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PowerPointでスライドショーを快適にする設定と開始方法まとめ

k.w
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この記事でできるようになること

スライドショー中に「右クリックが出ない」「ペンで書いた線が残って困る」「目的のスライドに飛べない」「開始までが面倒」といった“発表あるある”を、PowerPointの設定と起動導線でまとめて解消します。この記事では、まず触るべき設定を4点(①右クリックメニュー②ペン/注釈③スライド移動④すぐ開始の導線)に絞り、発表前の準備から本番中の操作、終了後の後処理まで一気通貫で整理します。

よくある困りごとは、機能を知らないことよりも「どこにあるのか」「本番でどう操作するのか」「終わったあとにどうなるのか」が曖昧なことです。そこで、設定画面(オプション)で整える項目と、スライドショー中に使う操作を同じ流れで並べ、読んだその場で再現できる形にします。加えて、発表中に起こりがちな「一度迷うと復帰できない」状態を避けるために、代替手段(右クリックが使えないときの導線、一覧ジャンプ、目次への帰還)もセットで用意します。

また、資料の種類によって“効く設定”は少し変わります。章立てがしっかりした資料はズームが強く、図表中心の資料はレーザーやペンの切替が強く、共有運用が中心の資料は.ppsxが強い、というように得意分野があります。本記事では、どれか一つの機能に依存しすぎず、組み合わせて安定させる考え方も取り入れます。

対象は、社内会議・授業・セミナーなどでPowerPointを使って発表する人、または共有フォルダに置く資料を整備したい人です。操作名称や場所は基本的にWindowsを基準にしつつ、環境差が出やすい点は補足として扱います。オンライン会議での画面共有や、会議室PCなど“自分のPCではない環境”でも破綻しにくいように、準備の順番も意識して進めます。

[PowerPointのオプション]→[スライドショー]で“最初に”触る3系統

スライドショー周りの不具合や使いづらさは、まず「ファイル」から入るオプション設定で整えると安定します。設定項目は多いのですが、迷わないために「操作(本番中)」「終了時(後処理)」「表示(見せ方)」の3系統に分類して見るのがコツです。どこを触ったら何が変わるのかを、この分類で把握すると再現性が上がります。

まず、オプション画面は次の導線で開きます。PowerPointの画面で[ファイル]→[オプション]→左メニューの[スライドショー]です。ここが“発表の挙動”を決める中心になります。実際の作業では、資料を作り込む前に一度ここを確認しておくと、後から「本番で操作できなかった」を減らせます。

設定を触るときは、いきなり全部を変えるより、1項目ずつ変更して試すのが安全です。スライドショーは環境(入力デバイス、会議アプリ、外部モニター)に影響されるため、「自分のPCではできたのに会議室では違った」を防ぐには、変更→試す→必要なら戻す、の短いサイクルが有効です。

社用PCなどで設定変更が反映されない場合、アドイン(追加機能)やポリシーで制限されていることがあります。その場合は、記事内で紹介する「起動導線(.ppsx)」や「スライド内の動作設定ボタン」など、ファイル側で完結する対策から先に使うと回避しやすいです。加えて、会議室PCでは“その場で設定を変える時間がない”ことも多いので、ファイル側で自衛できる仕組み(目次、非常口、一覧ジャンプ)を入れておくと安心です。

発表中の操作を安定させる:右クリックメニューを有効化する

スライドショー中に“困ったときの逃げ道”になるのが右クリックメニューです。右クリックから、スライド移動・ポインター(レーザー/ペン/蛍光ペン)・画面表示(黒/白)・全スライド表示など、発表中に必要になりがちな機能へ一気にアクセスできます。つまり、右クリックメニューが出ないと、操作が急に不自由になります。

オプションの[スライドショー]に「マウスの右ボタンでメニューを表示する」に相当する項目がある場合は、まずここを有効化しておきます。発表当日は、テンキーやショートカットを覚えきれなくても、右クリックだけでたいていの状況をリカバーできる状態が理想です。特に、普段はキーボード操作派でも、本番は緊張で手順を忘れがちなので「迷ったら右クリック」というルールを決めておくと、動きが安定します。

右クリックメニューが出ないときは、PowerPointの設定だけでなく、入力デバイス側の挙動も疑います。たとえばタッチパッドの「二本指タップが右クリック」設定がオフになっていたり、会議用のリモコンがクリックを別機能に割り当てていたりします。最短の対処は「外付けマウスに切り替える」ことですが、切り替えられない場合は、後述するショートカットツールバーやスライド内ボタンで“右クリック無しでも動ける導線”を用意しておくと安心です。

さらに、右クリックが使えるとしても「会議アプリが前面で受け取ってしまう」「共有モードによって反応が違う」といったケースもあります。本番前に1枚だけテストスライドを用意し、右クリックでメニューが出るか、レーザーやペンへ切り替えできるかを確認しておくと、当日の心理的な余裕が増えます。

スライド移動を最短化:[すべてのスライドを表示]で飛ぶ/戻る

発表中に「予定より早く質問が来た」「後半の結論だけ先に見せたい」など、順番どおりに進めない場面はよくあります。そんなときに便利なのが[すべてのスライドを表示](サムネイル一覧のような画面)で、そこから目的スライドへジャンプする方法です。

右クリックメニューから[すべてのスライドを表示]を選べる環境が多いので、まずは“出し方”を一度練習しておきます。出せたら、一覧から見せたいスライドをクリックするだけで切り替えできます。資料が長いほど、番号入力よりも一覧ジャンプのほうが安全で速いケースがあります。

一覧ジャンプが強いのは、資料が「何枚目が何か」を覚えていなくても済む点です。特に、急に「そのグラフってどこ?」と聞かれたとき、番号で探すよりもサムネイルで視覚的に探すほうが早いことがあります。資料の見た目が似ている場合は、章タイトルや色帯など“見分け要素”を入れておくと、一覧からの発見がさらに早くなります。

また、戻る/進むを安全に使うには「戻りすぎ」「進みすぎ」を前提にした運用にしておくのがコツです。たとえば“章の先頭”へ戻る導線を別に用意しておけば、戻りすぎても復帰できます。次章で紹介するズームや、後半で紹介する動作設定ボタンが、この保険として効きます。

本番で焦りやすいのは、戻ったあとに「どこまで話したか分からなくなる」ことです。そこで、章の先頭に簡単な要点(箇条書き2〜3行)を置く、または目次に“今いる章が分かる”構造(セクションの見出し)を用意すると、移動後の復帰がスムーズになります。

[ズーム]で“見せる順番”を柔軟にする(章立て資料向け)

スライドが章立て(セクション)で構成されている資料では、ズーム機能を使うと「目次→任意の章→目次へ戻る」のような自由な行き来がしやすくなります。スライドショー中に切り替えたくなる資料ほど、ズームは相性が良いです。

ズームには、個別スライドへ飛ぶ「スライドズーム」と、セクション(章)単位で飛ぶ「セクションズーム」などがあります。発表を“順番通り”に見せる資料なら不要なこともありますが、質疑応答やデモのように「必要な箇所だけ見せたい」場面が多いなら、目次スライドにズームを置くだけで運用が安定します。

ズームが特に便利なのは、聴衆の反応に合わせて順番を組み替えられる点です。たとえば時間が押したら「結論→根拠→詳細」の順に切り替えたり、質問が多い箇所だけ先に見せたりできます。目次スライドを“メニュー”として扱えるようにしておくと、発表の自由度が上がり、結果的に説得力も増します。

注意点は、演出を盛りすぎないことです。ズームは見た目の遷移が入るため、アニメーションを多用した資料に重ねると酔いやすくなったり、意図せず戻り動作が発生して焦ることがあります。まずは「目次→章→目次」の往復が確実にできる最小構成で試し、慣れてから細部を調整するのが安全です。

また、目次にズームを置くなら「目次へ戻る」導線もセットにすると安定します。ズームによっては戻り方が直感的でない場合があるため、章の最後や要所に“戻る”ボタン(次章で解説)を置くと、操作に迷いにくくなります。

操作ミスを防ぐ仕組み:ショートカットツールバー/動作設定ボタン

右クリックメニューが使えると便利ですが、本番では「クリックが効かない」「操作する人が自分ではない」など、想定外も起きます。そこで、発表者の時短になるショートカットツールバーと、スライド上に置ける動作設定ボタンで“操作導線そのもの”を設計しておくと、ミスが減ります。

ショートカットツールバーは、PowerPointの上部にある小さなボタン列で、よく使うコマンドを固定できます。発表準備としては、少なくとも「最初のスライドへ」「スライドショー開始」「保存」など、緊急時に欲しいものを入れておくと安心です。スライドショー中に使う機能が登録できる場合は、「ポインター切替」や「全スライド表示」に相当する項目も候補になります。

ここでのポイントは「普段使い」ではなく「本番で必要なもの」を優先することです。たとえば作成中は不要でも、本番は「最初へ戻る」「一時停止(黒/白)」のような“事故防止”が役立ちます。ツールバーは小さいので、欲張らずに“緊急用”として固定する意識で組むと運用がぶれません。

一方で、スライド内に置く“戻る・進む・最初へ”のボタン(動作設定ボタン)は、操作する人が変わっても迷いにくいのが強みです。たとえば社内共有で別の人が説明する場合でも、スライド下部に「目次へ戻る」「次へ」「前へ」を置いておけば、ショートカットを知らなくても進行できます。

特におすすめなのが、非常口(復帰導線)を作ることです。

  • 目次へ戻る:迷子になったら必ず戻れる
  • 最後(結論)へ飛ぶ:時間が押したときに短縮できる
  • 質疑用スライドへ飛ぶ:質問対応で落ち着ける

非常口は、スライド枚数が増えるほど効きます。資料が短いときは“戻る連打”で済みますが、50枚を超えると復帰に時間がかかります。目次へ戻るボタンを用意しておけば、移動ミスのコストが一気に下がります。

ボタンは多すぎると邪魔になるので、常設は2〜3個に絞り、必要なときだけ表示する設計(例:目次だけに置く、または章の先頭に置く)にすると見栄えも崩れません。視線の邪魔にならない位置(下端の端)に揃える、背景と同化しない色にする、などデザイン上の工夫もあわせると、発表中に押しやすくなります。

強調表示を使いこなす:ペン/蛍光ペン→注釈の保持判断まで

スライドショー中のペンや蛍光ペンは、口頭だけでは伝わりにくいポイントを瞬時に強調できる便利機能です。発表のテンポを保ったまま「ここです」「この線です」と示せるので、特に図表や画面キャプチャが多い資料で効果が出ます。

基本の流れは「スライドショー中にポインターをペン/蛍光ペンに切り替える→書く→必要なら消す」です。多くの環境では右クリックメニューから切り替えできます。もし右クリックが使えない場合は、レーザーポインターやペンに切り替える別操作(リボンやキー操作)が用意されていることがあるので、最低でも一度は“本番と同じ環境”で試しておきます。

ペンと蛍光ペンは、使い分けると見栄えが良くなります。ペンは線や丸で“指す”のに向き、蛍光ペンは文字や表の“面”をざっくり強調するのに向きます。発表が早口になりがちな人ほど、蛍光ペンで面を塗るだけでも「今どこを話しているか」が伝わりやすくなります。

重要なのは、書いた線が“終了後にどう扱われるか”です。オプションの[スライドショー]に「終了時に、インク注釈を保持するか確認する」がある場合、オンにしておくと、スライドショー終了時に「注釈を保持しますか?」のような確認が出ます。保持を選ぶと、書き込みがスライドに反映され、次回以降も見える状態になります。

使い分けの目安は次の通りです。

  • 残したい:議事録代わりに赤入れしたい、講義資料として書き込みを残して配布したい
  • 残したくない:本番の強調は一時的、共有ファイルを汚したくない、次回も同じ資料を使う

「残したくない派」が多い場合は、確認を出して“毎回破棄”を選ぶ運用でもよいですし、そもそもペンを使う場面を限定してレーザー中心にするのも手です。大事なのは、終了時に慌てないように「保持確認が出る/出ない」「保持するとどうなる」を事前に理解しておくことです。

運用としては「本番用(.ppsx)ではペンOK、編集用(.pptx)ではペンは使わない」と役割分担するのも有効です。これなら、強調表示の自由度と、共有ファイルの清潔さ(汚れない)を両立できます。

発表者ツールとレーザーポインター(1台モニターでも現実運用)

発表者ツールは、次のスライド、経過時間、発表者ノートなどを見ながら進行できる機能で、慣れると発表の安定度が上がります。ただし、理想形は「発表者=手元の画面、聴衆=プロジェクター」の2画面運用です。1台モニター環境では同じように使えない場合があるので、ここでは“現実的な運用”に絞って考えます。

2画面が使えるなら、発表者ツールを有効にして、ノートや次スライドを手元だけに表示するのが王道です。1台しかない場合は、ノートを別に紙で用意する、またはスライドに話す要点だけを小さく書いておくなど、運用側で補うほうが確実です。無理に発表者ツールを出そうとして、画面共有が崩れるのが一番避けたい事故です。

1台環境でやりがちなのが、発表者ツールを無理に表示しようとして“見せる画面”が変わってしまうことです。オンライン会議では参加者に見えるのは共有しているウィンドウだけなので、表示が切り替わると説明が途切れます。リスクが高い場合は、発表者ツールに頼らず、スライド内の要点や話す順番を整理して進行するほうが結果的にスムーズです。

レーザーポインターは、指示を出すときに便利です。ペンよりも資料を汚さず、強調も一瞬で済むため、オンライン会議や共有資料の運用と相性が良いです。表示できない場合は、スライドショーがフルスクリーンになっていない、共有方法(全画面共有/ウィンドウ共有)が合っていない、といった“表示側の条件”が原因になりやすいので、事前に確認しておきます。

レーザーが使えると、説明が短くなります。「ここ」と指すだけで済み、口頭で位置を細かく言わなくても伝わります。逆に、使えない可能性もあるので、FAQの通り“口頭で位置を言う型”も用意しておくと、環境差に強くなります。

終了時の見せ方:最後に黒いスライドを表示する/後処理の考え方

スライドショーの終了直後は、意外と見られて困る画面が出がちです。たとえば次に開いている資料、デスクトップの通知、編集画面のコメントなど、本番の外側が見えてしまう瞬間があります。そこで「最後に黒いスライドを表示する」系の設定がある場合は、終了時の見せ方を整える選択肢になります。

この“見られて困る瞬間”は、オンライン会議でも会議室でも起きます。オンライン会議では、画面共有を止めるまでの数秒に別のウィンドウが映り込むことがありますし、会議室ではスライドショーが終わった途端に編集画面が出て、メモやコメントが見えることがあります。黒いスライドを最後に出しておけば、締めの一言や質疑への切り替えを落ち着いて行いやすくなります。

黒いスライドは、発表を締めたあとに“余計な画面を見せない”目的で使います。質疑応答で一旦画面を落ち着かせたいときにも便利ですが、黒画面にしたまま戻し方が分からないと焦るので、黒/白の切り替えや、スライドへ戻る操作は一度練習しておくと安心です。

運用としては「最後のスライドを“ありがとうございました”にする」だけでなく、「最後のあとに黒が出る」ことを想定して締め方を決めるとスムーズです。たとえば締めのスライドで一呼吸置き、質問に入るときに黒へ切り替える、といった流れにすると、聴衆の集中が途切れにくくなります。

終了時には、前章のインク注釈の確認ダイアログが出ることもあります。そこで慌てないように、「注釈は破棄で終わる」など、チーム内の運用ルールを決めておくと後処理が安定します。とくに共有フォルダ運用では“誰が最後に保存したか”が重要になるため、発表後は「保存しないで閉じる」「発表用は差し替え担当が行う」など、役割を固定すると事故が減ります。

すぐ開始する導線を3つに固定(迷わない起動パターン)

スライドショーを“すぐ開始”できるかどうかは、会議室の段取りやオンライン会議のテンポに直結します。ここでは、迷いを減らすために起動パターンを3つに固定して覚えるのがおすすめです。状況に応じて使い分ければ、どの環境でも開始までの時間を短縮できます。

起動パターンを固定するメリットは「本番で判断しないで済む」ことです。発表直前は、接続や共有の準備で頭がいっぱいになりがちなので、開始方法まで悩むとミスが増えます。「今日は会議室PCだからパターン3」「編集しながら見せるからパターン1」のように決め打ちできると、段取りが整います。

パターン1は「ファイルを開く→開始」です。普段の編集運用の延長で使え、開始位置も柔軟です。最初から始めるか、途中から始めるか(例:前回の続き)を切り替えたいときに向きます。発表直前に一部を直したい場合も、このパターンが自然です。

パターン2は「右クリック→表示(スライドショー開始)」です。エクスプローラー上でファイルを右クリックし、メニューからスライドショー開始に相当する項目を選ぶイメージです。編集画面を経由しないので、操作が単純になります。会議室PCで「とにかく始めたい」場面で強く、余計なタブやウィンドウを開かずに済むのもメリットです。

パターン3は「.ppsxをダブルクリック」です。.ppsx(スライドショー形式)にしておくと、開いた瞬間にスライドショーが始まるため、現場の“とにかく早く始めたい”に強い導線になります。ファイルを渡す側も「これは発表用」と明確にできるので、共有運用にも向きます。

さらに、内容を確認したいだけなら、縮小版(サムネイル)表示に切り替えてファイルを開かずに覗く方法もあります。共有フォルダで「これで合ってたっけ?」を素早く確認できるので、会議前のチェックに向きます。複数の資料が並ぶ環境では、サムネイルが見えるだけで取り違えが減り、結果的に開始までの時間が短くなります。

.ppsx運用:保存手順と、必要な時だけ編集する方法

.ppsxは、発表用に“起動導線を最短化”するための形式です。社内共有で「このファイルは発表用」と分かりやすくなり、ダブルクリックで即開始できるため、運用が揃うと強力です。一方で、編集したいときに戸惑いやすいので、保存と編集の手順をセットで押さえておきます。

.ppsxを導入するときは、「誰が発表するか」「どこで起動するか」を想定して設計すると失敗しません。たとえば会議室PCで第三者が起動するなら.ppsxが強く、発表者が常に自分で編集しながら進めるなら.pptxが強い、というように、運用に合わせて選びます。

保存は、通常の「名前を付けて保存」から形式をスライドショー(.ppsx)にするだけで作れます。.pptxとの違いは、開いたときの動作が“編集画面ではなくスライドショーで起動する”点です。中身のスライドは同じでも、起動の入口が変わります。

編集したいときは、.ppsxをそのままダブルクリックするとスライドショーが始まってしまうので、編集で開く手段を決めておくと迷いません。代表的には、PowerPointを起動してから[ファイルを開く](ショートカットならCtrl+O)で.ppsxを選ぶ、または右クリックから「編集」に相当する項目で開く、などです。環境によって表示名は違うことがありますが、ポイントは「PowerPoint側から開く」「編集で開く」です。

編集運用で事故が起きやすいのは、発表用ファイルをそのまま上書きしてしまうことです。対策としては、作業用フォルダで.pptxを更新し、最後に.ppsxを書き出して発表用フォルダへ置く、という“最後の一手だけ発表用”の流れが安定します。誰が見ても分かるように、ファイル名末尾に「_show」などを付けるのも有効です。

共有運用では、.ppsxを“本番用”、.pptxを“編集用”として両方残すやり方もあります。編集担当が複数いる場合は、編集用は別フォルダにして、発表用だけが配布されるようにすると事故が減ります。加えて、発表用フォルダは“置き換え担当だけが触る”ルールにすると、最新版の管理がさらに安定します。

早見表:機能・目的・操作場所(1分で再確認)

本番直前は、細かい手順よりも「どれを使えば目的を達成できるか」を素早く思い出せることが大切です。ここでは、よく使う機能を“目的別”に整理し、どこから操作するかを一枚で確認できるようにします。

早見表は「困ったらここを見る」用途なので、細かい違いよりも“目的に対して最短で辿り着ける”ことを優先します。たとえば、右クリックが効かないなら動作設定ボタンへ、資料を汚したくないならレーザーへ、というように選択肢を絞ると、焦っているときでも判断しやすくなります。

機能目的どこから操作発表中のメリット
右クリックメニュー迷ったときの総合メニュースライドショー中の右クリック操作を忘れても復帰しやすい
ペン/蛍光ペン重要箇所の強調右クリックメニュー等図表の説明が一瞬で伝わる
すべてのスライドを表示目的スライドへジャンプ右クリックメニュー等質問対応でも迷子にならない
ズーム目次から自由に移動目次スライドの設計章立て資料で強い
動作設定ボタン戻る/目次へ/結論へスライド上のボタン操作担当が変わっても安心
発表者ツールノート/次スライド確認2画面時に有効化進行が安定する
レーザーポインター指示を出すスライドショー中資料を汚さず強調できる
黒いスライド表示終了後の画面を隠すスライドショー設定等余計な画面を見せない

形式比較表:.pptxと.ppsx(共有・運用の選び方)

保存形式は、ファイルの中身よりも“使い方”を決めます。チームや共有フォルダで混乱しないために、.pptxと.ppsxの違いを運用目線で整理します。どちらが正解というより、目的に合わせて入口を揃えるのがポイントです。

ここでの「入口」とは、発表の当日に誰が・どこから・どの動きで資料を起動するか、という運用のことです。たとえば会議室PCで第三者が起動するなら「迷いなく開始できる」ほうが重要ですし、頻繁に差し替えがあるなら「編集しやすい」ほうが重要になります。形式を揃えるだけで、開始までの段取り・ミスの種類・後からの修正手順が一気に統一されるため、資料が増えるほど効果が出ます。

また、共有フォルダ運用では「同じファイルが編集されたのか」「発表用として確定したのか」が分からなくなりがちです。.ppsxを採用する場合は、ファイル名に日付や版(v1/v2)を入れる、発表用フォルダに置く、編集用(.pptx)は別の作業フォルダに置く、など“置き方のルール”もセットで決めておくと事故が減ります。

形式起動動作編集のしやすさ共有向き
.pptx編集画面で開くそのまま編集できる編集・配布の両方に向くが、発表開始は手順が必要
.ppsx開くとスライドショーで開始編集するには“編集で開く”が必要発表開始が最短。発表用として配布に向く

使い分けの基本は、「編集が主なら.pptx」「当日の起動が主なら.ppsx」です。ただし、チーム運用では両方を併用することも珍しくありません。

  • 編集用(.pptx):担当者が更新し、最終版を作る
  • 発表用(.ppsx):会議室PCや共有先で即起動する

併用する場合は、更新の流れを一行で固定すると迷いません(例:「.pptxを更新→同名で.ppsxを書き出し→発表用フォルダへ置き換え」)。このルールを守るだけで「当日、古い資料を開いてしまった」をかなり防げます。

FAQ(詰まりやすい所だけ)

最後に、現場で詰まりやすいポイントだけを短くまとめます。ここだけ読んで対処できるよう、原因よりも“次に何を試すか”を優先します。

FAQは「本番で起きたら止まるもの」から並べています。まずは“代替手段で進行を続ける”ことを優先し、落ち着いてから原因に戻るのが安全です。特にオンライン会議では、操作している本人の画面と参加者に見えている画面が一致しているかを常に意識すると、トラブル時の判断が早くなります。

右クリックメニューが出ない

まずは外付けマウスに切り替えるのが最短です。切り替えられない場合は、タッチパッドの右クリック設定(2本指タップ等)が有効か確認し、それでも難しければスライド内の動作設定ボタン(目次へ戻る等)で“右クリック無しでも進行できる”状態を作っておくのが安全です。

発表直前に確認できるなら、右クリックに頼りすぎない保険も用意しておくと安心です。たとえば、目次スライドにズーム(目次→各章)を置いておけば、右クリックが出なくても“目次へ戻る→目的の章へ移動”ができます。最悪のケースに備えて「目次へ戻る」ボタンだけでも常設しておくと、復帰が一気に楽になります。

ペン注釈を残したくない/保持確認を出したくない

終了時に確認が出る設定になっているなら、基本は「保持しない(破棄)」を選びます。毎回の確認自体が煩わしい場合は、運用としてペンは使う場面を限定し、レーザー中心にすると資料が汚れません。共有ファイルを汚したくないチームでは、発表後に“保存しないで閉じる”を徹底するのも有効です。

強調の代替として「レーザーで指す→口頭で位置を言う→次へ進む」の型にすると、資料が一切変化しないため共有運用が安定します。どうしても線を引きたい場合は、発表用(.ppsx)でのみペンを使い、編集用(.pptx)には反映させない、という分離もおすすめです。

.ppsxを編集で開きたい

ダブルクリックはスライドショー起動になるため、PowerPointを先に開いてから[ファイルを開く](Ctrl+O)で.ppsxを選ぶのが分かりやすい手順です。右クリックに「編集」がある環境ではそれを使ってもOKですが、環境差があるので“PowerPoint側から開く”導線を覚えておくと安定します。

編集で開けたら、まずは「別名で.pptxとして保存」して作業用に切り出すのも安全策です。こうしておけば、誤って発表用ファイルを上書きしてしまう事故を防げます。共有フォルダに置かれている.ppsxを編集する場合は、作業フォルダへコピーしてから編集し、最終的に.ppsxを書き出して戻す、という手順にすると運用が揃います。

レーザーポインターが表示されない

スライドショーがフルスクリーンで動いているか、画面共有の方法(全画面/ウィンドウ)が適切かを確認します。オンライン会議では、共有している画面と自分が操作している画面がズレているとポインターが見えないことがあるため、本番前に一度だけ同じ共有方法でテストしておくのが確実です。

それでも見えない場合は、次の順で切り分けると早いです。

  • 参加者側に「今、赤い点は見えますか?」と確認(自分だけ見えていない/相手だけ見えないを判定)
  • 共有対象を切り替える(ウィンドウ共有→画面共有、またはその逆)
  • 代替としてペン/蛍光ペンを短時間だけ使う(線を引いたらすぐ戻す)

本番で慌てないためには、ポインターが機能しない前提で「この図の右上」「この表の3行目」のように、口頭で位置を指定できる説明も用意しておくと強いです。

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