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Wordで背面のオブジェクトがクリックできないときの選択手順

k.w
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まず状況を整理:なぜ背面の画像や図形が選べないの?

Wordでは、文字の上に画像や図形(オブジェクト)が重なると、クリックしたつもりでも文字のほうが反応してしまうことがあります。とくに「文字列の折り返し」が設定されている画像や、重なった図形が多い資料では起きやすいです。

このとき大事なのは、うまく選べない理由が「操作ミス」ではなく、前後関係(どれが上にあるか)や表示のしかたが原因になっている場合が多い、という点です。焦らずに、選び方の道具を使い分けると解決しやすくなります。

背面のものが選べないときは、次のどれかに当てはまることがよくあります。

  • 上にある別の図形やテキストボックスが邪魔している
  • 画像が「背面」にあり、クリックが届かない
  • 選びたいものが小さくて、狙ってクリックしにくい
  • 似たオブジェクトが多く、どれを触っているか分からない

対処法としては、大きく分けて2つあります。1つは「一覧から選ぶ方法」、もう1つは「ドラッグで囲んで選ぶ方法」です。まずは確実に当たりやすい方法から試すのが近道です。

ミニFAQ:クリックしても反応しない原因は何?

クリックしても反応しないときは、上にある別のオブジェクトが反応していることが多いです。また、画像の位置が背面でも、文字の流れに沿う配置だとクリックしづらい場合があります。狙ってクリックするより、一覧や囲み選択のような方法に切り替えると進みやすいです。

いちばん確実:[オブジェクトの選択と表示](選択ウィンドウ)で選ぶ

背面の画像や図形を確実に選びたいときは、一覧から選べる機能が便利です。Wordの画面には、ページ上のオブジェクトをリストで表示して、そこから選べる仕組みがあります。一般的に「選択ウィンドウ」と呼ばれることもあります。

この方法の良いところは、ページ上でクリックできなくても、一覧から目的のものを選べる点です。重なりが多い資料でも、落ち着いて操作できます。

基本的な流れは次のイメージです。

  • [オブジェクトの選択と表示](選択ウィンドウ)を開く
  • 一覧に並んでいる名前をクリックして対象を選ぶ
  • 必要なら表示・非表示を切り替えて作業する
  • 前後の順番(重なり順)を見直す

機能の場所はWordのバージョンやリボンの状態で違うことがありますが、見つけたら最初に試したい手段です。

一覧から選べるメリット(表示/非表示、順番、名前)

一覧から選ぶ方法は、次のような場面でとくに強いです。

  • 文字の下にある画像を触りたいが、クリックが届かない
  • 図形が何層にも重なり、どれが上か分からない
  • 小さなアイコンや線を選びたい

一覧では、各オブジェクトを表示・非表示にできることがあります。たとえば、いったん上の大きな図形を非表示にして、下の小さな図形を選びやすくする、といった使い方です。

また、オブジェクトの順番が並んでいるため、重なりの前後関係を整理しやすいこともメリットです。作業が進むほど「何がどこにあるか」が見えやすくなります。

ミニFAQ:どれが目的の図形かわからないときは?

一覧に似た名前が並んでいると迷うことがあります。その場合は、1つずつ選んで、ページ上で枠線が出るかどうかを確認すると見分けやすいです。さらに、上にあるものを一時的に非表示にできるなら、見え方が変わるので判別しやすくなります。

かんたんに試す:[オブジェクトの選択]でドラッグして囲む

次に、すぐ試せるのが「ドラッグで囲んで選ぶ」方法です。Wordには、文字入力のカーソル操作とは別に、図形や画像をまとめて選ぶためのモードがあります。

このモードを使うと、マウスで四角く囲んだ範囲に入っているオブジェクトを選べます。クリックで1つずつ狙うよりも、背面のものを拾いやすい場合があります。

基本の手順は次のとおりです。

  • [オブジェクトの選択]をオンにする
  • 目的のあたりをドラッグして四角く囲む
  • 選ばれたオブジェクトを移動・サイズ変更などする

ただし、資料の作り方によっては、囲んでもうまく拾えないことがあります。そのときは前の章の一覧から選ぶ方法に戻ると確実です。

複数オブジェクトが重なっている場合のコツ

重なっている場合は、次のコツが役に立ちます。

  • まず大きめに囲んで、目的のものが含まれているか確認する
  • 目的のものが選べたら、不要なものを外していく
  • どうしても選び分けられないときは、一覧から選ぶ方法に切り替える

「前にあるものが邪魔でクリックできない」状態でも、囲み選択なら拾えることがあります。ただし、重なりが多すぎると、まとめて選ばれすぎて扱いにくいことがあります。

その場合は、上にある図形をいったん移動して隙間を作る、または非表示にできる機能を使って見通しを良くすると作業しやすいです。

[オブジェクトの選択]の解除:通常の編集に戻す方法

[オブジェクトの選択]を使い終わったら、解除して通常の編集に戻すのが安全です。解除しないままだと、文字を選択したいのに図形ばかり選ばれてしまい、戸惑うことがあります。

基本的には、同じボタンをもう一度押してオフにする、という流れになります。もし戻り方が分からなくなったら、リボンの状態を確認し、選択用のモードがオンになっていないかを見直してください。

ミニFAQ:囲んでもうまく選べないときはどうする?

囲んでも選べないときは、選びたいものがロックされている、別の場所(ヘッダーやテキストボックス内)にある、または囲む範囲が狭すぎるなどが考えられます。無理に狙い続けるより、一覧から選べる機能に切り替えると解決が早いことが多いです。

症状別チェック:よくある原因と試す順番

背面のオブジェクトが選べないときは、いくつかの原因が重なっている場合があります。ここでは、よくある症状と、試していく順番をまとめます。

基本の考え方は、次の順番です。

  • まず一覧から選ぶ方法で確実に選べるか試す
  • 次に囲み選択で拾えるか試す
  • それでも難しい場合は、表示や配置の状態を見直す
症状原因の例試す方法
クリックすると文字だけが選ばれる上に文字や別の図形がある一覧から選ぶ、上のものを一時的に非表示にする
小さい図形が選べない狙いが難しい、重なりがある一覧から選ぶ、拡大表示してから選ぶ
囲んでも選べない囲み範囲が狭い、別の場所にある大きめに囲む、一覧で探す
似た図形が多くて分からない同じ種類の図形が並んでいる1つずつ選んで枠線で確認、名前を整理する
触れたはずなのに動かない選べていない、別のオブジェクトを選んでいる選択状態(枠線)を確認、一覧に切り替える

表の内容はあくまで代表例です。作っている文書の構造によって、当てはまる項目が違うことがあります。

ミニFAQ:まず何から試すのが安全?

迷ったら、一覧から選ぶ方法を先に試すのが安全です。クリックで狙うより、選択ミスが減りやすいです。次に囲み選択で手早く試し、最後に配置や表示の状態を見直すと進めやすいです。

Office 2007以降:ボタンの場所が違う・見つからないとき

[オブジェクトの選択]や[オブジェクトの選択と表示]は、Wordのバージョンや画面の作りで、見える場所が違うことがあります。いつもと同じ場所に見当たらないときは、リボン上の関連しそうな項目を落ち着いて探すのがポイントです。

また、操作ができる状態になっていないと、ボタンが押せない(グレー表示)こともあります。この場合は、文書の編集状態や選んでいる対象によって制限がかかっている可能性があります。

[オブジェクトの選択と表示]が無効(グレー)なときの見直し

ボタンが無効になっているときは、次のような観点で見直すと原因に近づけます。

  • いま編集している場所が、本文ではなく別の領域になっていないか
  • そもそも図形や画像が存在するページかどうか
  • 何かのモード(閲覧用など)で編集が制限されていないか
  • ほかの操作中で、選択関連の機能が使えない状態ではないか

こうした点は、Wordの設定や文書の状態によって変わります。まずは別のページに移動してみる、Wordを再起動する、といった基本的な切り分けも役に立ちます。

ミニFAQ:無効のまま直らないときに確認することは?

無効のままのときは、文書のどこを編集しているかを確認するのが第一歩です。ヘッダーやフッター、テキストボックスの中など、場所が違うと使える機能が変わることがあります。また、選びたい対象が本当に図形や画像として存在しているかも見直すと安心です。

Word 2010/2013の違い:ドラッグ選択が効く範囲に注意

Word 2010やWord 2013では、ドラッグでの選択がうまくいく場面と、そうでない場面があると感じることがあります。代表的なのは「描画キャンバス」という枠の中に図形をまとめているかどうかです。

描画キャンバスの中にある図形は、キャンバス単位で扱われることがあり、外側からは選び方が変わることがあります。文書の作り方によっては、同じ操作でも反応が違うように見えるので注意が必要です

ミニFAQ:描画キャンバスって何?どこで確認できる?

描画キャンバスは、図形を入れるための四角い枠のようなものです。見た目では分かりにくいこともありますが、図形をクリックしたときに、図形の外側にさらに大きな枠が出る場合はキャンバス内にある可能性があります。分かりにくいときは、一覧から選ぶ方法で対象の構造を確認すると整理しやすいです。

補足:クリップアートや素材画像の扱いで困るポイント

素材画像の種類によっては、図形のように細かく編集できるものと、できないものがあります。たとえば、部品ごとに分かれているイラストは、形の集まりとして扱える場合があります。一方で、普通の写真のような画像は、1枚の画像として扱われることが多いです。

また、同じ見た目でも、貼り付け方によって扱いが変わることがあります。編集の自由度が高い素材でも、貼り付けた時点で画像としてまとめられてしまう場合もあります。

ここは環境や素材の形式で変わるため、無理に分解しようとせず、できる範囲で扱うのが安心です。

ミニFAQ:画像が図形みたいに編集できないのはなぜ?

写真やスクリーンショットなどは、基本的に1枚の画像として扱われます。そのため、図形のように部品ごとに選択して動かすことは難しいです。逆に、部品ごとに編集できる素材は、はじめから図形の集まりとして作られている場合があります。

まとめ:迷ったらこの順で試す

背面の画像や図形がクリックできないときは、狙ってクリックし続けるより、選ぶための道具を使うほうが早いです。最後に、手順を短くまとめます。

  • まずは一覧から選べる[オブジェクトの選択と表示]を試す
  • 次に[オブジェクトの選択]でドラッグして囲む
  • うまくいかないときは、重なりや配置、編集している場所を見直す
  • バージョン差や描画キャンバスの影響も疑う

この順番で進めると、背面にあるものでも選べる確率が上がります。

ミニFAQ:いちばん確実な選び方はどれ?

いちばん確実なのは、一覧から選べる[オブジェクトの選択と表示]を使う方法です。クリックで狙えない状況でも選べるため、重なりが多い文書ほど効果を感じやすいです。

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