スマホとパソコンでちがう?画像を保存するときのメニューの出し方
記事の目的と注意点(著作権・サイトの制限)
ウェブページの画像を保存したいとき、やり方はデバイスやアプリで少しずつ違います。本記事は、パソコンとスマホでの基本的な手順をやさしい言葉でまとめます。まず前置きとして、画像の権利やサイトのルールにふれる必要があります。多くの画像には権利があります。個人で見るだけでも、サイトの規約や表示のしかたによっては保存が制限されている場合があります。本記事では法律の助言は行いません。利用はご自身の責任で、出典の確認や利用条件の確認をおすすめします。
保存ができない場面もあります。たとえば、右クリックを無効化しているページ、画像の上に別の層が重なっているページ、ログインが必要なページなどです。こうした場合は、サイトの方針により保存が想定されていない可能性があります。まずはその前提を理解した上で、次の章から一般的な操作を確認しましょう。
私的利用でも注意は必要?
多くのサイトには利用規約があります。私的利用でも、規約で禁止している場合は従う必要があります。公開や再配布は特に注意が必要です。
パソコンで画像を保存(右クリックメニューの基本)
パソコンでは、画像の上でマウスを右クリックするとメニューが出ます。一般的な流れは次のとおりです。
- 保存したい画像の上にマウスポインターを合わせる
- 右クリックメニューを開く
- 「名前を付けて画像を保存」または近い名前の項目を選ぶ
- 保存先のフォルダーを選び、ファイル名を確認して保存
保存先は「ダウンロード」フォルダーが既定になっていることが多いです。迷ったら、保存ダイアログの上部で場所を確認しましょう。拡張子(.jpg、.png、.webp など)は画像形式を表します。形式によって画質や透過の可否が違います。形式の選択ができない場合は、サイト側が決めた形式で保存されます。
右クリックメニューが出ないときは、ブラウザー拡張やサイトのスクリプトで無効化されていることがあります。ページをリロードしたり、別のブラウザーで試すと出る場合があります。画像がリンクになっているときは、リンク先を新しいタブで開き、そこで画像を保存するとスムーズです。
保存ボタンが出ないのはなぜ?
サイトが右クリックを止めている、または画像の上に透明な要素が重なっていることがあります。別のブラウザーで試す、画像のリンク先を開く、ページを拡大縮小して位置を変えるなどが助けになります。
Microsoft Edgeの画像メニュー活用(ショートカットメニュー)
Microsoft Edgeでは、画像の右クリックメニューに画像専用の項目があります。主な項目の考え方を表にまとめます。
| メニュー項目 | 使いどころ | 注意点 |
|---|---|---|
| 画像を保存 | 画像ファイルとして保存 | 形式はサイト側に依存することがある |
| 画像をコピー | クリップボードにコピーして貼り付け | 一時的な利用に向く。保存には不向き |
| 画像を新しいタブで開く | 大きいサイズを確認 | 新しいタブで開いてから保存できる |
| 画像のアドレスをコピー | 画像のURLを取得 | URLが変わるページでは後で無効になることがある |
メニューの文言はバージョンで少し変わる場合があります。見つからないときは、画像を新しいタブで開いてから、タブ上で右クリックすると保存項目が見つかることがあります。右クリックメニューには、拡張機能が追加した項目が混ざることもあります。迷ったら画像に関する語句(保存、コピー、開く)に注目して探すと見つけやすくなります。
メニューが英語表示のときは?
表示言語設定や一時的な不具合が原因のことがあります。Edgeの設定で言語を確認し、再起動すると直る場合があります。
EdgeのWebキャプチャと注釈(スクショ→メモ→保存)
Edgeには「Webキャプチャ」という機能があります。画面の一部やページ全体を画像として取り出し、手書きのメモを書き込んで保存できます。操作の流れは次のとおりです。
- ツールバーやメニューから「Webキャプチャ」を開く
- 「画面の範囲」を選び、保存したい部分をドラッグで囲む
- プレビューでペンや消しゴムを使って注釈を書く
- 保存を選ぶ。クリップボードにコピーすることもできる
一部のバージョンでは、モザイクやぼかしに近い効果を手早く入れられるツールがあります。顔や個人情報を隠すときに便利です。ページ全体を撮るモードでは、画面外の部分もつなげて一枚の画像にできます。長い記事やチャットログなどを記録したいときに向いています。
スクショの保存形式は変更できる?
環境によっては自動的に特定の形式になります。形式を選べない場合は、保存後に画像編集アプリで変換する方法があります。
画像右上のホバーメニュー(画像検索と非表示設定)
Edgeで画像にマウスを乗せると、右上に小さなアイコンが出ることがあります。ここから画像検索や類似画像の探索ができます。似ている画像を探したい、元の出典を知りたいときに役立ちます。
ただし、作業のじゃまになると感じる場合もあります。設定で表示をオフにできる場合があります。画像の上でアイコンを開いた状態で、設定のリンクをたどる、または設定画面から画像関連の項目を探してオフにします。表示が不安定なときは、拡張機能や表示倍率の影響も考えられます。倍率を100%に戻す、画像の表示位置を変えると改善することがあります。
誤作動で常に表示されるときの対処
拡張機能と競合している場合があります。一時的に拡張機能を無効化し、ブラウザーを再起動して確認すると切り分けができます。
スマホで画像を保存(長押しメニュー:iPhone/Android)
スマホでは、画像の上を長押しするとメニューが出ます。基本の流れは次のとおりです。
- 保存したい画像を表示する
- 画像の上を長押しする
- 表示されたメニューから保存に相当する項目を選ぶ
- 写真アプリやギャラリーで画像を確認する
端末やブラウザーによってメニュー名が少し違います。代表的な違いを下表にまとめます。
| 端末/ブラウザーの例 | 主なメニュー名の例 | 保存先の例 |
|---|---|---|
| iPhone(Safari) | 写真に追加、イメージを保存 | 写真アプリ |
| Android(Chrome) | 画像をダウンロード、画像を保存 | ダウンロード/ギャラリー |
| Android(各社ブラウザー) | 画像を端末に保存 | ダウンロード/ギャラリー |
長押しで反応しないときは、画像がボタンやリンクになっている、広告として配置されているなどが考えられます。この場合は、画像を開けるリンクがあればタップして単体表示に切り替え、そこで長押しすると保存しやすくなります。通信環境が不安定だとメニューが出るまで時間がかかることがあります。少し待つ、再読み込みするのも有効です。
画像が長押しで反応しないときは?
画像がタップで別ページへ遷移する設定になっていることがあります。単体表示に切り替える、別のブラウザーアプリで開く、端末を再起動するなどで改善することがあります。
画像の確認(ファイル名・拡張子・容量・保存場所)
保存後は、ファイル名、拡張子、容量、保存場所を確認しましょう。目的の画像を後で探しやすくなります。拡張子ごとの特徴を簡単にまとめます。
| 拡張子 | 特徴 | 透明背景 | アニメーション |
|---|---|---|---|
| JPG | 写真向き。圧縮で容量が小さい | 不可 | 不可 |
| PNG | 文字や図に強い。劣化が少ない | 可能 | 不可 |
| WebP | 新しめの形式。高圧縮で高画質 | 可能 | 可能な場合もある |
| GIF | 低色数。簡単な動きに向く | 可能 | 可能 |
容量が大きすぎると、メールに添付できないなどの不便があります。共有が目的なら、画像編集アプリでサイズ調整や形式変換をすると扱いやすくなります。保存場所は、パソコンならダウンロード、ピクチャ、任意のフォルダーが多いです。スマホは写真アプリやダウンロードに入ります。
JPGとPNGはどちらが良い?
写真ならJPG、イラストや文字が多い画像ならPNGが選ばれやすいです。用途により最適は変わります。
イメージツールバーから保存(表示/非表示の設定)
一部のブラウザーでは、画像にマウスを合わせると小さなツールバーが出ます。ここから「保存」や「コピー」に近い操作ができます。右クリックが苦手な方や、片手操作をしたいときに便利です。
ツールバーが出ない場合は、設定でオフになっているか、拡張機能が影響している可能性があります。設定画面でツールバーに関する項目を探し、オンに切り替えます。逆に、常に出て気になる場合はオフにします。拡張機能が似たボタンを表示していることもあるため、ひとつずつ無効化して原因を切り分けると判断しやすくなります。
ツールバーが出ない/消えない
表示倍率やテーマの影響で見えにくいだけのこともあります。倍率を100%に戻す、テーマを標準にする、ブラウザーを再起動して再確認してみましょう。
ウェブページ全体を保存(名前を付けて保存・HTML単体/画像別)
画像だけでなく、ページ全体を保存したい場面もあります。主な方式と向きを表に整理します。
| 方式 | 何が保存されるか | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| HTML+フォルダー | HTML本体と画像などのフォルダー | オフラインで構造を保ちたい | フォルダーごと移動が必要 |
| 単一ファイルHTML(MHTMLなど) | ページを1ファイル化 | まとめて保存したい | 一部のブラウザーやアプリで表示に差が出る |
| PDFに印刷 | レイアウトを固定して保存 | 共有や印刷向け | リンクや動画は動かない |
画像だけをあとから取り出す場合、HTML+フォルダー方式なら、画像はフォルダー内に分かれて入ります。ファイル名が分かりにくいことがあるので、保存直後に整理すると探しやすくなります。単一ファイル化した形式からの取り出しは手間がかかることがあります。
画像だけ後から取り出せる?
HTML+フォルダー方式なら探しやすいです。単一ファイル形式は変換ツールが必要な場合があります。
ショートカットと便利ワザ(Win+Shift+S ほか)
作業を早くしたいときはショートカットが役立ちます。代表的な例を紹介します。
- Windows: Win+Shift+S で画面領域を切り取ってクリップボードにコピー
- Windows: PrintScreen を切り取りツールに割り当て可能な環境がある
- Mac: Shift+Command+4 で範囲を選んで撮影、Controlを追加するとクリップボードへ
- ブラウザー共通: 画像をドラッグしてエディターやチャットへ貼り付けられる場合がある
画像のドラッグ&ドロップは、対応しているアプリに限られます。反応しないときは、いったんクリップボードへコピーして貼り付ける方法に切り替えましょう。ショートカットが効かないときは、別のアプリが同じ組み合わせを使っている可能性があります。設定で見直すと解消することがあります。
ショートカットが効かないときは?
同じショートカットを使うアプリが先に反応している、キーボードの設定に問題があるなどが考えられます。競合するアプリを閉じる、設定で割り当てを変更すると改善することがあります。
まとめと次の一歩
ここまで、パソコンとスマホでの画像保存、EdgeのメニューやWebキャプチャ、ホバーメニュー、ページ全体の保存までを整理しました。まずは基本の右クリック(または長押し)で保存し、必要に応じて画像の形式や保存先を確認しましょう。保存がうまくいかないときは、サイト側の制限や拡張機能の影響を疑い、別のブラウザーでも試してみると原因の切り分けがしやすくなります。
内部リンク候補(アンカー文付き)
- 画像形式のちがいと選び方(JPG/PNG/WebPの特徴をやさしく解説)
- パソコンのファイル整理入門(ダウンロード先の見直しと検索のコツ)
- Microsoft Edgeの基本設定(表示・プライバシー・既定の保存先)
- スクショの撮り方まとめ(Windows・macOS・iPhone・Androidの基本)
- Webの権利と引用の基本(一般情報としての注意点まとめ)