アプリ不要!PDFを「分ける・つなぐ」を無料で行う手順まとめ
この記事でできること・できないこと(最初に結論)
PDFを分割したり結合したりしたいだけなら、Windowsに最初から入っている機能だけでだいたい間に合います。ここでは「ページ範囲を指定して別PDFを作る(分割)」と「複数のファイルやページを1つにまとめる(結合)」を、できるだけ迷わず進められる形でまとめます。
できることは、Microsoft EdgeでPDFを開いて必要なページだけを新しいPDFとして出力すること、画像をまとめてPDFにすることで“見た目を”結合すること、WordでPDFを読み込んでまとめてからPDFとして出力することです。コメントの追加やマーキング、簡単な手描き署名も同じ流れで行えます。
一方で、PDFの本文を自由に編集したり、数十ファイルを一括で処理したりする用途は苦手です。パスワードがかかったPDFや権限制限のあるPDFは、設定や状態によっては印刷や変換ができない場合があります。
目的別の最短ルートは次のとおりです。分割したいなら「Edgeの印刷でページ範囲を指定してPDF出力」が一番手早いです。結合したいなら、手軽さ優先は「スクリーンショット→画像の印刷→Microsoft Print to PDF」、画質や文字の再利用も意識するなら「WordでPDFを開く→1つにまとめる→PDF出力」が向きます。
まず押さえる:使う機能と選び方(対応表で迷わせない)
PDFの作業は、どの機能を使うかを最初に決めると失敗が減ります。特に「結合」は、元のPDFをそのまま“つなぐ”のか、いったん画像やWordにして“まとめ直す”のかで、仕上がり(画質・文字のコピー可否・ファイルサイズ)が大きく変わります。ここでは「分割」「結合(手軽)」「結合(文字重視)」の3ルートに分けて、向いている場面と注意点を整理します。
迷ったときは、次の2つで決めるとシンプルです。
- 見た目が少し崩れてもいいから、とにかく早く1つにしたい → 画像化して結合(Snipping Tool)
- 文字をできるだけ活かしたい/コピペできる状態が理想 → WordでまとめてPDFに戻す
| やりたいこと | 使うもの | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 分割(必要なページだけ別PDFにする) | Microsoft Edgeの[印刷] | 元PDFの見た目をそのまま残したい | ページ範囲と用紙サイズの設定に注意 |
| 結合(手軽に1つにまとめる) | Snipping Tool+[画像の印刷]+Microsoft Print to PDF | 画面に表示できる内容を手早くまとめたい | 画質が落ちたり余白が出たりしやすい |
| 結合(文字やレイアウトも活かしたい) | WordでPDFを開く→PDF出力 | 文字中心のPDFをまとめたい | 変換でレイアウトが崩れる場合がある |
| コメント・署名を入れて控えを残す | Microsoft Edge | 受領印代わりのメモや確認用の書き込みを残したい | 保存の方法(上書き/別名)で元データを守る |
| 写真・Webページ・メモ帳をPDF化する | [印刷]→Microsoft Print to PDF | 「とりあえずPDFで共有したい」 | 余白・倍率で見切れが起きないかプレビューで確認 |
用語は本文で次の意味で使います。分割は「ページ範囲を指定して新しいPDFを作る」、結合は「複数のページやファイルを1つにまとめる」です。
出力方法は「Microsoft Print to PDF」「PDFとして保存」「画像の印刷」という名前で出てきます。ここは“操作手順”よりも先に、メニュー名をそのまま探すのが近道です。
- Microsoft Print to PDF:印刷先をPDFにする(分割・結合どちらでも登場)
- PDFとして保存:環境によって表示される保存方法の1つ
- 画像の印刷:複数画像をまとめて印刷(=PDF出力)するための入口
さらに失敗を減らすコツは、出力前に次の3点だけ確認することです。
- ページ範囲:本当に必要なページだけになっているか
- 用紙サイズ/向き:A4、横向きなどが元の意図に合っているか
- プレビュー:余白が大きすぎないか、端が切れていないか
PDFを分割する(Edge+印刷が最短)
分割は、専用ソフトがなくても意外と簡単です。EdgeでPDFを開いて印刷画面に進み、出力先をPDFにしてページ範囲を指定するだけで、必要なページだけの新しいPDFが作れます。ポイントは「ページ範囲」「用紙サイズ」「倍率(フィット)」の3つを、出力前にプレビューで一度だけ整えることです。ここが合っていれば、作り直しになる確率がグッと下がります。
また、分割の前に“何ページをどの単位で切り出すか”を決めておくと、ファイル名管理が楽です。例えば「提出用は1〜2ページ」「控えは3〜5ページ」のように、用途でまとまりを作っておくと、後で探す時間が減ります。
EdgeでPDFを開く(準備)
まずPDFファイルをMicrosoft Edgeで開きます。ファイルを右クリックして「プログラムから開く」でEdgeを選ぶか、Edgeを起動してからPDFをドラッグして開くと確実です。PDFが既定のアプリで別のソフトに開かれてしまう場合でも、Edgeで開き直せばこの先の手順は同じです。
作業前の小さなコツとして、表示倍率は100%前後にしておくと、印刷プレビューの見え方とズレにくくなります。ページが縦長で見切れる場合は無理に拡大せず、まずは「ページ全体が画面に収まる状態」で確認すると、切り出すページ番号のミスが起きにくいです。
[印刷]でページ範囲を指定する(分割の核心)
Edgeで開いたら印刷画面を開きます。印刷の画面では、ページ指定の項目があるので「すべて」ではなく必要な範囲を入力します。ここは“印刷”という名前ですが、やっていることは「必要なページだけをPDFとして書き出す」操作だと思うと理解しやすいです。
よく使う指定の例は、1から3ページだけを切り出す、5ページだけを切り出す、という形です。ページ番号を入力したら、必ずプレビューで「先頭ページ」「最後のページ」が合っているかを見ます。特に、表紙や目次が付いているPDFは、想定より1ページずれることがあるので注意します。
複数の範囲を一度に指定できるかどうかは表示や環境によって異なるので、うまくいかない場合は「範囲ごとに分けて出力」する方が確実です。例えば「1〜3」と「7〜9」をまとめたい場合でも、まずは前半を出力してから後半を出力し、必要なら後で結合する(後半の章で説明)という流れが安全です。
ページ範囲を入れたら、プレビューで対象ページだけが表示されていることを確認します。ここで余白が大きい、向きが違うなどの違和感があれば、用紙サイズや倍率の設定を先に見直します。A4想定のPDFをレターなど別サイズで出すと余白が増えやすいので、用紙サイズはまずA4に合わせるのが無難です。
出力の分岐:どちらを使う?
分割でよく出てくる出力先は2つです。基本は「Microsoft Print to PDF」で、印刷先をPDFにするイメージです。もう1つが「PDFとして保存」で、環境によって表示される場合があります。
「Microsoft Print to PDF」を選ぶ場合は、出力ボタンを押すと保存先とファイル名を聞かれます。ここでの失敗は「上書き」なので、元ファイルを上書きしないように、末尾に「_p1-3」など範囲が分かる名前を付けると管理が楽です。提出用・控え用など用途が決まっているなら「_提出」「_控え」のように目的も入れておくと、後から見たときに迷いません。
「PDFとして保存」が表示される場合も、考え方は同じです。ページ範囲を指定して、出力先をPDFにして保存します。どちらを使っても結果が同じなら、あなたのPCで操作が分かりやすい方を選べば問題ありません。
ただし、仕上がりが違って見える場合は、先にプレビューの設定を疑います。用紙サイズ・倍率・向き(縦/横)を揃え、プレビューで“端が切れていない/余白が増えすぎていない”状態にしてから出力すると、出力方法の違いに悩まされにくくなります。
ミニFAQ(分割編:ここで詰まりやすい)
印刷画面が出ないときは、Edgeのウィンドウが別画面に隠れていたり、ポップアップ扱いで前面に出ていないことがあります。タスクバーでEdgeのアイコンを確認し、印刷設定の画面が開いていないか探してみてください。ショートカット(Ctrl+P)を使うと、メニューを探す手間が減ることもあります。
出力したPDFの余白が気になるときは、用紙サイズと倍率が原因になりやすいです。A4で作られたPDFを別の用紙サイズで出力すると余白が増えることがあるので、用紙サイズを元に合わせ、倍率は「ページに合わせる」か「実際のサイズ」を切り替えてプレビューで見え方を確認します。さらに、横向きページが混ざっているPDFでは、縦横の切り替えで見え方が大きく変わるので、プレビューで“問題のページ”を選んでから調整すると効率的です。
分割前後に便利:コメント・マーキング・手描き署名(Edge)
分割や結合だけでなく、作業用のメモを書き込んで保存したい場面もあります。EdgeはPDFにコメントを付けたり、マーキングしたりといった確認作業にも使えるので、印刷に進む前に軽く整えておくと後工程が楽になります。
特に、社内での回覧や確認作業では「どこを見てほしいか」「どこが要注意か」を残しておくと、やり取りが短くなります。逆に、書き込みを入れたあとに元PDFを上書きしてしまうと“元データが戻せない”ことがあるので、ここだけは「控えを作ってから書く」を基本にすると安心です。
コメント追加・マーキングして保存
EdgeのPDF表示には、ペンやハイライトのような書き込み機能が用意されていることがあります。文章を目立たせたいだけならハイライト、伝えたいポイントを残すなら短いコメントを使うのが分かりやすいです。
書き込みのコツは、情報を増やしすぎないことです。ハイライトは「1つの段落に1〜2か所」くらいに絞り、コメントは「何をしてほしいか」を短く書くと伝わりやすくなります。例えば「要確認」「ここに追記」「この数字でOK?」のように、次の行動が分かる言葉にすると、後から見返したときも迷いません。
書き込みを入れたら、保存の操作をして反映されているかを確認します。環境によっては「上書き保存」ではなく別名保存の方が安全なので、作業用のファイルを作ってから書き込むと失敗しにくいです。おすすめは、元ファイル名に「_注釈」「_確認用」などを付けた“作業版”を作り、書き込みはそちらに集約する方法です。
また、共有や提出を前提にする場合は、保存後にいったんPDFを閉じて開き直し、別のアプリ(Edge以外)でも見え方が大きく変わらないかを軽く確認すると安心です。アプリによって注釈の表示が薄く見えたり、拡大率で印象が変わることがあるためです。
手描き署名を入れるときの注意
手描き署名は見た目としては便利ですが、拡大率や表示環境で位置がズレたように見えることがあります。署名を入れた後は、100%表示に戻してからページ全体を確認し、意図した位置に収まっているかをチェックします。
署名を入れる場所は、本文の文字にかからない余白や、署名欄がある場合はその枠内を狙うのが基本です。ギリギリに置くと、印刷(PDF出力)した際に端が切れてしまうこともあるので、少し内側に寄せておくと安全です。
また、手描き署名は後から修正しにくいことがあります。確定前に、署名入りの作業版と、何も入れていない元データを分けて残しておくと安心です。さらに確実にするなら、署名を入れる前に「このファイルは最終版」「これは作業版」とフォルダを分けておくと、提出直前の取り違えも防げます。
PDFを結合する(手軽:画像化→「画像の印刷」→PDF)
手軽な結合は、複数のページを画像として並べてからPDFにする方法です。元のPDFを直接つなぐというより「見た目を1冊にまとめる」やり方なので、完成したPDFは“画像の束”になります。つまり、文字を選択してコピーできなくなったり、拡大するとジャギー(ギザギザ)が目立ちやすくなったりします。
その代わり、アプリ不要で確実に1つにできるのが強みです。画質を最優先したい、文字を活かしたい、という場合は次の章のWord結合も先に検討してください。逆に「提出用に見た目が整えばOK」「急ぎで1冊にしたい」なら、この画像化ルートが向きます。
作業を楽にする小さなコツは2つです。
- 先にページ順を決める:どの順で並べるかをメモしてから撮る
- 同じ倍率で撮る:途中で拡大率を変えない(ページごとの大きさが揃う)
Snipping Toolでスクリーンショットを保存(基本)
WindowsのSnipping Toolを使うと、画面の一部を切り取って画像として保存できます。結合したいPDFを表示し、1ページずつスクリーンショットを作るのが基本の流れです。
切り取る範囲は、ページの端まで入るように大きめに取ります。拡大表示しすぎると全体が入りきらないので、1ページが画面内に収まる倍率にしてから作業すると効率がよいです。ページが縦長で収まらないときは、先にウィンドウサイズを少し大きくしてから撮ると、無理に倍率を上げずに済みます。
また、ページの外側(背景の灰色部分)が一緒に入ると余白が増えやすいので、切り取り範囲は“ページの白い部分ギリギリ”を意識します。逆にギリギリすぎて端が欠けると読みづらくなるので、最初の1枚は保存後に開いて確認し、丁度よい範囲を決めてから量産するのが安全です。
スクショコントロールバーから素早く保存(時短)
Snipping Toolは、撮った直後に小さな通知やコントロールバーが出て、そこから保存や編集に進めることがあります。毎回アプリを探すより、撮影後すぐに保存まで進める方がテンポよく作業できます。
保存するときは、ページ順が分かるファイル名にします。たとえば「merge_01」「merge_02」のようにゼロ埋めすると、後で並べたときに順番が崩れにくくなります。ページ数が多いなら「merge_001」まで用意しておくと、100ページを超える場合でも並びが崩れません。
さらに、フォルダを1つ作って“結合用画像だけ”を入れておくと、後で別の画像が混ざる事故を防げます。撮り直しが出た場合も、同じ番号で置き換えれば管理しやすいです。
PNG画像を選択して[画像の印刷]を開く
スクリーンショットをPNGとして保存できたら、結合したい画像をまとめて選択します。複数選択した状態で右クリックし、「画像の印刷」を開きます。
この画面は、複数の画像を1つの印刷ジョブとして扱えるのがポイントです。ここで並び順がそのままページ順になります。
並び順は基本的にファイル名順なので、ここでゼロ埋めの効果が効いてきます。もし思った順にならない場合は、いったんエクスプローラーの表示を「名前順」にしてから選択し直すと、意図どおりになりやすいです。
[画像の印刷]→[Microsoft Print to PDF]で1つにまとめる
画像の印刷画面では、プリンターの選択で「Microsoft Print to PDF」を選びます。用紙サイズはA4など目的に合わせ、必要なら「ページに合わせる」などの項目を見ながらプレビューを確認します。
ここで重要なのは、余白と切れです。フィット設定によっては端が切れたり、逆に余白が大きくなって小さく印刷されたりします。まず1ページ分のプレビューで「読みやすい大きさ」「切れていない」状態を作り、問題がなければその設定のまま出力します。
問題なければ印刷を実行すると、保存先とファイル名を聞かれます。これで、選択した画像がページとして並んだ1つのPDFが作られます。出力後は、先頭・中ほど・最後の3か所だけでも開いて、ページ順と画質を軽く確認すると安心です。
ミニFAQ(結合・画像化編)
画質がぼやける場合は、元のスクリーンショットが小さすぎることが多いです。PDFを少し拡大してから撮る、できるだけページ全体がくっきり見える倍率で撮る、といった工夫で改善することがあります。
それでも読みづらい場合は、撮影時に“文字が潰れて見える倍率”になっていないかを疑います。画面上で文字がすでにぼやけているなら、その状態で保存しても改善しません。まずは画面表示の時点で読みやすい状態を作ってから撮るのが基本です。
ページ順がズレる場合は、ファイル名の付け方が原因になりやすいです。「1、2、10」のように並ぶのを避けるため、01、02、03のように番号を揃えます。撮り直しが発生した場合も、同じ番号で上書きしておけば、選び直すときに混乱しません。
余白が大きい、端が切れるといった場合は、用紙サイズとフィット設定を見直します。プレビューで1ページの収まりが良い設定を探してから出力するとやり直しが減ります。横向きページが混ざっている場合は、横向きページだけ別に出力してから結合する(次章のWord結合など)方が、見た目が整いやすいこともあります。
PDFを結合する(文字・画質重視:WordでPDFを開いてまとめる)
Wordを使う結合は、PDFをWord文書として取り込んでからまとめる方法です。画像化よりも文字が扱いやすい一方で、変換の都合でレイアウトが変わることもあるため、向き不向きを先に判断して進めます。
この方法のメリットは、うまく変換できた場合に「文字をコピーできる」「見出しの追加や改ページ調整ができる」など、後から整えやすいことです。逆にデメリットは、PDFの作り方によってはWord側での変換がうまくいかず、段組みや表が崩れたり、フォントが置き換わったりすることです。
最初におすすめなのは、いきなり全部を結合しようとせず、1つ目のPDFを開いた時点で“崩れ具合”をチェックすることです。ここで修正が大変そうなら、前章の画像化ルートに切り替えた方が結果的に早いこともあります。
Word結合が向くPDF/向かないPDF
向いているのは、文字中心で段落や見出しがはっきりしているPDFです。たとえば文章中心の資料や簡単な報告書などは、取り込み後も整えやすい傾向があります。箇条書きや見出しが多い文書も、Word側での編集がしやすいので相性が良いです。
向かないのは、複雑な表や帳票、細かい配置が多いデザイン資料、画像が主体のPDFです。取り込みはできても、崩れの修正に時間がかかる場合があります。また、スキャンした紙をそのままPDFにしたような「画像だけのPDF」は、Wordで開けても文字としては扱えないことが多いので、この方法のメリットが出にくいです。
迷ったときは、次の判断がシンプルです。
- 開いた直後に、見出しや段落が“普通のWord文書っぽく”見える → 続行する価値あり
- 行間や段組みが大きく崩れる/表がバラバラになる → 画像化ルートへの切り替えも検討
WordでPDFを開く→複数PDFを1つにまとめる流れ
まず1つ目のPDFをWordで開きます。PDFを開くと、Wordが編集できる形式に変換してから表示することがあります。変換後の内容を確認し、大きな崩れがないかを最初に見ます。特に、見出しの位置、改行の入り方、表が「表」として保たれているかをざっくり確認します。
次に、2つ目以降のPDFも同じように開いて内容を取り込み、1つのWord文書にまとめます。ページの区切りが必要なら、段落の区切りや改ページを入れて、PDFに戻したときに読みやすい並びを作ります。
まとめるときのコツは、PDF同士の境目を分かりやすくすることです。たとえば、次のPDFを貼り付ける前に改ページを入れる、見出しだけを1行挟む、というだけでも、PDFに戻したときに読みやすさが上がります。逆に、境目が曖昧なまま続けて貼ると、後から修正するときにどこまでがどの資料か分かりにくくなります。
Word文書をPDFとして出力(保存/印刷の使い分け)
まとまったWord文書ができたら、PDFとして出力します。基本は「名前を付けて保存」でファイル形式をPDFにする方法です。保存先とファイル名を決めて出力し、PDFを開いて見た目が想定どおりか確認します。
このときは、必ず「最初のページ」「途中のページ」「最後のページ」を開いて確認します。Word上では問題がなく見えても、PDFにすると改ページの位置がズレたり、表が次ページにはみ出たりすることがあるためです。
もう1つの方法として、印刷から「Microsoft Print to PDF」を選んで出力するやり方もあります。あなたの環境で分かりやすく、プレビューで確認しやすい方を使えば問題ありません。プレビューで「余白」「用紙サイズ」「向き」が調整しやすい場合は、印刷から出した方が整えやすいこともあります。
ミニFAQ(Word編)
レイアウトが崩れる場合は、変換の限界として割り切るのが近道になることがあります。崩れが軽いなら、見出しの位置や改行を整えてからPDFに戻すと改善します。
崩れが大きい場合は「全部を直す」よりも、影響が大きい部分だけを整える方が現実的です。例えば、見出しの改行を揃える、ページの境目だけ改ページを入れる、という最低限の調整だけでも読みやすさは上がります。
表がうまく扱えないときは、表を無理に直そうとせず、必要な部分だけを別の方法でまとめるのも手です。たとえば表は画像として扱い、本文はWordでまとめる、という混ぜ方が現実的なこともあります。どうしても表が崩れる資料は、該当ページだけをスクリーンショットで差し替えると、手間と見た目のバランスを取りやすいです。
よくある困りごと(横断FAQ:ここだけ見ても解決できる)
分割や結合は手順自体は単純ですが、環境によって表示が違ったり、制限がかかったりしてつまずくことがあります。ここでは、どの方法にも共通しやすい困りごとをまとめます。
まず「Microsoft Print to PDF」が見当たらない場合は、プリンター一覧の表示がフィルターされていたり、機能が無効になっていたりすることがあります。会社PCの場合は管理者権限が必要なこともあるので、勝手に設定を変えられない場合は社内の担当者に確認するのが安全です。
パスワード付きPDFや権限制限のあるPDFは、印刷や変換が禁止されている設定だと分割や結合ができません。パスワードを入力して開けても、出力ができないケースがあるので、まずは印刷画面でプレビューや出力先が選べるかを確認します。
ファイルサイズが大きくなる問題は、スクリーンショット結合で起きやすいです。ページ数が多い場合は、必要なページだけに絞って分割してから結合する、スクリーンショットの枚数を減らす、といった整理で現実的なサイズに落ち着くことがあります。
社内の制限でEdgeやWordが使えない、あるいは印刷機能が制限されている場合は、この記事の方法では難しいことがあります。その場合は、使える範囲の標準機能でどこまで可能かを確認し、必要なら許可された手段で対応するのが確実です。
ついでに便利(本題を邪魔しない短め小ネタ)
PDFは「印刷」から作れる場面が意外と多いです。写真、Webページ、メモ帳の内容なども、印刷先に「Microsoft Print to PDF」を選べばPDFとして保存できます。
たとえばWebページをPDF化するときは、先に「必要な部分だけが表示される状態」にしてから印刷すると、余計な広告やメニューが入りにくくなります。写真をPDFにする場合も同様で、複数の写真をまとめてPDFにしたいなら、結合編で出てきた「画像の印刷」を使うとページとして並べられます。逆に、1枚だけをPDFにしたいなら、通常の印刷からPrint to PDFを選ぶだけで十分です。
また、印刷プレビューは“PDF化の前に仕上がりを確認できる最後の関門”なので、出力前に次の2点だけでも見ておくと失敗が減ります。
- 文字や画像が端で切れていないか
- 余白が大きすぎて内容が小さくなっていないか
次に、PDFの表データはWordで開いてからExcel側で整えると扱いやすいことがあります。うまく変換できれば、罫線や列の構造が残り、コピーして貼り付ける手間が減ります。ただし、表が複雑な場合は崩れることもあるため、まずは1ページだけ試して「使える変換か」を判断するのが現実的です。
Snipping Toolの文字認識は、画像としてしか残っていないPDF(スキャンPDFなど)から文字を拾いたいときに役立ちます。個人情報の黒塗りもできる場合がありますが、見た目だけの塗りつぶしだと復元される可能性があるため、社内ルールや用途に合わせて扱います。
Power Queryでの取り込みは、PDFの表データを定期的に集計したいときに強力です。毎回コピー&ペーストするよりも、同じ形式のPDFが繰り返し来る業務では作業を短縮できます。
こうした小ネタは便利ですが、まずはこの記事のメインである「分割」と「結合」の手順を押さえてから試す方が迷いません。