【Microsoft Edge】Webページを音声で読むには?読み上げを止める方法もまとめました
Microsoft Edgeの音声読み上げ機能が便利な場面
視覚に負担がかかるときの補助に
長い記事や小さな文字を読むと、目が疲れることがあります。Edgeの「音声で読み上げる」を使うと、画面を見つめ続けなくても内容を耳で追えます。移動中や夜間など、目を休ませたいときの補助になります。読み上げバーには一時停止や速度調整があり、疲れにくいペースに合わせられます。
英語などの外国語学習に使える
外国語のニュースやブログを流し読みすると、単語の音が分かります。速度を落として聞く、声の種類を切り替える、見出しや段落ごとに戻る、といった操作ができます。自分で発音しながら追いかける「シャドーイング」にも使えます。辞書サイトや翻訳と組み合わせると、読む→聞く→意味を確認する流れが作れます。
手が離せないときの情報取得に
家事やちょっとした作業のあいだ、画面に触れにくい場面でもニュースや解説を聞けます。タブのミュート状態を解除しておけば、別のタブを見ていても読み上げが続きます。コントロールバーから一時停止や次の段落へ移動もできます。
よくある質問:この機能は無料?オフラインでも使える?
読み上げ自体の利用は通常は無料です。インターネット接続が必要な声もあり、ネットワークが不安定だと読み上げ開始が遅い場合があります。オフラインでの動作は声の種類によって異なるため、接続がないときに再生できない場合は別の声に切り替えて試してください。
Webページ全体を音声で読み上げる方法
ページ全体を上から順に読み上げたいときの基本手順です。WindowsとmacOSで位置や表記が少し違いますが、流れは同じです。
メニューからの基本手順(アイコンの位置・操作の流れ)
1. Edgeで読みたいページを開く。
2. 右上の「…」(設定など)を開く。
3. メニューの「音声で読み上げる」を選ぶ。
4. 画面上部にコントロールバーが出て読み上げが始まる。
5. バーの左側で一時停止/再生、中央付近で前後の段落へ移動、右側の「音声オプション」で速度や声を調整できる。
補足:アドレスバー右に表示される「読み上げ(スピーカー)アイコン」や、ページ上での右クリックメニューからも開始できます。学内サイトや一部のWebアプリではボタンの場所や表示名が変わることがあります。
ショートカットがある場合の補足
キーボードで素早く開始/停止したい場合は次を試します。
- Windows:Ctrl + Shift + U(開始/停止)
- macOS:Command + Shift + U(開始/停止)
読み上げを止めたいときも同じキーで切り替えられます。ショートカットは設定やバージョンで変わることがあるため、うまく動かないときはメニューから起動してください。
よくある質問:読み上げが始まらないときの確認点
- タブがミュートになっていないか確認する。
- 音量ミキサーでEdgeの音量が0になっていないか見る。
- 拡張機能やサイトの自動再生ブロックが音声を止めていないか試しに無効化する。
- ページの読み込みが終わっていない場合は、少し待つか再読み込みする。
- 企業や学校の管理設定で機能が制限されている場合があります。管理者に確認してください。
表:全体読みと部分読みの違い
| 項目 | 全体を読み上げ | 選んだ部分だけ読み上げ |
|---|---|---|
| 開始の速さ | すぐ始められる | 範囲選択の1手間が必要 |
| 位置合わせ | 先頭から順番 | 指定箇所から再生 |
| 長文との相性 | 長文に向く | 欲しい段落だけ聞きたい時に向く |
| 操作回数 | 少ない | やや多い |
選択した部分を音声で読み上げる方法
記事の一部だけを聞きたいときに便利です。引用や用語の説明だけ聞きたいときに向いています。
テキスト選択からの読み上げ開始
1. 読ませたい段落や文をドラッグで選ぶ。
2. 選択範囲を右クリックして「音声で読み上げる」を選ぶ。
3. コントロールバーが表示され、選んだ場所から再生が始まる。
4. 別の段落をクリックすると、その位置から再生し直せる。
リンクやボタンを含む場合のコツ
リンクやボタンが混ざっている文は、正しく選べないことがあります。次の方法を試してください。
- 段落の空白部分をクリックしてから選ぶ。
- 文章の途中ではなく段落全体を選ぶ。
- どうしても難しい場合は、ページ全体の読み上げを開始してから前後ボタンで位置を合わせる。
よくある質問:PDFや画像内文字は読み上げできる?
PDFビューアでは「読み上げ」ボタンが表示され、基本的に読み上げられます。画像内の文字は、ページ側で文字として認識できない場合は読めません。画像から文字を取り出す必要があるときは、OCR機能を使うアプリやサービスと組み合わせるとよいでしょう。
音声のスピードと声を変更する方法
読み上げは聞き取りやすい速度と声に調整できます。学習や作業内容に合わせて変えると理解度が上がります。
音声のスピードを変更
1. 読み上げ中に、コントロールバーの「音声オプション」を開く。
2. 速度スライダーを動かして、遅くする/速くするを選ぶ。
3. 文章が難しいときは遅め、概要を流し聞きしたいときはやや速めにする。
目安:
- 0.8倍前後…初学者や専門用語が多い記事向け。
- 1.0倍…標準。まずはここから。
- 1.25〜1.5倍…ニュースの見出しや要点の確認に。
音声を変更する(声の種類・スタイル)
1. 「音声オプション」で声の一覧を開く。
2. 日本語、英語など言語別に声が表示される。用途に合う声を選ぶ。
3. 外国語記事は、記事の言語と同じ種類の声に切り替える。
ヒント:言語が自動判定されないときは、ページを再読み込みしてから声を選び直します。記事内で言語が混在しているときは、区切りのよい見出しから再生すると切り替えが安定することがあります。
よくある質問:日本語と英語で別の設定にできる?
読み上げの速度や声は、選んだ声ごとに保存されることがあります。日本語記事は日本語の声、英語記事は英語の声を選び、それぞれに合った速度を決めておくと切り替えが楽です。環境やバージョンにより動作が異なるため、うまく保存されない場合は都度調整してください。
表:速度と理解の目安
| 速度の目安 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0.8倍 | 新しい分野の学習、用語確認 | 時間がかかる |
| 1.0倍 | 標準的な記事、一般的なニュース | バランスがよい |
| 1.25倍 | 見出しの拾い読み、要点確認 | 漢字の読みが飛びやすい |
| 1.5倍 | 既知の内容の復習 | 聞き逃しやすい |
Microsoft Edgeの音声の読み上げを無効にする方法
誤って起動してしまう、音が出ると困る環境で使いたくない、という場合の止め方と対処法です。
読み上げを一時的に止める方法
- 画面上部のコントロールバーで「一時停止」または「停止」を押す。
- ショートカット(Windows:Ctrl + Shift + U、macOS:Command + Shift + U)で開始/停止を切り替える。
- タブだけ静かにしたいときは、タブのスピーカーアイコンからミュートにする。
機能を使わないようにするための工夫(自動起動の防止)
- 読み上げを呼び出す拡張機能を使っている場合は、一時的に無効化する。
- 右クリックメニューから誤操作しやすいと感じる場合は、ショートカットの操作を避け、メニュー経由に統一する。
- 共有PCやプレゼンの前は、音量ミキサーでEdgeのアプリ音量を下げておく。
よくある質問:勝手に読み上げが始まるのを止める設定は?
自動で読み上げが始まる動作は、拡張機能やスクリプトが影響している可能性があります。拡張機能を個別に無効化し、ブラウザを再起動して切り分けます。現象が再現しなくなったら原因の候補です。管理端末や特定サイト内アプリでは、管理設定が関与することもあります。
うまくいかないときのチェックリスト(共通)
- ページを再読み込みしてから試す。
- Edgeのバージョンを最新に更新する。
- タブのミュート、システムの音量ミキサー、Bluetooth出力の切り替えを確認する。
- 拡張機能を一時的にオフにして影響を切り分ける。
- 社内ネットワークやセキュリティ設定で音声合成が制限される場合がある。管理者に相談する。
WebとPDFの操作の違い(早見表)
| 項目 | Webページ | PDFビューア |
|---|---|---|
| 開始ボタン | 右上メニュー→音声で読み上げる、右クリックから起動 | PDF上部のツールバーに読み上げボタンが出る場合がある |
| 選択読み | 可能 | ページレイアウトによっては段落単位で移動 |
| 前後移動 | 段落単位 | ページ単位+段落単位 |
| 音声・速度 | コントロールバーの音声オプションで調整 | 同様に調整可能 |
ミニまとめ
- ページ全体はメニュー、部分読みは選択→右クリックが早い。
- 速度と声を合わせると理解しやすくなる。
- 不要なときはショートカットやコントロールバーで即停止できる。