画像や図形を重ねても下が透けて見えるようにする透明度の調整方法

画像や図形の透明度を調整して背景を見せる方法
Office 2021以降やMicrosoft 365のOfficeでは、画像にも透明度を設定できるようになりました。
画像や図形を重ねた際、背後の文字やデザインを透かして見せることができます。
従来は図形にしかなかった機能ですが、現在では画像にも同様の設定が可能です。
Word・Excel・PowerPointすべてに対応しています。ここではWord 2021を例にご紹介します。
画像の挿入と透明度の設定
まず[挿入]→[画像]→[このデバイス]から保存してある画像を選びます。
画像を選んで挿入すると、[図の形式]タブが表示されます。
[調整]グループの中にある[透明度]にマウスを合わせると、7段階の設定が表示されます。
- 0%
- 15%
- 30%
- 50%
- 65%
- 80%
いずれかをクリックすると、画像に即座に反映され、透け感を確認できます。
詳細な透明度設定
より細かく調整したい場合は、[図の透明度のオプション]をクリックします。
[図の書式設定]作業ウィンドウが開き、スライダーで透明度を自由に調整できます。
Office 2019以前にはこの機能はなく、Microsoft 365とOffice 2021でのみ利用可能です。
リアルタイムプレビューで仕上がりを確認しながら、修整や色調の調整も可能です。
透明な画像の保存
透明度を設定した画像は、右クリックから[図として保存]を選べばそのまま保存できます。
文字の背面に配置するには
挿入された画像は初期設定で[行内]となっており、文字と同じ扱いになります。
画像を背面に回したい場合は、画像右上の[レイアウト オプション]から[背面]を選びます。
これにより、文字が前面に表示され、画像は背景として使えるようになります。
透明度を調整すれば、文字と画像が自然に重なり合います。
図形の透明度設定
図形の透明度調整は、以前のOfficeバージョンでも使用可能です。
[挿入]→[図形]→[楕円]など任意の形を描画します。
図形の書式設定
図形を選択し、右クリックから[図形の書式設定]を選びます。
表示された作業ウィンドウで[塗りつぶし]→[透明度]のスライダーを調整します。
数値指定やドラッグで設定可能で、リアルタイムで変化を確認できます。
色の設定から透明度を変更
別の方法として、塗りつぶしの色設定から[透過性]の数値を入力して調整することもできます。
ただし、この方法ではリアルタイムプレビューは表示されません。
古いバージョンで画像の透明度を設定する方法
Office 2019以前では画像単体に透明度を直接設定できません。
代替手段として、図形の塗りつぶしに画像を指定し、そこから透明度を設定します。
[図形の書式設定]→[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]→画像を挿入し、透明度を調整します。
挿入後、[文字列の折り返し]で[背面]を選ぶと文字と重ねて使用できます。
Office 2021での設定の違い
Office 2021では画像の挿入と透明度調整を図形を使わずに直接行えるようになっています。
透明度は図形の塗りつぶしでも、画像そのものでも設定できます。
より柔軟な表現が可能となっています。
ウォッシュアウトと透明度の違い
画像の明るさを抑える[ウォッシュアウト]は、色を淡くする加工であり、透過性はありません。
一方、透明度を設定すれば、背景の文字や画像が透けて見えるようになります。
Microsoft 365やOffice 2021以降では、ウォッシュアウト処理後の画像にも透明度を加えることが可能です。
加工した画像を[図として保存]すれば、そのままの状態で保存もできます。