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近似曲線+グラフの数式で来月の売上を予測(作り方と予測値の出し方)

k.w
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予測の考え方と「予測シート」の違い(Excelの自動機能と手動近似曲線の比較)

売上の先を見たいとき、方法は主に二つあります。予測シートという自動機能と、近似曲線という手動の方法です。どちらも元のデータから傾向を読み取ります。ねらいと向き・不向きを理解すると、迷いにくくなります。

予測シートは、ボタン一つで予測用の新しいシートを作ります。操作が簡単で、期間の延長や信頼区間の表示もできます。細かな式は自動で決まります。短時間でざっくり傾向を見たいときに合います。

近似曲線は、グラフ上で計算の式を作り、式を表示して使います。式をセルに貼って、任意の期間を計算できます。自分で前提を選べる点が強みです。代わりに、種類の判断や設定の理解が必要です。

この記事は、近似曲線の追加と式の使い方を軸に進めます。まずは折れ線グラフを作り、近似曲線を追加します。次に式を読み、セルに移して来月の売上を出します。最後に見やすさの整え方も紹介します。

予測シートと近似曲線はどちらが簡単?

初めてなら予測シートが早いです。式の中身を使って計算したい、または表示形式を細かく決めたいなら近似曲線が向きます。まずは予測シートで形を理解し、その後で近似曲線に進むのも良い流れです。

データ準備(期間・単位・欠損の扱い)

正しいデータは、正しい予測につながります。まず期間と粒度を決めます。月次なら月初日でそろえる、週次なら週の開始日を統一する、などのルールを決めます。途中で粒度が変わると、式の意味がずれます。

日付列は日付型、売上列は数値型にします。文字列のままだと軸が乱れます。通貨記号やカンマがある場合は、前処理で外します。日付はシリアル値を持ちます。後でxの値を作るときに意味があります。

空白が多いと、近似曲線は不安定になります。販売休止でゼロの日と、未入力の日は意味が違います。ゼロは実績がゼロです。空白は不明です。必要なら、空白を欠測として除外します。

期間は少なくとも数回の山と谷を含む長さがよいです。短すぎると、どの種類の曲線も似た結果になりやすいです。季節性がありそうなら、月次で1年分以上あると傾向が見えます。

欠損値はゼロか空白のどちらにする?

実績が無いことが確かならゼロです。不明なら空白のままにします。判断がつかないときは、まず空白で可視化し、影響を見てから決めると安全です。

折れ線グラフの作成(2-D折れ線/おすすめグラフ)

まず範囲を選びます。A列に日付、B列に売上が並ぶ形が分かりやすいです。ヘッダー行も含めて選択します。次に挿入タブを開きます。2-D折れ線を選ぶか、おすすめグラフを使います。どちらでも目的の折れ線にできます。

おすすめグラフは、Excelが形を提案します。時間の流れが分かる候補に、折れ線が出ます。見た目の初期設定は後で直せます。まずは形を作ることを優先します。

横軸が日付にならないときは、日付列が文字列の可能性があります。日付の表示形式を確認し、文字列なら日付型に変換します。データ範囲の選択がずれていることもあります。選択し直すと直ることがあります。

作ったグラフは、タイトルや凡例を簡単に直します。凡例は後で外す想定でも、いったん残して位置を確認します。目盛の範囲は自動で問題ありません。急ぎすぎず、データの流れを一度目で追います。

横軸が日付にならないときの対処は?

日付列のセル書式と実際の値を確認します。連番や文字列のままなら、日付に変換します。区切り記号が混在していると失敗します。関数で分解してからDATE関数で組み立てる方法もあります。

近似曲線の追加(右クリック/グラフ要素を追加)

折れ線グラフができたら、近似曲線を追加します。方法は二つあります。系列の線を右クリックしてメニューを開く方法。もう一つは、グラフの横にあるプラスボタンから要素を追加する方法です。どちらも同じ設定画面に進みます。

右クリックでは、データ系列の書式設定を選びます。そこで近似曲線の項目へ進めます。プラスボタンでは、グラフ要素を追加を選び、近似曲線にチェックを入れます。細かな種類は後で調整できます。

見つからないときは、対象が系列になっていない可能性があります。グラフ外や軸を選んでいると、近似曲線は出ません。系列の線を直接クリックし、選択されていることを確認します。色で分かることが多いです。

小さな手順の違いで迷うことがあります。下の表のように、入口の違いを整理すると迷いにくくなります。

入口手順数到達先
右クリック少ない系列の書式設定 → 近似曲線
グラフ要素を追加普通近似曲線にチェック → 書式設定

ボタンが見つからないときは?

グラフエリアではなく、系列の線を選びます。キーボードでTabを押して選択対象を移す方法もあります。どうしても見つからない場合は、一度グラフを作り直すと直ることがあります。

近似曲線の書式設定(種類の選び方:線形・二次・指数・移動平均)

近似曲線にはいくつかの種類があります。よく使うのは、線形、二次、指数、移動平均です。データの動きに合わせて選びます。次の表は特徴の早見です。

種類式の形前提得意な動き注意点
線形y = a x + b一定の増減右上がりや右下がり曲線には弱い
二次y = a x^2 + b x + c山や谷が1つ反転点がある先の外挿が大きく振れる
指数y = a e^(b x) または y = a b^x比例で増減伸びが加速/減衰ゼロや負の値は注意
移動平均算術平均短期のノイズ除去全体の流れを見る先の式は出ない

線形は、一定ペースの増減に向きます。傾きaは1単位あたりの増減です。二次は、山や谷が一つある動きに合います。反転点の近くは精度が上がりますが、遠くは外れやすくなります。

指数は、増え方がだんだん大きくなる、または小さくなる動きに合います。売上が新商品で急に伸びたときなどに近いことがあります。ただしゼロや負の値との相性はよくありません。前処理が必要になる場合があります。

移動平均は、短い凹凸をならします。全体の流れをつかむのに便利です。未来の値を直接は出せませんが、期間を延ばさずに滑らかな線を得られます。予測の前に傾向を見る目的で使えます。

選び方は、まず線形で当ててみる、次に残差のパターンを見る、必要なら二次や指数に変える、の順が分かりやすいです。複雑な式ほど、先の予測が外れやすくなります。単純な仮定から試すのが安全です。

どの種類を選べばよいの?

右上がりが続くなら線形。山や谷が1回なら二次。伸びが加速するなら指数。迷ったら線形で式を出し、残差が曲線なら二次、比例的なら指数に切り替えます。

近似曲線を延長して予測を表示(先の期間を見せる)

書式設定で、先へ推定の項目を使うと、線を未来に延ばせます。延ばす長さは、データの粒度に合わせます。月次なら数か月、週次なら数週が目安です。遠くへ行くほど不確かさが増えます。

後方へ推定を使うと、過去側にも線を伸ばせます。記録の抜けを補う見せ方ができます。ただし、実績が無い期間に意味を持たせすぎないようにします。補助的な表示にとどめます。

外挿は注意が必要です。データの外に出ると、式の前提が弱くなります。特に二次や指数は遠い将来で値が大きく振れます。予測の範囲は、元データの範囲に近い部分に限るのが安全です。

設定を変えながら、線の滑らかさや残差のパターンを見ます。見た目が良くても、極端な値になっていないかを確認します。必要なら種類を戻します。目的はわかりやすい仮説を作ることです。

何か月先まで延長できる?

技術的には自由ですが、元データの長さの1~2割先までが現実的です。12か月分なら1~2か月先といった具合です。長く出すほど不確かさが大きくなります。

数式の表示と読み方(例:y=ax+b、指数・二次の形)

近似曲線のオプションで、グラフに数式を表示できます。式は、横軸xを入力とし、縦軸yを出力とする形です。線形ならy=ax+bです。aは傾き、bは切片です。xが1増えると、yはaだけ動きます。

決定係数R²を表示することもできます。これは式の当てはまりの良さを表します。1に近いほど、説明できている割合が高いという目安です。値が高くても、外挿が正しいとは限りません。参考値として使います。

指数や二次の式も表示できます。指数ならy=a b^xの形が多いです。二次ならy=ax^2+bx+cです。項の意味を読み取り、どの部分が増減を決めているかを見ます。符号にも注目します。

xは多くの場合、データの並び順や日数、月数などの連番です。日付そのものではありません。後でセル計算に使うときは、xを連番に変換する作業が必要です。これを理解しておくと、計算がスムーズです。

式の x は何を入れるの?

基本は連番です。最初のデータをx=1とし、次をx=2と数えます。日次なら日数、月次なら月数です。日付をそのまま入れるのではなく、起点からの経過数に変換します。

近似曲線の数式をセルで使って予測値を求める(コピペと編集)

グラフ上の式をセルで使うと、任意の期間の予測値を求められます。手順は次の通りです。式をコピーしてセルに貼り付けます。xに相当する連番を用意し、式のxをセル参照に置き換えます。結果を下方向にコピーします。

まず、グラフ上の式をクリックして選び、テキストをコピーします。シート上の空きセルに貼り付けます。貼った文字列はそのままでは計算しません。イコールや関数の形式に整えます。次の例が基本です。

  • 線形:y = a x + b → セルでは =a*Xセル + b
  • 二次:y = a x^2 + b x + c → セルでは =a*Xセル^2 + b*Xセル + c
  • 指数:y = a b^x → セルでは =a*POWER(b, Xセル)

次に、xの値を用意します。元データの期間が1~Nなら、Nの次をN+1とします。来月の予測を出すなら、N+1に当たる連番を作ります。日付のままではなく、起点からの経過数にします。月次なら、起点月からの月数です。

置き換えができたら、結果をオートフィルで下に伸ばします。2か月先、3か月先も同じ式で求まります。セルの表示形式を数値にして、単位を付けます。必要なら四捨五入の関数で桁をそろえます。

例題を考えます。月次売上が12か月分あり、線形の式がy=1200x+5000だったとします。x=13を入れると、y=1200*13+5000です。計算すると来月の予測値になります。同じ要領でx=14も出せます。

指数のときは、底bの扱いに注意します。bが1より大きければ増加、1より小さければ減少の傾向です。セルではPOWER関数を使うと安全です。倍精度の誤差が気になるほどの長期外挿は避けます。

シリアル値をそのままxに入れないようにします。起点からの経過数がxです。たとえば、最初の月を1、次を2とします。関数で差を取れば自動化できます。

日付データはどう扱えばよい?

起点日を決め、経過日数や月数に変換します。EOMONTHやDATEDIFなどの関数が役立ちます。結果を整数の連番にしてxに使います。

近似曲線の削除とやり直し

設定を変えたいときは、近似曲線を一度外してやり直します。系列を選び、近似曲線のチェックを外します。右クリックの書式設定からでも外せます。線が消えたら、種類を変えて追加し直します。

うまく消えないときは、対象の系列が複数あるかもしれません。どの系列に近似曲線が乗っているかを確認します。凡例に「近似」などの表示がある場合があります。不要なものだけを外します。

元に戻す操作も使えます。ただし、何度もやり直すと履歴が混みます。節目でファイルを保存し、別名で試すと安心です。作業の手順をメモしておくと、再現しやすくなります。

元に戻らないときはどうする?

対象の系列を特定し、書式設定の近似曲線をオフにします。難しければ、新しいグラフを作り直すのが早いこともあります。

仕上げの見やすさ(目盛線・降下線・ラベル・平均線・積み上げ・背景色)

予測値を伝えるには、見やすさも大切です。縦の目盛線を入れると、値の読み取りが楽になります。降下線は、各点と軸を結ぶ補助線です。ピークや谷の位置を強調できます。入れ過ぎるとごちゃつくので、必要な範囲で使います。

ラベルに系列名を表示すると、凡例がなくても理解できます。系列の線の近くに名前が出ると、視線の移動が少なくなります。凡例は非表示にしても伝わりやすくなります。

平均線を追加すると、全体の基準が見えます。縦棒と折れ線の複合でも使えます。平均の値はデータ系列として用意し、線だけ表示して棒は非表示にします。上回った期間、下回った期間が一目で分かります。

積み上げ折れ線は、内訳ごとの積み上げを時間で示します。合計の線と内訳の差を同時に見せたいときに使います。ただし、近似曲線は単一系列に対して設定します。内訳ごとに近似を当てるか、合計に当てるかを決めます。

特定期間の背景色を変えると、キャンペーンや障害の影響を示せます。範囲を塗るだけでも効果があります。強調しすぎると他が見づらくなるので、淡い色を選びます。

凡例を使わず系列名をラベルに出すには?

データラベルを有効にし、セルの値や系列名を表示に設定します。ラベルの位置を線の近くに調整します。凡例は非表示にしても伝わりやすくなります。

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