仕事もSNSも安心。スクショ後に個人情報を隠せるEdge「画面領域のキャプチャ」活用術
旧のスクリーンショットバーと新しいスクリーンショットバー
旧バーと新バーは、見た目とできることが少し変わりました。新バーはボタンが整理され、よく使う機能が前に出ています。特に「画面領域のキャプチャ」はワンクリックで呼び出せます。撮影後の描画ツールも見つけやすくなり、作業が止まりにくくなりました。
まず違いをざっくり比べます。
| 項目 | 旧バー | 新バー |
|---|---|---|
| 配置 | メニュー内に分散 | まとめて一列に表示 |
| 呼び出し | メニューを開く回数が多い | 1〜2クリックで開始 |
| 領域指定 | ドラッグ中心 | ドラッグ+ショートカット対応 |
| 注釈ツール | 小さなアイコンで分かりにくい | 太さ・色がすぐ選べる |
| 保存 | 共有メニューから選ぶ | その場でコピー・保存 |
違いを知っておくと、旧バーのまま探し続ける時間を減らせます。操作の流れも短くなるので、ミスが減りやすいです。
よくある質問:旧バーでも同じことはできますか?
基本の撮影はできます。ただし手数が増えます。注釈や保存が分かりにくい位置にあるため、同じ作業でも時間差が出やすいです。
スクリーンショットバーの表示
まずはスクリーンショットバーを呼び出します。Edgeのツールバー右端にある「…」を開き、「Web キャプチャ」または「スクリーンショット」を選びます。初回はサイドパネルにピン留めすると見つけやすくなります。頻繁に使う人はボタンをツールバーに追加しておくと便利です。
手順の例です。
- 右上の「…」をクリックする
- 検索欄で「キャプチャ」と入力する
- 表示された「Web キャプチャ」をピン留めする
- ツールバーにボタンが出たら完了
これで、いつでもワンクリックで起動できます。
よくある質問:ショートカットはありますか?
Edgeのメニューから開く方法が確実です。Windowsの全画面キャプチャ(Print Screen)とは動きが違うため、混同しないようにします。自分向けにキーボードショートカットを割り当てられる設定がある場合は、好みで付けてもよいです。
スクリーンショットバーに「画面領域のキャプチャ」が表示されていない場合
ボタンが見つからないときは、表示場所が変わっていることがあります。まずはEdgeを最新に更新し、拡張機能と表示切り替えを確認します。レイアウトを初期化すると出てくることもあります。サインインしているプロファイルごとに表示が違うこともあるので、別プロファイルで試すのも手です。
チェックリストです。
- Edgeを最新バージョンに更新する
- 右上の「…」→「設定」→「外観」でボタン配置を確認する
- サイドパネルのピン留め状態を見直す
- 拡張機能を一時停止し、干渉がないか確かめる
- プロファイルを切り替え、別環境で表示を確認する
よくある質問:再起動・更新以外に試すことは?
ハードウェアアクセラレータをオフにする、キャッシュを軽くするなどで改善することがあります。うまくいかない場合は、設定のリセットを検討します。大きな変更の前には、ブックマークなどのバックアップを取っておくと安心です。
「画面領域のキャプチャ」の使い方
基本の流れはシンプルです。ボタンを押す、範囲を選ぶ、保存またはコピーする。この3ステップで完了します。必要なら続けて描画ツールでメモを入れます。別アプリに移らなくても、見せたくない部分をすぐ隠せます。
操作の手順例です。
- スクリーンショットバーで「画面領域のキャプチャ」を選ぶ
- カーソルで撮りたい範囲をドラッグする
- 右上のメニューから「コピー」「保存」「注釈」を選ぶ
- 必要なら描画ツールで矢印や文字を書き込む
- 完了したら保存するか、クリップボードにコピーする
ポイントは、撮影後すぐ次の操作に移れることです。作業が連続するので、ページ遷移中でも素早く共有できます。
よくある質問:全画面とウィンドウだけを撮る方法は?
ページ全体や特定のウィンドウだけを撮りたいときは、範囲選択を使わずにメニューから選びます。表示領域より長いページは、スクロールキャプチャではなく必要箇所だけを分けて撮ると整理しやすいです。
スクリーンショットの解除
誤って選択してしまったときは、Escキーで解除します。ドラッグ途中でも離してしまっていても、Escならすぐ戻せます。別の範囲を撮り直したいときも同じです。慌ててクリックを連打すると余計な操作が記録されることがあるので、落ち着いてEscを押します。
よくある質問:撮影後に取り消すことはできますか?
撮影後は、保存前ならやり直せます。注釈を入れたあとも、消しゴムで消すか、戻る操作で一段階ずつ取り消せます。保存して閉じた後は、元データからの撮り直しが基本になります。
実行後の描画ツールバー
撮影が終わると、ペンやマーカーなどの描画ツールが使えます。色と太さを切り替えながら、矢印や囲みを入れて説明します。消しゴムは書いた線をまとめて消すタイプと、部分消しタイプが用意されていることがあります。必要な部分だけ強調し、作業の手順が見て分かるように整えます。
活用のコツです。
- 同じ色を使い続け、意味がぶれないようにする
- 太さは3段階ほどに決めておく
- 囲みは四角で統一し、丸は重要マークに限定する
- 文字より矢印で流れを示すと見やすい
よくある質問:太さや色はどこで変えますか?
描画ツールバーのアイコンをもう一度押すと、色と太さの選択パネルが出ます。よく使う色を事前に登録できる場合は、仕事用の配色を決めておくと効率が上がります。
Webページに手書きメモを追加して保存する
撮影した画像に手書きでメモを入れると、あとで見返すときに迷いません。会議の指示やチェック項目をその場で書いて共有できます。保存時に日時やページの一部が分かるようにしておくと、探し直しが減ります。書き込みが多くなる場合は、色と位置のルールを先に決めます。
実例の流れです。
- エラー部分を四角で囲む
- 修正する箇所に番号を付ける
- 次に行う操作へ矢印でつなぐ
- コメントを短文で添える
よくある質問:手書き後に文字を消さず移動できますか?
手書きはピクセルとして書かれるため、あとから自由に移動できないことがあります。移動が必要な可能性があるときは、まず矢印や番号だけを配置してから文字を書きます。段階的に保存しておくと安全です。
クリップボードの履歴(Win+V)で過去のスクショを貼り付け
Windowsのクリップボード履歴を使うと、直前だけでなく過去のスクショも呼び出せます。メモアプリやメールに貼っていく作業が速くなります。まずは履歴をオンにしておき、仕事の最中でもすぐ呼び出せるようにします。貼り付け時に解像度が落ちる場合は、元画像の保存も残しておきます。
使い方の例です。
- Windowsキー+Vを押す
- 履歴ウィンドウから目的の画像を選ぶ
- クリックして貼り付ける
- よく使うものはピン留めしておく
よくある質問:履歴が出ないときの設定は?
Windowsの設定でクリップボード履歴をオンにします。組織のポリシーで無効になっている場合もあるため、そのときは管理者に確認します。機密情報を扱うときは、履歴をオフにする運用も考えます。
写真にモザイク(ぼかし)をかけるならペイントで
簡単に部分だけを隠したいなら、Windowsのペイントが手軽です。四角で選んで縮小拡大を繰り返すと、短時間でモザイク風の表現にできます。細かい調整は少なめですが、素早く仕上げたいときに向いています。色や形が強く出る部分は重ねて処理すると隠しやすいです。
手順の目安です。
- 画像をペイントで開く
- 隠したい範囲を四角形で選択
- 縮小してから元の大きさに拡大(数回繰り返す)
- 仕上がりを確認して保存
よくある質問:部分だけ強くぼかすことはできますか?
選択範囲を小さく分け、段階的に処理すると強さを変えられます。数字や顔など目立つ部分は、範囲を重ねて複数回ぼかすと効果が出やすいです。
Microsoft フォトの「背景のぼかし・削除・置換」の使い方
被写体と背景を自動で分けて処理したいときは、Microsoft フォトが便利です。背景全体をぼかしたり、背景だけを差し替えたりできます。人物がはっきり写っている写真なら、ワンタッチで大きく印象を変えられます。作例をいくつか試して、仕上がりの癖を把握しておくと安心です。
基本の流れです。
- フォトで画像を開く
- 編集を選び、「背景のぼかし」や「背景の削除」を選択
- 強さスライダーで程度を調整
- 仕上がりを確認して保存
よくある質問:背景だけでなく人物の顔もぼかせますか?
自動では背景が中心です。顔を確実に隠したい場合は、手動の選択ツールや他アプリの部分ぼかしを併用します。公開前には、拡大表示で十分に隠れているか必ず確認します。
画像の一部分に「ぼかし」を適用するには「アート効果」から
細部だけを目立たなくしたいときは、画像編集の「アート効果」からぼかし系を選びます。ブラシで塗る方式なら、必要な場所だけをなぞれます。境界が目立つときは、少し広めに塗ってから強さを弱めます。重要な文字は上から白や黒の図形を重ねる方法も有効です。
進め方の例です。
- 編集モードで「アート効果」や「ぼかし」を探す
- ブラシの太さと強さを調整
- 隠したい部分だけをなぞる
- 境界が気になるところを軽く重ね塗り
よくある質問:元に戻せない形で保存してしまった場合は?
編集前の元画像を別名で取っておくのが基本です。上書きしてしまった場合は、クラウドの履歴やバックアップから復元できるかを確認します。復元が難しいときは、同じページやアプリの状態を再現して撮り直します。