Microsoft Edgeの動作を軽くする:重いタブと拡張機能の見つけ方
Edgeが重い・固まると感じたときの典型的な症状
Microsoft Edge を使っていて「急に重い」「反応が遅い」「固まったように見える」と感じたら、まずは状況を切り分けるのが近道です。というのも、体感の“重さ”は原因が1つとは限らず、タブ(開いているページ)・拡張機能・ブラウザー本体のどこで負荷が跳ねているかによって対処が変わるからです。Edge はタブや拡張機能をそれぞれ別のプロセスとして動かしているため、原因が一部に偏っていることも珍しくありません。
加えて、同じ「重い」でも、CPU が高くてカクつくケースもあれば、メモリが圧迫されてタブが再読み込みされるケース、ネットワーク待ちで止まっているように見えるケースもあります。まずは「いつ」「どの操作で」起きるのかを意識すると、原因に当たりやすくなります。
- Edge だけ遅く、ほかのアプリは普通に動く(Edge 内のタブ/拡張が原因の可能性が高い)
- ある Web サイトを開いた瞬間だけ重くなる(そのサイトのスクリプトや動画・広告の影響を疑う)
- スクロールや入力がカクつく、クリックが遅れて反応する(CPU が高い典型的なサイン)
- PC のファンが急に回り始める、発熱が増える(負荷が継続していることが多い)
- メモリ不足のような挙動(タブが再読み込みされる等)が起きる(メモリを多く使うタブがある可能性)
- 拡張機能を入れたり更新した後から不調が出た(拡張の相性や更新直後の不具合もあり得る)
- タブを切り替えた瞬間に一時的に止まる(特定タブだけ負荷が突出していることがある)
- 何もしていないのに勝手に重くなる(バックグラウンドで動くタブや拡張があるかもしれない)
これらの症状は、Edge の「どのタブ」「どの拡張機能」「ブラウザー本体」のどこが負荷を抱えているかを見つけられると、手当てがしやすくなります。特に「特定のページを開いたときだけ」「特定の操作(動画再生、スクロール、入力)でだけ」重くなる場合は、原因が絞り込みやすいパターンです。ここから先は、原因特定と対処を一つずつ進めていきます。
まず結論|原因特定はEdge専用の「ブラウザー タスク マネージャー」が最短
Edge が重いときは、Windows のタスクマネージャーよりも、Edge 内蔵の「ブラウザー タスク マネージャー」を使うのが手早いです。理由はシンプルで、Edge 側なら「タブ」や「拡張機能」を名前で確認でき、どれが負荷を出しているかを直接たどれるからです。体感の不調は「今開いているページのせい」なのか「拡張機能が裏で動いているせい」なのかで対処が変わりますが、Edge のタスク マネージャーなら、その切り分けをその場で進められます。
Windows のタスクマネージャーは PC 全体の状態を知るのに向いていますが、Edge の内部構造までは細かく見えにくいことがあります。たとえば、Edge のプロセスが複数並んでいても「どのタブが原因か」までは分からないことが多く、切り分けに時間がかかりがちです。さらに、Edge は状況に応じてプロセスが増減し、タブの追加・終了やページ遷移でも表示が変わります。Windows 側だけを見ていると、「いま重くしている犯人」を追うより先に、どれがどれかを推測する作業が発生しやすいのが難点です。
一方、Edge のブラウザー タスク マネージャーは、タブ・拡張機能・サブフレームなどの負荷を一覧で見られます。ここで重要なのは、“Edge の中のどれが” CPU やメモリを使っているかを、名前で確認できる点です。重い原因が見つかれば、必要なものだけを終了したり、拡張機能を無効化したりして、動作を軽くできます。たとえば、特定のサイトだけ重いならそのタブを終了(または再読み込み)し、どのサイトでも常に重いなら拡張機能を疑う、といった判断につなげやすくなります。
Microsoft Edgeの「ブラウザー タスク マネージャー」の開き方
ブラウザー タスク マネージャーは、Edge が起動していればすぐ開けます。まずは最短のショートカットを覚えておくと、重いときでも手が止まりにくいです。特に「クリックが効きにくい」「メニューが開くまで時間がかかる」といった状況では、ショートカットで呼び出せるかどうかが分岐点になります。
また、ブラウザー タスク マネージャーは“原因探しの入口”なので、開けたらすぐに一覧が見える状態を作るのがポイントです。Edge が固まり気味でも、まずは開くことだけに集中し、表示されたら落ち着いて数値を確認していきます。
キーボードショートカットで開く方法(最短)
キーボード操作ができる状態なら、ショートカットで開くのが一番速いです。Edge の画面が前面にある状態で、次のキー操作を試してください。
- Windows:
Shift+Esc
開くと、別ウィンドウでタスク一覧が表示されます。Edge が重くてクリックが遅いときでも、ショートカットなら呼び出せることが多いので、最初に試す価値があります。ショートカットを覚えておくと、重いページを開いてしまったときでも「原因を探す→必要なものだけ止める」という流れにすぐ移れます。
もし反応しない場合は、Edge の画面がアクティブになっているか(別アプリが前面になっていないか)を確認してから、もう一度押してみてください。Edge が最小化されているときは、いったん Edge を前面に戻してから実行します。
それでも出ない場合は、Edge 自体が極端に固まっている可能性があります。その場合は、数秒待ってから再度押す、別のタブに切り替えてから押すなど、軽く条件を変えて試すと出ることがあります。
マウス操作で開く方法(ショートカットが使えない場合)
ショートカットが苦手な場合や、キーボードが使えない環境ではメニューから開けます。操作手順は次のとおりです。
- 右上の「…(設定など)」を開く
- 「その他のツール」を選ぶ
- 「ブラウザー タスク マネージャー」を選ぶ
メニューの場所は表示幅や UI の更新で見え方が変わることがあります。見つからないときは、まず「…」を開いてスクロールし、「その他のツール」配下を探してください。
操作が重くてメニューが開きづらいときは、クリックが反応するまで少し待つのもコツです。連打すると別の場所が押されてしまい、かえって操作がややこしくなることがあります。
また、普段からよく使う場合は、ショートカットを覚えるか、開き方だけでもメモしておくと再発時に迷いません。重いときほど“探す手間”がストレスになるので、開き方を固定しておくのが実用的です。
「何が重いのか」を判断する見方(初心者向け)
ブラウザー タスク マネージャーを開けたら、次は「どの数値を見て、どう判断するか」です。全部を完璧に理解する必要はありません。重さの原因探しでは、見る順番を決めると迷いにくくなります。
まずは、一覧の「列(CPU、メモリなど)」をクリックして並び替えられるか確認してみてください。CPU やメモリの列で並び替えると、負荷が大きいものが上に集まり、目視だけで候補を見つけやすくなります。重いときほど“探す作業”がつらいので、機械的に上位から当たる形にするとスムーズです。
最優先で見るのはCPU使用率
体感の「重い」「固まる」に直結しやすいのは CPU の負荷です。CPU が高いタブや拡張機能があると、入力やスクロールが遅れたり、クリックが遅延したりしやすくなります。
- CPU が高い:今まさに動作を遅くしている可能性が高い
- CPU が低い:別要因(メモリやネットワーク等)の可能性もある
まずは CPU の列(または CPU 使用率)を見て、突出している行を探すのが定石です。操作中に数値が変動することもあるので、数秒眺めて「常に高い」ものを優先して疑うと判断しやすいです。
ここで注意したいのは「一瞬だけ跳ねる」ケースです。ページを開いた直後や、動画を再生した直後などは CPU が一時的に上がることがあります。目安としては、操作していないのに高い状態が続くもの、あるいは同じ操作(スクロールや入力)をすると毎回跳ねるものを優先すると、原因に当たりやすくなります。
また、タブが原因なのか拡張機能が原因なのかで、改善のしかたが変わります。CPU が高い行が「タブ」なら、そのページを閉じる/再読み込みするのが効果的です。一方で「拡張機能」なら、当該拡張を無効化して様子を見る、という流れになります。
メモリ使用量が多いタブ・拡張の考え方
メモリの値が大きいものは「閉じれば軽くなる」ことが多い一方で、必ずしも悪者とは限りません。たとえば、画像や動画、地図、管理画面などは、動作のためにメモリを多く使うことがあります。
- 使っていないのにメモリが多い:閉じる候補
- 使っている最中でメモリが多い:まずは CPU の高さも合わせて確認
ポイントは「使っているかどうか」と「増え続けていないか」です。メモリが増え続けて戻らないタブや拡張機能がある場合は、再読み込みや無効化で改善することがあります。
メモリが原因のケースは、体感として「急に固まる」よりも「じわじわ遅くなる」「タブを切り替えると再読み込みが増える」といった形で出ることがあります。特にタブを長時間開きっぱなしにしていると、ページ側の動きや拡張の動作でメモリが膨らみやすいので、使っていないタブが上位に来ていたら閉じる候補にして良いです。
タブ/拡張機能/ブラウザー本体の違い
一覧には、タブ(開いているページ)だけでなく、拡張機能やブラウザー内部の処理も表示されます。名前の見え方をざっくり押さえておくと、対処の方針が立てやすくなります。
- タブ:ページのタイトルやサイト名が表示されることが多い
- 拡張機能:拡張の名称が表示される
- ブラウザー本体・内部処理:ブラウザーやサブフレーム等の項目として出る
「タブが原因ならタブを閉じる」「拡張機能が原因なら無効化を検討する」というように、対象によって対処が変わります。次の章では、実際の手順として落とし込みます。
補足として、一覧には“サイトの一部”が別項目として出ることもあります。たとえば埋め込み動画や広告、外部ウィジェットなどがサブフレームとして動いている場合、ページ全体ではなく“その一部”が負荷を出していることがあります。この場合も、まずは該当タブを把握し、再読み込みや拡張の影響を疑う流れで切り分けると、無駄な操作が減ります。
重いタブ・拡張機能を特定してEdgeを軽くする手順
ここからは、実際に Edge を軽くするための流れです。基本は「特定 → 影響の少ない方法から試す → 再発しにくい形に整える」です。作業中のデータがある場合もあるので、いきなり終了する前に一呼吸置くのが安全です。
重いタブを終了・再読み込みする際の注意点
タブが原因らしいと分かったら、まずは「再読み込み」で戻るかを試すのがおすすめです。タブの終了は効果が大きい反面、入力中の内容が失われる可能性があります。
- まずは再読み込みして改善するか確認する
- 入力中のフォームや編集画面がある場合は、送信前の内容が消える可能性がある
- 決済画面や手続き中のページは、戻る操作で状態が変わることがある
どうしても反応が悪く、操作ができないレベルなら、ブラウザー タスク マネージャーから該当のタブを終了します。その際は「今開いているものの中で、本当に必要なタブか」を短く判断して、必要ならページをブックマークしたり、URL を控えたりしてから閉じると安心です。
拡張機能が原因だった場合の切り分け方法
拡張機能は便利ですが、更新や相性で急に重くなることもあります。疑わしい拡張機能が見つかったら、まずは一時的に無効化して変化を確認します。
- 拡張機能の管理画面を開く
- 該当の拡張機能を「無効」にする
- Edge を使いながら、ブラウザー タスク マネージャーで負荷が下がったか確認する
切り分けのコツは「一度に全部を変えない」ことです。複数を同時に無効化すると、どれが原因か分からなくなります。重い候補から順に、ひとつずつ試すと確実です。
また、拡張機能はページ表示に介入するもの(広告ブロック、翻訳、入力補助、セキュリティ系など)ほど、サイトによって負荷が増えることがあります。特定のサイトだけ重い場合は、そのサイトでだけ負荷が跳ねていないかも確認すると、原因に近づきます。
Edgeを軽い状態に保つための再発防止策
原因を見つけて止められても、同じ使い方をしていると再発することがあります。次のポイントを押さえると、重さが戻りにくくなります。
- 拡張機能を「必要最小限」にする(使っていないものは削除や無効化)
- 起動時に開くページを整理し、いきなり大量タブを開かない
- 動画・配信・会議など重いページは、使い終わったらタブを閉じる習慣をつける
- タブを置きっぱなしにしない(長時間の放置は負荷が積み上がることがある)
- 定期的に Edge を再起動して状態をリセットする
「よく使うから」と拡張機能を増やし続けると、常に裏で動くものが増えて体感が落ちやすくなります。便利さと軽さのバランスを取り、必要なときだけオンにする運用も検討すると良いです。
Windowsの「タスクマネージャー」との違いと使い分け
Edge が重いときに見るべき場所は、目的で変わります。Edge の中身(タブや拡張機能)を特定したいなら Edge 側、PC 全体の資源状況やほかのアプリも含めて見たいなら Windows 側、という整理が分かりやすいです。
「とにかく Edge の動作を軽くしたい」のか、「PC 全体が不調で、Edge 以外も遅いのか」で、最初に開くべき場所が変わります。Edge の中の問題は Edge 側ツールが最短ルートになりやすく、PC 全体の問題は Windows 側ツールで俯瞰するほうが迷いません。
また、両者は役割が違うので、競合ではなく補完関係です。Edge が重いと感じたらまず Edge 側で“犯人探し”をし、それでも原因が見えない・あるいはほかのアプリも重いなら Windows 側で全体を確認する、という順番にすると切り分けがスムーズです。
Windows側では拡張機能の特定が難しい理由
Windows のタスクマネージャーには、Edge のプロセスが複数表示されることがあります。ただし、それぞれが「どのタブ」「どの拡張機能」と対応しているかは読み取りづらいことが多く、原因特定の材料が不足しがちです。
さらに、タブや拡張機能は内部で増減し、プロセスの数も変化します。Windows 側だけで追うと、重い原因を絞る前に時間がかかってしまいます。たとえば「Edge(複数)」が並んでいても、どれが動画サイトのタブで、どれが拡張機能なのかは判断しづらく、いきなり終了すると必要なページまで閉じてしまう可能性があります。
もう一つのポイントは、Windows 側の表示は“アプリ全体の箱”としての情報が中心になりやすいことです。CPU やメモリが高いのは分かっても、「原因がタブなのか拡張なのか」「どのサイトが悪さをしているのか」という粒度まで落とし込むのが難しく、結果として対処が大ざっぱになりがちです。
Edge側を使うべきケース/Windows側を見るべきケース
使い分けを迷ったときは、次の表を目安にすると判断しやすいです。結論としては「Edge の中身を知りたいなら Edge 側、PC 全体を見たいなら Windows 側」です。
| 目的 | まず見るべき | 理由 |
|---|---|---|
| どのタブが重いか知りたい | Edge のブラウザー タスク マネージャー | タブ名で特定しやすい |
| どの拡張機能が重いか知りたい | Edge のブラウザー タスク マネージャー | 拡張機能名で見分けやすい |
| 特定サイトを開くと固まる | Edge のブラウザー タスク マネージャー | そのタブの負荷を直接追える |
| 何もしないのに Edge が勝手に重い | Edge のブラウザー タスク マネージャー | バックグラウンドのタブ/拡張を見つけやすい |
| PC 全体が重い原因を探したい | Windows のタスクマネージャー | CPU/メモリをアプリ横断で確認できる |
| Edge 以外のアプリも疑わしい | Windows のタスクマネージャー | ほかのアプリの影響も比較できる |
| Edge が落ちる/固まる頻度が高い | 両方 | Edge 内の原因+PC 側の資源不足を両面で確認 |
Edge の不調が「特定のタブ」「特定の拡張機能」に偏っているなら、Edge 側を見るだけで改善することが多いです。一方で、複数のアプリで重いなら、Windows 側で全体の資源不足を疑う流れが自然です。
実務的には、まず Edge のブラウザー タスク マネージャーで“怪しい候補”を絞り、その後も改善しない場合に Windows のタスクマネージャーで「ほかのアプリやサービスが CPU/メモリを食っていないか」を確認する、と覚えておくと迷いません。
Microsoft Edgeの「ブラウザー タスク マネージャー」FAQ
最後に、よくつまずくポイントを Q&A 形式でまとめます。迷ったときは、ここに戻って確認すると手順がぶれにくくなります。
終了してはいけないプロセスはある?
基本的には、タブや拡張機能は終了しても致命的な問題になりにくいです。ただし、作業中の入力内容や未保存データがある場合は失われることがあります。終了する前に「いま消えると困る作業がないか」を確認するのが安全です。
ブラウザー本体を終了するとどうなる?
ブラウザー本体(Edge 全体)を終了すると、開いているタブがすべて閉じます。設定によっては次回起動時に復元されますが、復元できないケースもあります。タブ単体で対処できるなら、まずは原因のタブや拡張機能だけを終了するほうが影響は小さく済みます。
拡張機能を止めたらデータは消える?
拡張機能の種類によりますが、多くの場合「無効化」だけならアカウントや設定が即座に消えるわけではありません。ただし、パスワード管理や入力補助など、データを扱う拡張機能では挙動が変わることがあります。心配な場合は、いきなり削除せず、まず無効化して様子を見るのが無難です。
毎回重くなるのはPCの故障?
毎回重いからといって、すぐに故障と決めつける必要はありません。重いサイトや拡張機能が原因の場合もありますし、タブを大量に開く使い方で資源が足りなくなることもあります。Edge のブラウザー タスク マネージャーで原因が特定できない場合は、Windows のタスクマネージャーで CPU やメモリが常に逼迫していないかも合わせて確認すると、状況が整理しやすくなります。
ブラウザー タスク マネージャーが見つからない/開けない
ショートカット Shift + Esc を先に試し、それでも難しければメニューから「その他のツール」を探します。Edge が極端に固まっている場合は、いったん Edge を再起動し、タブ数を減らした状態で開くと成功しやすいです。
どれを「重い」と判断すればいい?
迷ったら、まず CPU が突出しているものを優先します。次に、使っていないのにメモリが多いものを疑います。判断に迷う場合は、該当タブを一度閉じて再現するか、拡張機能を一時的に無効化して変化を見ると、原因が見えやすくなります。