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基本

ローマ字入力一覧表:小文字・促音・長音の対応

k.w
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ローマ字入力は、キーボードで日本語を打つために、かなをアルファベットの並びに置きかえる方法です。多くのパソコンやスマートフォンでは、最初からローマ字入力が使えるようになっています。この記事は、初めて学ぶ人や、なんとなく分かるけれど迷いやすい人に向けて、一覧表とポイント解説をまとめたものです。

まず、50音の基本から確認します。そのうえで、拗音(きゃ・しゅ など)、小さい文字(ぁぃぅぇぉ・ゃゅょ・っ)、長音の扱い、外来語に多い「ヴ」系、入力が揺れやすい「ん」などを順に見ていきます。表は印刷して手元で見ても使いやすいよう、主要な綴りと別表記を並べています。

かな入力との違いは、キー配列と打ち方です。かな入力はキー1つで「か」などを直接入れます。ローマ字入力は「k」+「a」のように複数キーを押して1文字にします。最初は手数が多いと感じるかもしれませんが、単語の規則性に気づくと、安定して打てるようになります。

よくある質問:ローマ字入力とかな入力は何が違う?

かな入力は1キーで1文字なのでスピードが出やすいという意見もあります。ローマ字入力はキーの位置を英字配列のまま覚えられるので、英語タイピングの練習とも相性がよい点が利点です。どちらがよいかは目的や慣れで変わります。

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一覧表

この章では、50音の基本対応、拗音、小さい文字、長音、ヴ系列を表でまとめます。まずは大枠の規則をつかみ、あとで細かな例外を確認します。

50音の基本対応(清音)

あ段い段う段え段お段
あ行あ / aい / iう / uえ / eお / o
か行か / kaき / kiく / kuけ / keこ / ko
さ行さ / saし / shi または siす / suせ / seそ / so
た行た / taち / chi または tiつ / tsu または tuて / teと / to
な行な / naに / niぬ / nuね / neの / no
は行は / haひ / hiふ / fu または huへ / heほ / ho
ま行ま / maみ / miむ / muめ / meも / mo
や行や / yaゆ / yuよ / yo
ら行ら / raり / riる / ruれ / reろ / ro
わ行わ / waを / wo(環境により o も可

補足:ん(撥音)は n で入力します。語中で次が母音や「や行」のときは nn または n’(アポストロフィ)を使うと誤変換を避けやすくなります(例:しんいち → shinnichi または shin’ichi)。

濁音・半濁音の基本

種類入力の考え方
濁音が ぎ ぐ げ ご など清音の先頭子音に dakuon を加えるイメージ。ka → ga、sa → za、ta → da、ha → ba
半濁音ぱ ぴ ぷ ぺ ぽは行の先頭を p 系にする。ha → pa、hi → pi、fu → pu など

多くのかなは規則的に変換できます。個別の例外は「ポイント」章で扱います。

拗音(きゃ・しゅ・ちょ など)

拗音は「子音 + y + 母音」で表す形が中心です。代表例と別表記を併記します。

かな主な表記別表記(同義)
きゃ きゅ きょkya kyu kyo
しゃ しゅ しょsha shu shosya syu syo
ちゃ ちゅ ちょcha chu chotya tyu tyo
にゃ にゅ にょnya nyu nyo
ひゃ ひゅ ひょhya hyu hyo
みゃ みゅ みょmya myu myo
りゃ りゅ りょrya ryu ryo
ぎゃ ぎゅ ぎょgya gyu gyo
じゃ じゅ じょja ju jozya zyu zyo
びゃ びゅ びょbya byu byo
ぴゃ ぴゅ ぴょpya pyu pyo

小さい文字(ぁぃぅぇぉ・ゃゅょ・っ)

文字入力のしかた
ぁ ぃ ぅ ぇ ぉxa 系または la 系(xa, xi, xu, xe, xo)でぃ → di、ふぉ → fo、くぁ → kwa
ゃ ゅ ょ子音 + y + a/u/oきゃ → kya、しゃ → sha
っ(促音)次の子音を重ねるきって → kitte、まっちゃ → maccha または matcha

長音(音をのばす)

和語では母音の連なりをそのまま打ちます。カタカナ語は長音記号「ー」を使います。

種類入力
和語(おう/おお)とうきょうtoukyou または toukyo(IMEにより変換は同じ)
和語(えい)せんせいsensei
カタカナ語コーヒーko-hi-(長音キー)

ヴ 系列(外来語向け)

かな入力
vu
ヴぁ ヴぃ ヴぇ ヴぉva vi ve vo

注記:一部の環境では v が b に置きかえられる設定があります。うまくいかない場合は設定を確認してください。

よくある質問:印刷して学習用に使える?

表はA4縦でそのまま印刷しても読みやすいように、主要な綴りを並べています。余白に自分の例を手書きで追加しながら覚えると定着しやすくなります。

ローマ字入力でのポイント

ここからは、初心者が迷いやすい点をやさしく整理します。複数の表記が許されている場合や、IME(変換ソフト)の設定によって受け付け方が変わる場合があります。まずは代表的な打ち方に慣れ、必要になったら別表記も使えるようにしましょう。

「ず」と「づ」。「じ」と「ぢ」の打ち分け

日常の語では、じ/ず がよく使われます。ぢ/づ は主に同じ音が続いたときなどに現れます。入力では、じ=ji(または zi)、ず=zu が一般的です。ぢ/づ を入れたいときは di/du または ji/zu で打って変換候補から選びます。語によって表記が決まっているため、読み上げの音だけで判断せず、候補から正しい字を選ぶ意識を持つと安定します。

「お」と「を」。「ば」と「ヴぁ」の打ち分け

助詞の「を」は wo が基本です。環境によっては o でも入力できますが、混乱を避けるため wo を覚えるのがおすすめです。外来語の「ヴぁ」は va で入りますが、設定によっては v 系が使えない場合があります。その際は ba で打って候補から選ぶ、あるいはう゛ぁ と入力して変換するなど、環境に合わせた方法を覚えておくと安心です。

促音や拗音で使用する小さい文字の打ち方

促音「っ」は次の子音を重ねます。まっすぐ は massugu、はっぱ は happa のように打ちます。「ch」の前には t を足す書き方があり、まっちゃ は maccha または matcha と表せます。拗音は子音 + y + 母音が基本です。きゃ は kya、じゃ は ja(または zya)になります。

ん(撥音)の入力ゆれ(n/nn/n’)

語末の「ん」は n で問題ありません。語中で次が母音や「や行」のときは、n を1回だけ打つと別の音と誤認されることがあります。たとえば しんいち は shinnichi または shin’ichi とすると安全です。慣れてきたら、辞書の学習で誤変換が減っていきます。

しゃ・しゅ・しょ/ちゃ・ちゅ・ちょ の二通り表記

しゃ は sha と sya のどちらでも入る設定が多いです。ちゅ は chu と tyu のどちらも使えることがあります。学習初期は sha/cha 系で覚えると読みと綴りが結びつきやすく、別表記は後から追加で覚えると混乱が少なくなります。

つ行の特殊パターン(tsu/tu、tsa/tsi/tse/tso)

つ は tsu が標準的ですが、tu でも通る設定があります。さらに、つぁ つぃ つぇ つぉ は tsa/tsi/tse/tso と表します。外来語や当て字で現れることがあるため、一覧表で位置づけを確認しておくと便利です。

ふ行の表記(fu/hu、fa/fi/fe/fo)

ふ は fu と hu の両方が使えます。外来語で ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ を表すときは fa/fi/fe/fo がよく用いられます。耳で聞く音と綴りが少し離れるため、ぱっと見の混乱を防ぐには例語とセットで覚えるとよいでしょう。

じ・ず 系の別表記(ji/zi、zu/du)

じ は ji のほか zi でも通ることがあります。ず は zu が一般的ですが、du を受け付ける環境もあります。どちらが正しいというより、IMEの受け付け範囲の違いです。まずは ji/zu を基本にすると安定します。

小さい母音(ぁぃぅぇぉ)の入力(xa/la)

小さい母音は xa 系または la 系で入れます。くぁ は kwa、てぃ は ti または thi、でゅ は dyu のように、組み合わせで多くの音が表現できます。表記が増えると迷いやすいので、使う場面が来たときに必要なものから覚えましょう。

ヴ 系列(vu/va/vi/ve/vo)

ヴ は vu、ヴぁ ヴぃ ヴぇ ヴぉ は va/vi/ve/vo です。v キーが無効な設定や、b に置き換わる設定があるため、うまくいかない場合は辞書やローマ字テーブルの設定を確認します。

外来語の語頭「ッ」の扱い

カタカナで語頭に小さい「ッ」が来る表記があります。入力では先頭の子音を重ねる考え方で対応できます。ッシ は sshi、ッカ は kka のように、最初の子音を2回打ってから続けます。辞書の学習が進むと候補に出やすくなります。

IMEの学習と候補選択のコツ

同じ読みで複数の漢字がある語は、スペースキーで候補を進めます。よく使う語を繰り返し選ぶと、IMEが学習して次回から上位に出やすくなります。最初は手間に感じても、正しい候補を丁寧に選ぶ習慣が、のちの入力の速さと正確さにつながります。

歴史的仮名づかいの補足(wi/we、kwa など)

現代日本語では、ゐ/ゑ(wi/we)や くゎ(kwa)は通常使いません。古い文献や表記で見かけることがありますが、ふだんの入力では登場しないと考えてよいでしょう。もし入力する必要がある場合は、ローマ字テーブルの設定を確認します。

よくある質問:ヘボン式・訓令式で入力は変わる?

多くのIMEは、主要な綴りについて両方の方式を受け付けます。たとえば し は shi と si のどちらでも入る場合があります。まずは記事で示した代表的な綴りで慣れ、必要に応じて別表記を追加で覚えると混乱しにくくなります。

まとめ

ローマ字入力は、規則のかたまりとして覚えると理解が早まります。50音は子音と母音の組み合わせで大部分がカバーできます。拗音は子音 + y + 母音、小さい文字は xa/la 系、促音は子音の重ね打ち、長音は和語とカタカナ語で扱いが異なる、という枠組みを押さえましょう。外来語のヴ系列や ん の入力ゆれなど、例外的に見える部分も、実は規則の延長線上にあります。

練習の順番は、基本の50音 → 拗音 → 小さい文字 → 促音 → 長音 → 例外(ヴ、語頭のッ、んの揺れ)の順が取り組みやすい流れです。よく使う単語を短文にして繰り返し打つと、辞書の学習も進みます。迷ったときは、このページの表に立ち戻って確認しましょう。

よくある質問:練習はどの順番で進めるとよい?

まずはあ行から順に清音を声に出して綴りを確かめます。次に拗音の行を1日1セットずつ練習し、小さい文字と促音を組み合わせた短い単語で定着を図ります。仕上げに、長音やヴ系列、んの入力ゆれをサンプル語で確認すると、実際の文章でも迷いにくくなります。

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