ
メタデータの考え方
この記事では、パソコンとスマホを使って、画像ファイルにふくまれているメタデータをなるべくかんたんに減らす方法をまとめます。
むずかしい専門用語をなるべく減らして、「ここを見れば、ひと通りやり方のイメージがつかめる」という状態を目標にしています。
メタデータは、画像の中身そのものではなく、「この画像はいつどこで、どんな機器で作られたか」といった、うら側の説明書きのようなものです。うまく使えば便利な情報ですが、インターネットに画像を公開するときには、できれば見直しておきたい部分でもあります。
ただし、本記事の内容をおこなっても、すべてのリスクがなくなるわけではありません。サービスやアプリの仕様は変わることもあり、ここで紹介する方法はあくまで一般的な情報です。大事な画像をあつかうときは、公式のサポート情報なども合わせて確認するようにしてください。
この記事でわかること・わからないこと
この記事でわかることは、主に次のようなポイントです。
- メタデータとは何かのイメージ
- どんな情報がふくまれていることが多いか
- パソコンでメタデータを減らす、基本的な操作の流れ
- スマホで位置情報などを減らすための、代表的な設定の考え方
- 消したつもりのメタデータが、本当に減っているかを確認する簡単な方法
反対に、この記事だけではわからないこと、カバーしていないこともあります。
- すべてのソフトやアプリ、OSバージョンごとの細かい手順
- 特定のサービスについて「絶対に安全」と言い切ること
- 権利関係や法律についての、専門的な判断
そのため、ここで紹介する内容は、「自分で調べるときの地図」や「最初のとっかかり」として、参考程度に見るのがおすすめです。
はじめての人が不安になりやすいポイントQ&A
Q. メタデータを消さないまま画像を出すのは、すぐに危険ですか?
A. すべてのケースで「すぐに危険」とは限りませんが、位置情報や生活パターンが予想できる情報がふくまれていることもあります。心配なときは、この記事のような方法で最低限の見直しをしておくと、安心につながることがあります。
Q. この記事のとおりにすれば、もう何も心配しなくていいですか?
A. ここで紹介するのは、あくまで一般的な対策と考え方です。サービスの仕様変更や新しい機能が追加されることもあるため、「ときどき設定を見直す」「大事な画像は公開前によく確認する」といった意識もあわせて大事になります。
画像メタデータとは?やさしいイメージ解説
ここでは、メタデータとは何かを、むずかしい言葉をできるだけ使わずに説明します。
画像ファイルには、目で見える写真やイラストの部分とは別に、その画像に関するメモのような情報がふくまれていることがあります。
たとえば次のような項目です。
- 撮影した日時
- 撮影した場所(位置情報)
- カメラやスマホの機種名
- レンズやシャッタースピードなどの撮影条件
- 画像を編集したソフトやアプリの名前
- 画像を作成した人が、ソフト上で入力したタイトルやコメント
このような情報は、まとめて「メタデータ」と呼ばれることが多いです。英語では「EXIF(エグジフ)」とよばれる形式がよく使われていますが、この記事では、細かい形式の名前は覚える必要はありません。
大事なのは、「画像ファイルのうら側には、こうした説明書きがくっついていることがある」というイメージです。
メタデータには、次のような良い面もあります。
- 撮影日時で写真を自動的に並べ替えられる
- 場所別に写真を一覧できる
- カメラの設定をあとから見返して、撮影の勉強に使える
一方で、インターネットに公開する画像に、このような情報がそのまま残っていると、望まないかたちで伝わってしまう可能性があります。
- 自宅やよく行く場所のおおよその位置がわかってしまう
- 使っている機種やアプリの情報が知られてしまう
- 作業環境や生活パターンのヒントになることがある
このため、多くの人が使うSNSやブログに画像を出すときには、一度メタデータを見直す、あるいは減らしておくと、安心につながる場合があります。
メタデータにふくまれやすい主な情報とは?
メタデータにどんな情報がふくまれているかは、撮影に使った機器やアプリによって変わりますが、代表的なものをもう一度まとめると、次のようになります。
- 日付と時間
- 撮影場所の緯度・経度
- カメラやスマホのメーカー名と機種名
- 画像サイズやファイル形式
- 画像編集に使ったソフトの名前やバージョン
- タイトル、コメント、キーワード(入力している場合)
普段の生活で気にしやすいのは、とくに「位置情報」と「撮影日時」です。いつ、どこで撮った写真かが、ある程度わかってしまうためです。
一方で、カメラが好きな人にとっては、シャッタースピードやレンズ情報などが、撮影の振り返りに役立つこともあります。このように、メタデータには便利な面と注意したい面の両方があります。
メタデータを全部消すと困ることはある?Q&A
Q. メタデータは、全部消してしまっても問題ないですか?
A. 個人で楽しむ範囲や、SNSに出す画像だけを見ると、問題にならないことも多いです。ただし、仕事で使う画像や、撮影データをきちんと管理したい場合は、メタデータがあることで助かる場面もあります。たとえば、撮影日時やカメラ設定の情報が必要になることもあります。
Q. どんなときにメタデータを残したほうがいいですか?
A. 次のようなケースでは、メタデータを残したまま、別の方法で扱うことを考える人もいます。
- 写真作品として、撮影条件を共有したいとき
- 社内での記録写真として、撮影日時や場所が後から必要になるとき
- クリエイターとして、画像の権利情報をメタデータに入れているとき
このような場合は、公開用の画像と、記録用の元データを分けるなど、自分に合った方法を考えるとよいかもしれません。
公開前に知っておきたいリスクと考え方
次に、メタデータがそのまま残った画像をインターネットに公開した場合に、どのような心配が考えられるかを見ていきます。
ここで大事なのは、「必ずこうなる」と考えるのではなく、「このような可能性があるので、念のため気をつけておこう」という心がまえです。
まず、位置情報が残っている写真を公開すると、次のようなことが推測されるおそれがあります。
- 自宅やよく行く場所のおおよその位置
- 通勤や通学で使っているルート
- 行きつけのお店や施設
また、撮影日時がくわしく残っていると、生活パターンのヒントになることもあります。たとえば、「この時間帯は家にいないことが多いのかな」といった想像がされるかもしれません。
さらに、最近は生成AIで作った画像や、画像編集ソフトを使った作品も増えています。こうした画像には、使ったモデル名や、プロンプトと呼ばれる指示文の一部、ソフトの設定情報がメタデータとして入っていることがあります。
これらの情報が外に出ると、作業のくわしい内容や、使っている環境が予想されることもあります。そのため、作品として公開する前に、一度見直しておく人も増えています。
SNSやブログに出すとき、どんなリスクが考えられる?
SNSやブログに画像を出すときに、メタデータが残っていることで考えられる心配を、いくつか例としてまとめます。
- 自宅近くで撮った写真から、生活エリアが推測される
- 子どもの学校や習い事の場所がわかってしまう
- よく使うカフェやお店が知られてしまう
- 撮影に使った機材の情報から、持ち物や趣味が予想される
もちろん、画像を見た人が必ずそこまで調べるとは限りませんが、気になりやすいポイントでもあります。
サービスによっては、アップロードの時点で自動的に位置情報を消してくれるものもあります。ただし、どこまで消してくれるかはサービスごとに異なり、仕様が変わることもあります。そのため、アップロード前に自分の手元でメタデータを見直しておくと、より安心と感じる人も多いです。
生成AI画像のメタデータはどう気をつければいい?Q&A
Q. 生成AI画像にも、メタデータは入っていますか?
A. 多くのツールでは、生成AIで作った画像にも、何らかのメタデータがふくまれていることがあります。たとえば、使ったサービス名やバージョン、場合によってはプロンプトの一部などが記録されることもあります。ただし、どの情報がどこまで入るかは、ツールやバージョンによって大きく変わります。
Q. プロンプトや設定を知られたくない場合、どうすればよいですか?
A. 一般的には、公開前にメタデータを確認したり、必要に応じて削除ツールを使ったりする人が多いです。また、ツールによっては、出力時にメタデータの内容を変えたり、減らしたりできる設定が用意されていることもあります。自分が使っているサービスのヘルプやガイドも合わせて確認し、自分に合ったやり方を考えるのがおすすめです。
パソコンでメタデータを消す方法(Windows / Mac)
ここからは、パソコンでメタデータを減らす、基本的な考え方と操作の流れを紹介します。
細かい表示名やボタンの位置は、OSのバージョンやテーマによって少しずつ違う場合がありますが、おおまかな流れとして参考にしてください。
利用するソフトは、まずは追加のアプリを入れずに、WindowsやMacに最初から入っている機能を中心に説明します。そのうえで、必要に応じて無料ツールを検討する、という順番で考えると、操作がシンプルになります。
Windowsでメタデータを消す基本ステップ
Windowsでは、画像ファイルのプロパティとよばれる画面から、いくつかのメタデータを消したり、値を空にしたりできる場合があります。ざっくりした流れは次のようになります。
- エクスプローラーで画像ファイルを選ぶ
- ファイルを右クリックして、プロパティを開く
- 詳細タブを開き、メタデータの一覧を確認する
- 消したい項目を選んで内容を削除する、または、個人情報を削除するためのボタンを使う
- 別名で保存するか、上書き保存して完了する
環境によっては、「個人情報を削除」や、それに近い名前のボタンが表示されることがあります。そのボタンを押すと、選んだ情報をまとめて削除したり、一部の項目だけを消したりできます。
削除後は、念のためもう一度プロパティを開いて、メタデータの内容がどう変わったかを確認しておきましょう。
Macでメタデータを減らす基本ステップ
Macの場合も、画像ファイルの情報を表示する機能や、写真アプリなどを使って、メタデータの一部を確認・編集できることがあります。
一般的な流れの一例は次のようになります。
- Finderで画像ファイルを選ぶ
- 情報を見る機能で、ファイルのくわしい情報を表示する
- コメント欄など、自分で入力した情報を消したい場合は、ここで削除する
- 写真アプリを使っている場合は、位置情報の削除機能が用意されていることもある
- 必要に応じて、コピーを作成し、公開用のファイルとして使う
Macでは、OSのバージョンや使っているアプリによって、できることが変わります。写真アプリ側で「位置情報を削除して書き出す」などのメニューが用意されている場合もあるので、自分の環境で一度メニューを確認してみるとよいでしょう。
Windows / Macでできること・できないことのざっくり比較
WindowsとMacで、標準的な機能でできること・できないことを、ざっくりと表にまとめると次のようなイメージになります。
| 項目 | Windows標準機能のイメージ | Mac標準機能のイメージ |
|---|---|---|
| 位置情報の削除 | プロパティや写真アプリなどから消せる場合がある | 写真アプリの書き出し機能などで消せる場合がある |
| コメントなどのテキスト情報 | 詳細タブから編集・削除できることが多い | 情報を見る画面で編集・削除できる場合がある |
| 一括での削除 | 「個人情報の削除」ボタンなどでまとめて消せることがある | アプリ側の機能に依存することが多い |
| 細かいExif情報の編集 | 標準機能だけではむずかしいことが多い | 標準機能だけではむずかしいことが多い |
この表はあくまでイメージであり、実際に何ができるかは、OSのバージョンやアプリによって変わります。自分の環境で一度確認し、必要に応じて専用のツールを検討するのがおすすめです。
より多くのツール例や画面つきの手順を知りたい場合は、画像のメタデータ削除をくわしく解説した記事もあわせて参考にしてみてください。
無料ツールを使うときにチェックしたいポイント
標準機能だけでは物足りないと感じる場合、メタデータを詳しく確認したり、まとめて削除したりできる無料ツールを利用する人もいます。
その際には、次のような点をチェックすると安心しやすくなります。
- 配布元のサイトが信頼できるか
- 説明文に、どのようなメタデータを扱うツールかが明記されているか
- インストール型か、ブラウザ上で使うタイプか
- 使い方の説明や、よくある質問が公開されているか
ツールを使う前に、大切な元データは必ず別の場所にコピーしておくと、万が一の場合にも安心です。また、仕事で使う画像や、機密性の高い写真は、社内ルールや契約内容とも合わせて確認するようにしましょう。
パソコンでの操作でよくある疑問Q&A
Q. 右クリックメニューに、説明されているボタンが出てきません。
A. OSのバージョンや設定によって、表示される項目や名前が少し違うことがあります。「プロパティ」「情報」「詳細」など、似た名前のメニューを探してみてください。それでも見つからない場合は、お使いのバージョン名と一緒に検索し、画面つきの解説を参考にするのも一つの方法です。
Q. メタデータを消したら、画像が開けなくなることはありますか?
A. 一般的な操作の範囲では、メタデータだけを消して画像本体が壊れるケースは多くありません。ただし、ツールの不具合などで予期せぬトラブルが起きる可能性はゼロではないため、念のため元データのコピーをとってから作業する人が多いです。
スマホでメタデータを消す・そもそも「付けない」設定にする
ここからは、スマホでできるメタデータ対策について説明します。
スマホでは、あとからメタデータを消す方法もありますが、「最初からあまり付けない」ように設定しておくと、日ごろの手間を減らしやすくなります。
とくに、多くの人が気にしやすいのは位置情報です。撮影時の位置情報を記録するかどうかは、スマホ本体やカメラアプリの設定で変えられることが多いです。
iPhoneで位置情報をオフにする基本的な流れ
iPhoneでは、カメラアプリが位置情報を使えるかどうかを、設定画面から見直すことができます。おおまかな流れは次のようなイメージです。
- 設定アプリを開く
- プライバシーや位置情報サービスに関する項目を開く
- アプリごとの位置情報の設定画面を表示する
- カメラアプリを選び、許可する範囲を見直す
位置情報を使うタイミングを制限したり、完全にオフにしたりすることで、写真に位置情報が記録されにくくなります。
また、共有や送信のときに、位置情報を含めるかどうかを選べる画面が出る場合もあります。そのような画面が表示されたときは、一度内容をよく確認してから進むと安心です。
Androidで位置情報をオフにする基本的な流れ
Androidスマホでも、設定アプリから位置情報の扱いを見直すことができます。ただし、メーカーやOSのバージョンによって、画面の構成や項目名が変わることが多いです。
一般的な流れのイメージは、次のようになります。
- 設定アプリを開く
- 位置情報やセキュリティに関する項目を開く
- アプリごとの位置情報の許可設定を表示する
- カメラアプリやギャラリーアプリなどの設定を見直す
Androidでは、カメラアプリ側にも「位置情報を記録するかどうか」の項目があることがよくあります。カメラアプリの設定画面も合わせて確認してみましょう。
写真アプリやSNSアプリ側の共有設定で気をつけるところ
スマホでは、本体の設定だけでなく、写真アプリやSNSアプリ側にも、共有時のメタデータの扱いに関する設定があることがあります。
たとえば、次のようなポイントを確認しておくと安心しやすくなります。
- 共有や送信のときに、位置情報を含めるかどうか選べるか
- アプリの設定画面に「位置情報を含めない」「メタデータを減らす」などの項目があるか
- 自動バックアップサービスを使っている場合、どの段階で位置情報が扱われているか
アプリごとに仕様が違うため、実際の画面や説明文をよく読み、「どういうときに、どんな情報が送られるのか」を知っておくことが大切です。
スマホだけでメタデータを減らしたい人向けQ&A
Q. スマホだけで、メタデータを全部消すことはできますか?
A. スマホ向けのアプリの中には、メタデータを詳しく確認したり、削除したりできるものもあります。ただし、どこまで消せるかはアプリによって異なります。アプリの説明文やレビューなどを読み、どのような用途向けかを確認してから使うのがおすすめです。
Q. 位置情報だけ消せればじゅうぶんですか?
A. 多くの人にとって、位置情報はとくに気になりやすい項目です。そのため、まずは位置情報をどう扱うかを決めておくだけでも、不安が減ることがあります。一方で、撮影日時やアプリ名など、ほかの情報が気になる場合は、パソコンで確認する方法も合わせて検討するとよいでしょう。
スマホの場合の「できること・むずかしいこと」の整理
スマホだけでメタデータ対策を行う場合の、できること・むずかしいことを、ざっくりと整理すると次のようなイメージになります。
| 項目 | スマホだけでできることのイメージ | むずかしいことのイメージ |
|---|---|---|
| 位置情報を付けない設定 | 本体やカメラアプリの設定で変更しやすい | 端末やバージョンごとに画面が違うことがある |
| 共有時の位置情報オフ | アプリの共有画面で選べる場合がある | すべてのアプリで同じようにはできない |
| メタデータの詳細確認 | 専用アプリを使えば見られることがある | パソコンほど一覧性は高くない |
| 細かい編集や一括処理 | アプリによっては対応していることもある | 大量の画像を扱うときはパソコンのほうが向いていることが多い |
このように、スマホだけでもある程度の対策はできますが、たくさんの画像を一度に整理したい場合や、とても細かい項目まで確認したい場合は、パソコンと組み合わせて使う人も多いです。
パソコンとスマホの操作をまとめて確認したいときは、画像メタデータの削除方法をくわしく説明している解説も役立つ場合があります。
メタデータが本当に消えたか確認する方法
メタデータの削除や設定の見直しをおこなったあとは、「本当に消えているか」「どの程度減っているか」を確認しておくと安心です。
ここでは、パソコンとスマホで確認するおおまかな流れを紹介します。
パソコンでメタデータを確認するざっくりステップ
パソコンでメタデータを確認するときは、削除のときと同じく、プロパティや情報画面を見る方法が基本になります。
おおまかな流れは次のようなイメージです。
- 確認したい画像ファイルを用意する
- プロパティや情報画面を開く
- 撮影日時や位置情報、カメラ情報などの項目を探す
- 削除前と比べて、どの情報が残っているか、どこまで減ったかを確認する
削除前の状態を残しておきたい場合は、作業を始める前に、元データとコピーを用意しておくと、比べるときにわかりやすくなります。
また、Exif表示専用のツールを利用すると、より多くの項目を一覧で確認できることもあります。ただし、新しいツールを使う場合は、配布元や説明文をよく読み、自分の用途に合っているかをチェックしてから使いましょう。
スマホだけで確認できる場合のポイント
スマホでも、写真アプリや専用アプリを使って、メタデータを確認できる場合があります。
代表的なポイントは次のようになります。
- 写真アプリで情報画面を開くと、撮影日時や場所が表示されることがある
- 一部のアプリでは、Exif情報を詳しく表示できる
- アプリの種類によって、見られる情報の範囲が違う
スマホだけで確認する場合も、設定を変えたあとは、実際に新しく撮った写真や、設定変更後に作成した画像を使って、表示内容が変わっているかどうかを確かめてみましょう。
どこまで確認すればよい?Q&A
Q. どの項目まで確認すればよいか、よく分かりません。
A. すべての項目を細かくチェックするのは大変なので、多くの人は、次のような部分を中心に見直しています。
- 位置情報が残っていないか
- 撮影日時が細かく残っているか
- 使っているアプリ名や機種名をどこまで気にするか
自分が何をとくに気にしているかを考え、そのポイントを中心にチェックするのがおすすめです。
Q. 一度確認したら、もうずっと同じ設定で大丈夫ですか?
A. OSやアプリのアップデートによって、メタデータの扱いが変わることもあります。そのため、ときどき設定画面を見直したり、新しいバージョンの説明を読んだりする習慣をつけておくと、より安心して使いやすくなります。
安全に続けるためのシンプルなルールとまとめ
最後に、メタデータとの付き合い方を長く続けるための、シンプルなポイントをまとめます。
メタデータ対策は、一度きりの作業ではなく、日ごろのちょっとした習慣として続けていくことで、無理なく安心感を高めやすくなります。
次のようなルールを、自分なりにアレンジして使ってみてください。
- 公開用と、手元に残す用の画像を分ける
- 大事な元データは、別の場所にバックアップを取っておく
- 位置情報の扱い方を、家族や身近な人とも共有しておく
- 新しいスマホやパソコンに変えたときは、最初に写真やカメラの設定を確認する
これらをすべて完璧に守る必要はありません。自分の生活スタイルや活動内容に合わせて、現実的に続けられる範囲から始めるのがポイントです。
公開前に見直したいチェックリスト
公開前の最終確認として、次のようなチェックリストを用意しておくと、毎回の見直しが少し楽になります。
- 写真を撮るときの位置情報の設定はどうなっているか
- 必要に応じて、公開用にコピーした画像を使っているか
- パソコンやアプリでメタデータを減らす操作をしたか
- 少なくとも、位置情報や細かい撮影日時を確認したか
すべてにチェックが付かなかったとしても、何も見直さないよりは一歩前進です。自分の中で優先順位を決めて、「ここだけは見ておこう」というポイントを押さえておくと、続けやすくなります。
続けやすくするためのコツQ&A
Q. 毎回メタデータを気にするのは、正直少し疲れそうです。
A. 毎回すべての項目を確認するのは、たしかに大変です。そのため、最初に設定を整えておき、その後は定期的な確認だけにする、という方法をとる人も多いです。たとえば「新しいスマホを買ったときだけしっかり見直す」「年に数回だけ設定を点検する」といったマイルールを作るのも一つのやり方です。
Q. 自分だけで判断するのが不安な場合、どうすればよいですか?
A. 不安なときは、公式のサポート情報やヘルプページをあわせて確認したり、身近な人と一緒に設定を見直したりする方法もあります。また、仕事や活動で画像を扱っている場合は、所属している組織のルールやガイドラインが用意されていないかも確認してみましょう。